オールディーズ [┣ヅカネタ]
昨年の『男唄』に引き続き、今年は、60~80年代のJ-POPをカバーした『オールディーズ』というCDが発売された。昨年同様、スターあり実力派ありの各組選抜3名×5組=15名。
今回は、特に男性ヴォーカルに特化しているわけではないので、各組とも男役2名娘役1名が参加している。曲とメンバーは下記の通り。
- ルビーの指環(寺尾聰)…風莉じん(宙組)
![[クラブ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/83.gif)
- 守ってあげたい(松任谷由実)…愛希れいか(月組)
![[ハート]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/80.gif)
- 大都会(クリスタルキング)…沙央くらま(雪組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- 愛を止めないで(オフコース)…彩城レア(花組)
![[クラブ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/83.gif)
- HERO(ヒーローになる時、それは今)(甲斐バンド)…蓮城まこと(雪組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- オリビアを聴きながら(杏里)…美風舞良(宙組)
![[ダイヤ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/82.gif)
- 季節の中で(松山千春)…天寿光希(星組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- プレイバックpart2(山口百恵)…此花いの莉(雪組)
![[ダイヤ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/82.gif)
- 愛のメモリー(松崎しげる)…春風弥里(宙組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- 勝手にしやがれ(沢田研二)…龍真咲(月組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- シクラメンのかほり(布施明)…夏樹れい(星組)
![[クラブ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/83.gif)
- 木綿のハンカチーフ(太田裕美)…仙名彩世(花組)
![[ダイヤ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/82.gif)
- ふれあい(中村雅俊)…壮一帆(花組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- 心の旅(チューリップ)…珠城りょう(月組)
![[スペード]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/81.gif)
- あなた(小坂明子)…毬乃ゆい(星組)
![[ダイヤ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/82.gif)
- 明日があるさ(坂本九)…全員
私的には、ほぼ青春一歩手前頃の曲なので、全部歌える。正確には、「明日があるさ」だけは、ジョージアのCMで初めて知ったのだが、歌詞さえ見れば、歌うことはできる。
そして、実は、この後、あまり音楽を聴かなくなってしまったので、この頃の曲の方がよく知っている。ド・ストライクの曲たちを、オールディーズ(古い曲)と言われてしまうと、そして歌う生徒さんは、ほとんど知らずに歌っているという話を聞くと、ちと切ないが、まあ仕方ない。
完コピに近い歌、完全に自分の世界で歌っちゃってる人…いろいろいたけれど、今回はアレンジも当時のものを忠実に再現していたという企画CDなので、基本自分の色を出しながら、古い世代の“ここだけは、こんな感じで歌ってほしい”という希望に沿った歌い方をする人に好感を持った。
一番好きなのは、彩城レアちゃんが歌った「愛を止めないで」。
実はオフコース、嫌いだったんだけど…ネコちゃんの声は押しつけがましくなく、素直で、それでいて小田さんの甘い高音のテイストもあり…すごく素敵でした![]()
次点で、懐かしいほどの完コピの仙名彩世ちゃんもお気に入り![]()
逆に、心憎いばかりに、ぶっちぎってくれた壮一帆さんの歌にも感銘を受けました。ここまでやってくれればいっそ潔い![]()
全員、花組やん(笑)私、もしかして、花ファンなのかなぁ?
戻れない道 [┣かんがえごと]
でも今日、初めて行く店の地図を見ながら歩いて、その画面の大きさ、クリアさにビックリ!
方向音痴なので、案内の言葉はイマイチピンと来ないが、自分の位置が表示されるので、間違った道に入る危険はゼロ!
やっぱり、いいかも?と初めて実感!
画面しか見ない状態で道を歩くから、決して道を覚えないのは確実…なんだけどね………
人は便利さに流され、人としての機能を失っていくのかも?
「ドン・カルロス」主な配役の発表 [┣宝塚情報]
次回雪組公演の主な配役が発表された。
ドン・カルロス(スペインの王子)… 音月 桂
レオノール(イサベル付の女官)… 舞羽 美海
ポーザ侯爵(貴族の若者。ネーデルランドを巡って王子と友情を結ぶ)… 早霧 せいな
*~*~*
トレド大主教… 飛鳥 裕
フェリア公女… 麻樹 ゆめみ
フェリペ二世(ドン・カルロスの父、スペイン国王)… 未涼 亜希
レルマ公女/幻覚(女)… 舞咲 りん
異端審問長官… 奏乃 はると
ボルハ公女… 花帆 杏奈
フアナ(フェリペ二世の妹)… 涼花 リサ
ファン・デ・アウストリア(フェリペ二世の異母弟)… 緒月 遠麻
ティツィアーノ(イタリア人画家)… 沙央 くらま
メンドーサ公女… 早花 まこ
セバスティアン… 大湖 せしる
イサベル王妃(ドン・カルロスの婚約者だったが、今は父、フェリペ二世の後妻)… 沙月 愛奈
アルバ公爵(国王の臣下、軍人)… 蓮城 まこと
役人… 香音 有希
ルイ・ゴメス・デ・シルバ(国王の臣下、ドン・カルロスの教育係)… 香綾 しずる
幻覚(男)… 朝風 れい
ラ・セルダ公女/幻覚(女)… 千風 カレン
エボリ公女(ルイ・ゴメスの妻)… 愛加 あゆ
トレド公女… 此花 いの莉
幻覚(男)… 透真 かずき
オソリオ公女… 雛月 乙葉
オリバーレス公女… 白渚 すず
役人… 詩風 翠
従者… 央雅 光希
女官ソフィア …透水 さらさ
アレハンドロ・ファルネーゼ… 彩凪 翔
幻覚(男) …大澄 れい
女官フロラ …桃花 ひな
アルフォンソ… 真那 春人
フェルディナンド… 彩風 咲奈
侍従 …帆風 成海
幻覚(女)… 舞園 るり
従者… 亜聖 樹
エンリケ… 久城 あす
女官テレサ… 天舞音 さら
デュアルテ …煌羽 レオ
幻覚(男)… 悠斗 イリヤ
幻覚(女)… 愛 すみれ
ハイメ …月城 かなと
クララ(ポーザ侯爵に思われる?)… 星乃 あんり
幻覚たちは歌うのかな?
今回も、キムミミコンビは、身分違いで結婚できないって感じなのかな?
なんとなく「コインブラ…」を思い出すようなお話になりそうですね。
しかし…同期で親子役ってのが、最近のトレンドなのだろうか?
雪景色 [┣身辺雑事]
架空の大空祐飛 [┣ヅカネタ]
かんぽ生命のキャンペーンに付随して、祐飛さんのインタビューが載っている。この中に登場する“架空の存在・大空祐飛”という言葉があちこちで論議を呼んでいる。
インタビュー記事はこちら。たぶん3月位までは記事が残っていると思います。
問題の個所については、引用しますね。
『男役は、現実の世界には存在しないものです。単に舞台上の人物だからということだけではなく、その人物を演じている大空祐飛という存在自体も架空の人物です。映画やドラマなどの俳優さんとは違い、舞台で演じる役とはまた別に、大空祐飛という長い時間をかけて作り上げてきた男役像があります。いまでは、それはかなりのリアリティを帯びてきて、私の中に一つの人格として存在していますが、現実の世界にそういう人物が存在しているわけではありません。その架空の人物である大空祐飛が、舞台で更に○○役という役柄を演じているのです。』(以上引用、下線夜野)
よく、「大空祐飛の中の人」という表現をする人もいるので、この考えはそれに近いのかな?と思う。
でも、私は、当の大空祐飛さんが言っている言葉なのに、どうも納得できない。
このインタビューには、大空祐飛さんが回答しているが、そこで彼女は「私」という一人称を使っている。では、ここでいう「私」は、“私の中に一つの人格として存在する大空祐飛”なのか、それとも“大空祐飛の中の人”なのか…。
音楽学校を卒業するまでの「私」については、“中の人”に違いない。なぜなら、そこには大空祐飛はまだ誕生していないからだ。
じゃあ、半身浴をしているのは、大空祐飛なのか、中の人なのか。
稽古場で役を作っているのは、大空祐飛なのか、中の人なのか。
こうしてインタビューに答えているのは、たしかに大空祐飛なのに、そこに透けて見えるのは、やはり、中の人だ。大空祐飛という架空の存在はどこにも見えてこない。
なんか、納得できないなぁ~と、旅先のホテルで考えていた。
暇だったので。
そしたら、スカステで、紅5のコンサート(ダイジェスト版と舞台裏みたいなヤツ)をやっていて、ステージ上に並んだ5人の男役を見た時、あ!これやん、架空の存在!と思った。
それは、テレビでバラエティーをやってる紅ゆずる達5人でもなく、舞台で演じている彼らでもなく、なんか別の存在に見えた。メイクも舞台メイクのようで、そうではなく、化粧した男に見えなくもないギリギリのセンで。
三次元化した二次元の男達。
こうでもしないとコンサート成立しない位、作り込んだ別世界の存在。
AQUA5と似て非なる世界。生徒が自分で生み出した架空の世界は、ここまで広がるのか!
それに比べると、大空祐飛はリアリティーがありすぎる。
そう、架空の存在にしては、100%リアルすぎるから納得できないのだ。
隣の席に座ってる人が、「私、架空の存在なんだよね」って言ってるくらい、納得できない。
架空ってのは、「シャングリラ」の空くらいでないと…ね。
むしろ、私が思うのは、「大空祐飛だけが、私ではない」というイメージかな?
かっこよくて、宙組を代表する立派な上級生男役で、でも可愛くて面白いところもあって、時には厳しい上級生でもある、ファンに対しては基本ツンデレ…そういうオンやオフで見せる姿は、大空祐飛という長年かけて作り上げて行った“スター”の姿。
その裏側にある中の人の、ネガティブな部分だったり、超女の子の部分だったりは、決して見せない。そこを見せないことがタカラジェンヌのタカラジェンヌとしての資質なんだ…みたいな感じかな。
でも、稽古場や、組子と一緒のオフの時には、「中の人」もちゃんと顔を出していると思うし、役を作るのは、結局「中の人」なんじゃないかと思う。舞台に出る時は、どんな状況になっても、役として出ていなきゃならないし、最悪素に戻ることになっても、大空祐飛までで食い止めるということはあるにしても。
みなさんは、どう思われますか?
GRAPHの自画像クイズ・解答編 [┣ヅカネタ]
井上靖「猟銃・闘牛」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]
ひとりぼっちという意味ではない、誰かと一緒にいるのに“孤独”を抱えている人の物語、というか。
心のありようについて、いろいろと考えさせられる短編集だった。
雪組東京特別公演「Samourai」観劇 [┣宝塚観劇]
ミュージカル
「Samourai」~月島総記「巴里の侍」(メディアファクトリー刊)より~
原作:月島総記
脚本・演出:谷正純
作曲・編曲:吉崎憲治
編曲:脇田稔、水野久興
振付:山村若、尚すみれ
殺陣:清家三彦
装置:新宮有紀
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:切江勝
小道具:下農直幸
演技指導:立ともみ
衣装補:河底美由紀
舞台進行:政村雄祐
雪組日本青年館公演「Samourai」を観劇した。あ、実際の文字、最後の“i”は、実は“Ï”なのですが、環境依存文字(すべてのPC、携帯からは見られない)のため、普通の“i”を使用していることを付け加えておきます。
感想を一言で言うと、熱演の出演者には申し訳ないが、コレナニ状態でポカーンとしている間に幕が下りてしまった。
え、これで終わり?これじゃ、冒頭の話にどう繋がるかわからん!本当にここで緞帳下ろすの???と、緞帳を恨めしく見上げ、こんな風に緞帳を見たのは、「愛と死のアラビア」以来だなーと思った。
さすが谷先生だ。
主人公の前田正名(音月桂)は、薩摩藩出身で、外交官になるための研修生としてパリに留学し、帰国後は政治家として活躍するも、いろいろあって、最後は阿寒湖の自然を守ることに尽力したらしい。で、彼の息子の一人に嫁いだのが、「モン・パリ」にも出演経験のある芸名文屋秀子という元タカラジェンヌ(麻樹ゆめみ)。彼女に新聞記者の鹿内(彩風咲奈)がこの地にゆかりのある人物として、前田男爵のことを取材していると言って話を聞き、そこから、正名という人物が浮かび上がって来るという設定になっている。
プロローグは、祝獅子の場面となっており、お正月らしく、三人の獅子(音月・早霧せいな・緒月遠麻)によって祝舞が披露される。毛振りのところで、緒月が命懸けで振っているかのごとく、大胆で見事な毛振りだなーと思ったものの、三人のテンポがズレているのが残念だった。
引き続き、アイヌの娘、アシリレラ(花瑛ちほ)が、「モン・パリ」を歌う阿寒湖のほとり。
ここで、阿寒の母と呼ばれている女性に、新聞記者が話しかける。
文屋秀子の芸歴から、前田正名の生涯まで、すべて説明台詞を言わされた彩風には、本当にお疲れさまでした!と言いたい。こういう説明台詞は歌舞伎の常とう手段なので、植田先生では、植田歌舞伎なのでしょうがないか…と思うが、谷先生、そこまで植田先生を真似してどうするんだ![]()
前田正名という人物は、あまり知られてはいないが、阿寒湖周辺の保全に貢献した、土地の名士だったらしい。その次男に嫁いだのが、元タカラジェンヌの文屋秀子で、彼女はかつて、「モン・パリ」にも出演していた。
しかし、それを遡ること60年前、文屋秀子の岳父である前田正名もパリに行っていた!
前田正名の体験したパリとは…という風に物語が展開したら、(鹿内がパリ繋がりで、正名と秀子の記事を書くという設定だったら)すんなりと進んだようにも思えるのだが、ここで余計な一幕が登場する。
前田正名と坂本龍馬(緒月)のエピソードだ。
これがあるから、文屋秀子は、前田正名の生涯を語る的スタートを切らざるを得なかったし、だから、ラストシーンで“え?そういう終わり方?”となってしまうのだ。正名は、故郷の英雄、大久保利通の紹介でパリに行き、帰国後、大久保の姪と結婚している。それが史実だ。
だから、『巴里の侍』の舞台化としては、パリの話だけを切り離して描いた方がよかったのでは?と感じた。
正名と龍馬のエピソードはこんな感じだ。
馬関海峡(現在の関門海峡)の封鎖を突っ切って書状を届け、龍馬を助けた正名に、龍馬が礼を言う。どうやって封鎖を突破したかを聞いた龍馬に、小舟を漕いで…と答える正名。もし撃たれて死んでも骸は汐のまま、流れ着くだろうから…という大胆かつ冷静な判断を聞いて、龍馬は感心すると同時に、もっと命を大切にするように説く。
そして、エゲレスより文明の進んだ国、世界の中心、フレンチに行ってみろ、と正名に勧める。ヨーロッパには、フリー、自由があると、龍馬は上機嫌に言い、歌になって客席下りとなる。
こんなん、お得意の説明台詞で十分だと思いますが?
二人の手合わせや、龍馬が剣を授ける件を含めても。
緒月は後半演じるフルーランス少尉もいい役なので、ここに龍馬がプラスされると、2番手の早霧よりいい役になっている気がする。
この場面の終わりに、「半年後に坂本竜馬は暗殺された」というような唐突なナレーションが娘役の声で入る。このナレーション、麻樹さんだったのかな?すみません、声で聞き分けられなくて。どっちにしても、ここが「暗殺された」という断定調なのに娘役というのがめっちゃ違和感。
ナレーション入るの、ここだけだし、文屋秀子が鹿内に語るように設定した方が、まだましなのでは?と思った。
まあ、とにかく、正名は大久保利通の紹介でパリへ渡り、パリ総領事に任命されたモンブラン伯爵の屋敷に住んで、フランスについて学ぶことになる。フランス人が日本の外交官として総領事に就任するというのは、極めて異例のことだと思うが、モンブランは、維新以前から薩摩藩のために仕事をしていて、日本語もペラペラ、しかもフランスにも詳しい。大久保らにとっては都合のいい人材だったのかもしれない。
場面がパリに転換すると、男役たちが紫の燕尾服で登場し、「モン・パリ」をフランス語で歌い踊る。
日本⇒フランスと舞台が転換し、日本人がフランス語を話すような場面に無理なく繋げるため、我々の良く知っている歌がフランス語で歌われているレビューシーンを使うのは、うまい切り替えだと思う。ハリウッド映画(どこの国の人もみんな英語で会話する)でも、こういう切り替え点をうまく作っているらしいので、谷先生も考えたのだろう。
フランス語はよく聞きとれなかったが、「モン・パリ、我がパリ」の部分は、「モン・パリ、ノートル・パリ」だったのね。つまり、「私のパリ、私達のパリ」。これこそ、この芝居の裏テーマでもあるな、と終わってようやく気づく。
そして、このモンブラン伯爵邸で、彼は伯爵の姪、マリー(舞羽美海)、私費留学生渡会晴玄(早霧)に出会う。
マリーをはじめ、フランス人たちは、日本人をバカにしていた。彼らの差別的な言動のひとつひとつが、正名らを苦しめる。
ある日、酒場で、正名らは、士官学校の留学生五島(帆風成海)が、祖国の誇りを傷つけられて切腹する現場に出遭ってしまう。その姿を見せられても、フランスの軍人は命を懸けた彼の行動を理解しない。正名は深刻なカルチャーショックを受けるのだった。
そうこうするうちに、プロイセンがフランスに侵攻、普仏戦争が始まる。
包囲されたパリを守るため、正規軍以外に市民軍が組織され、さっそく兵士の募集が始まる。正名は渡会と共に市民軍に入り、フルーランス少尉(緒月=二役)の部隊に配属される。
ところがこの戦争、ナポレオン三世が降伏して捕虜となってしまい、新政府も軍部も戦争を継続したもののやる気がなく、パリは包囲されたまま、物資もない状況で、その上、モンブラン伯爵によれば、軍部はプロイセンと通じて、戦後の己のことしか考えていない。
こんな政府、軍部には任せられない、と市民は蜂起する。
つまり、パリ・コミューンの話がここから始まるのだが、それはあからさまには登場せず、ひたすらパリ市民たちによる私設軍隊の戦いの模様がずーっと描写されていく。
ヴェルサイユ宮殿においてプロイセン王のドイツ皇帝への戴冠式が挙行されるので、ヴェルサイユへ行軍すると、それが読まれていて発砲され、すごすごと帰って来るとか、女も銃を持って戦うけど、みんな殺されるとか、最後は墓地にまで行って戦って日本人残して全滅とか…。
そこに至る経緯の説明がほとんどないので、まったく理解も共感もできないまま、あっけにとられた状態の間にほぼ全員が死んでしまった。満足して死んでいったのは、ただただ戦争が大好きだった渡会くらいじゃないのか…。では、正名は何のために戦ったか、というと、なんとマリーを守るためだったらしい。
マリーはだんだん正名を好きになっているように思えたが、正名がマリーをどう思っているのか、あまり伝わる場面がなく、いつの間にか守りたいという話になっていたような…?
でも、この人、最初から、帰国したら大久保利通の姪と結婚するって決まっていたようにも思えるし、この先どうするんですかね?
同期で親友のアイザワさんとかいう人が、インフィニティ号で迎えに来て、マリーに直談判して、無理矢理連れて帰るんでしょうかね?
マリーが狂わないことを祈ります![]()
出演者がとても熱演しているのが、逆に観ていて痛々しく、気の毒に思えた。
ほんと、これはない。
「コード・ヒーロー」はネタ公演として笑い飛ばせたが、これはない。
谷先生の作品には、多くの人が死んでいく物語があって、その中には、一人一人の死は虫けらのようであっても、そうやって重ねていくことでカタルシスに繋げていく手法なんだな、と感じられるものも存在する。
でも、これは、絶対にない。
たぶん、それは、市民戦でありながら、軍隊化した組織であり、まともなリーダーが存在しているから…という気がする。フルーランス、お前がついていながら、しかも、みんな死ぬなって言いながら、なんで全滅するんだよーっ!
軍人なんだから、もう少しちゃんと作戦を考えろー!!!
自分が死ぬ時ですら、死んだふりして、弾薬の入ったリュックサックを撃って爆発を起こしていたが、これによって敵が誰もケガひとつしなかったのが残念すぎるし…つか、自分だけ死んだんですか?あんな大爆発だったのに。
そして、正名に対しても同じ作戦にひっかかるレオン(大湖せしる)。本当はイイヤツなんじゃないだろうか。
そんな敵(大貴族)をも含めて、無駄死にのオンパレードの上、最後に正名とマリーだけが生き残る。そして二人で生きていこうとするところで、唐突に幕が下りるのだ。
途中「ベルサイユのばら」に似た展開や衣装が随所に見られるのに、みんなのために主人公が死んでいく「ベルサイユのばら」的カタルシスは採用しなかった。ひとつの文明が滅びていく瞬間に観客を立ち合わせる「EL DORADO」的主人公を含めて全員皆殺し的カタルシスも採用しなかった。
都合よく主人公とヒロインの二人だけが生き残る物語といえば、かの「望郷は海を越えて」の伝説のラストシーン(涙でお顔が見えませぬ)で、あの本当に感じが悪かったラストシーンを思い出すから、余計、この作品がない、と思うのだろうか。
生き残った正名が、その後の人生をどう生き、死んでいった人々にどう向き合ったのかが、彼の人生から見えてこないのも痛い。(荒唐無稽なフィクションのため、史実のパリ・コミューンを正名がただの災難位にしか思っていなければ、見えてくるわけはないのだが。)
やっぱり、創作してでも、後日談とか、ほしかったなー。龍馬の場面をカットしてでも。
そうそう、正名は最初からフランス語ができたわけではないと思うが、最初からマリーの言葉を理解しているように見えた。一方、渡会は、かなり後まであまり言葉を解していないようにも感じられたが、どうなんだろう?
彼らはパリで言葉を勉強するので、フランス語は訛っていないだろう。
フランス語が話せるようになったところで、訛りを外していくのがわかりやすいと思うが、その辺のタイミングがズレているようにも感じられた。
あと、英語を知らずにフランス語を学んだものが、CHOPINを「チョピン」と呼ぶとは考えられない。無粋な笑いを取りに行ったな!と思った。残念!
フィナーレは、「宝塚 我が心の故郷」のフランス語版で黒燕尾男役の群舞など見所はあったが、中途半端な長さだった。
出演者には、ただもう気の毒としか言えないが、一言感想を。
音月桂(前田正名)…聴かせる歌と、ちょっと大丈夫か?という歌があったような。まったく感情移入できない役だったので、よかったのかどうか、判断もできない。竜馬との手合わせの場面では、「ちぇすとー」と打ちこみの間に時間差がありすぎて、それじゃやられるよ…と思ったのはわざとでしょうか?
舞羽美海(マリー)…髪形が超可愛かった。性格も可愛いな。でも、またまた奥さんにはしてもらえないのね。
早霧せいな(渡会晴玄)…キャラに合っていた。可愛かったなー。でも、緒月とどっちが2番手なんだろう?と真剣に悩んでしまった。
緒月遠麻(フルーランス少尉/坂本龍馬)…少尉だけでもすごくよい役なのに、坂本龍馬までやるなんて、どんだけ緒月アゲ?でも、両方とも似合っていて、しっかり期待にはこたえていたと思う。
飛鳥裕(モンブラン伯爵)…よい人なんだなーというのがしみじみと伝わった。
麻樹ゆめみ(文屋秀子こと前田光子)…大先輩の役なのでひたすらよい人に見えるように頑張っていたと思う。
奏乃はると(ノエル)…もしかして二枚目?ちょっとときめいてしまった。よい役でした。
花帆杏奈(レティシア)…女優らしい。なんかいい役っぽかったけど、ちょっとわざとらしい設定が気の毒だった。
涼花リサ(ブランシェ)…酒場のマダム。すっごーくかっこいい役だった。感動。
大湖せしる(レオン)…悪い役だけどハンサム、しっかりやっていたと思う。イヤミな風情が、大きさは違うが和央ようかに似ていて、うるわしかった。
香稜しずる(チプリアニ)…可愛かった。歌もとてもよかったです。
彩風咲奈(ガスパール/鹿内圭介)…鹿内、すごく大変だったと思います。ご苦労さまでした。
最近、早花まこの役付きが悪いなーと気になっている。出来る子なので使って下さい!
大劇場花組公演ミニ感想 [┣宝塚観劇]
今回の大劇場公演は、石田昌也脚本・演出によるトルストイの「復活」と、ベテラン三木章雄のショー「カノン」。
「復活」は小学生の頃、青少年向けの世界名作シリーズを読んだ気がするのだが、ああいう娼婦などが登場するお話って、どんな風に脚色されていたんだろう?まあ、とにかく読んだ気はするが、内容は憶えていないので、あくまでも石田先生の世界として、受け入れ、観劇することにした。
ドミトリー・ネフリュードフ(蘭寿とむ)は、ロシアの公爵で、その高い身分に相応しい女性ミッシィ(実咲凛音)と婚約し、その披露パーティーのさなかに、とある裁判の陪審員として出廷せよとの連絡を受ける。
その事件とは、一人の金持ちの男が殺され、金を奪われた事件だった。場所はあいまい宿。宿の従業員と酌婦が二人、被告になっている。その酌婦の一人を見た時、ドミトリーは茫然とした。貴族に弄ばれ、その子を産んだものの死産だったところから、身を持ち崩したという経歴を聞くにつけ、いたたまれない。なぜなら、彼女を弄んだ貴族というのは彼自身だったから。
話は8年前に遡る。軍隊から3日の休暇を貰った彼は、親友のシェンボック(壮一帆)とともに後見人である叔父の家を訪ねる。そこで働いているカチューシャ(蘭乃はな)に再会し、すっかり美しく娘らしくなった彼女に熱い気持ちを抱く。シェンボックは、そんなネフリュードフの気持ちにすぐ気づき、素人娘だけはやめておけ、と忠告をするが、ネフリュードフの情熱は収まらない。
夜、薪を離れに持ってくるように、とカチューシャに頼み、彼女が躊躇すると、お前がいやなら使用人頭のユーリに持ってこさせてほしいと言って反応を見る。はたして、カチューシャ自身が薪を持ってきたので、ネフリュードフは、それをカチューシャの答えと受取って、彼女を抱く。そして、休暇が終わって出発する時、彼はカチューシャに100ルーブルほどの金を握らせる。
愛だと信じてすべてを捧げたのに…カチューシャの心は、深く傷ついた。
自分の心ない行動によって、一人の女の人生が大きく狂ってしまったことを知ったネフリュードフは、シベリア流刑が決まったカチューシャのために再審請求などの活動を始めることにする。そして、彼女が幸せでない以上、自分も幸せにはなれないと悟り、ミッシィとの婚約も解消する。
再審請求が却下され、シベリア流刑が始まると、ネフリュードフはカチューシャを追ってシベリアに向かう。その途上、カチューシャの恩赦が決まった。が、カチューシャは、ネフリュードフの求婚を断り、政治犯シモンソン(愛音羽麗)の妻として、シベリアに赴くことを決めていた。
一人の女のために自らの人生を投げ出して奔走した日々に悔いはなかった。20世紀の始まり…ネフリュードフは新しい人生の一歩を踏み出していく。
…とまあ、そんな物語。
同じトルストイの名作、「戦争と平和」は、植田先生の脚本・演出で豪華な1本ものとして上演されているが、「復活」は雰囲気からして地味。暗くて寝てしまうんじゃないか、と危惧していたが、さすが石田先生、わくわくする展開で最後まで飽きることがなかった。
なんといっても、最初から最後まで、ザッツ・らんとむの世界!
悲惨なはずの物語なのに、彼と一緒に自分もカチューシャを救うために奔走したような爽快感があった。同時に、石田先生ならではの人生のウンチクをお勉強できたり、一粒で二度おいしい的公演でもある。あとは、リピートした時に、この初回の感動がどう変化していくか、不安もないわけではないが、観るべきところはけっこうあるので、大丈夫かな?
蘭寿のネフリュードフは、実はアテガキか?という位、嵌まっている。
この事件に出合うまでのネフリュードフは、天使のような顔をして実は人でなしだった。それは彼が大貴族で、誰も彼に人生の嫌な部分を見せてこなかったから。カチューシャに対しても、とても愛してはいるけれど、使用人とは結婚できないので、愛情の代わりにお金を渡す。そのことで使用人がどんな気持ちになるかなんて、斟酌する必要は彼にはなかった。
美しく聡明で清らかな生命力に溢れていたカチューシャが、自分が手折ったばかりに、社会のどん底に生きることになってしまった。そのことをずっと知らずに人生を謳歌してきたネフリュードフは、そのことを恥じ、カチューシャを救うために生きることを決意する。
そのためにミッシィとの婚約を破棄することになるのだが、彼女と両親にそのことを告げに言った時、彼は気づくのだ。ミッシィは自分を心から愛していて、この婚約解消に深く傷ついていることに。そして、同時に、自分はミッシィをただの一度も愛したことがなかったということにも。
この気づいてからの巻き返しがすごい。
なにしろ、いい人=実は何も考えてない人として過ごしてきた30年近い日々を一気に取り戻すわけで、この瞬発力こそ、らんとむパワーと言わずしてなんだろうか?
転んでも転んでも、ひたすら尽くす。公爵位もいらない、広大な領地もいらない、全部いらない。俺にはカチューシャしかないんだ!
そのカチューシャがシモンソンと結婚したことを知った時、彼のパワーは勢い余ってシモンソンを殴り倒す。
でもそれですっきり。
カチューシャへの愛を胸に、彼は一人、20世紀の荒波へ漕ぎだしていく。
ねちねちもうじうじもない、一直線のパワー。それはもう贖罪の域を超えていて、恋。恋こそ我が命。
人間としてたくさん欠点のある人物ではあるけど、人間的な魅力がたっぷりあって、誰もが彼を深く愛しているのがよく理解できる。そんな人たらしのネフリュードフ=蘭寿の魅力がいっぱいなドラマだった。
言ってみれば、銀ちゃんが反省したら銀ちゃんじゃなくなるけど、ネフリュードフは反省してさらに魅力を増すってことでしょうか?
ちなみに、このネフリュードフ役は、かの春日野八千代先生も演じたことがあって、あまり魅力を感じたことはないとおっしゃっていた。蘭寿自身も、動ではなく静の役なので、忍耐が必要ってなことを言っていたようだが、蘭寿が演じる限り、静で終わることなどあるはずもなく、熱血ネフリュードフ、すごくツボでした!
今回の石田先生の脚本は、蘭寿とむというスターをよく理解した上で書かれていて、緻密さと大胆さがいい具合に混ざって「復活」をエンターテイメント、でもちょっとあちこちで考えさせられる物語に仕上げている。
その、あちこちで考えさせれくれるのが、ネフリュードフの親友、シェンボックを演じている壮一帆だ。
めっちゃいいかげんな男で、まじめな公爵さまだったネフリュードフに、呑む打つ買うを教えたのは彼らしい。けれどいい加減に生きる処世術はしっかり持っていて、カチューシャのことに関しても、“素人娘に手を出してはだめだ”と忠告している。そして、大地主だったネフリュードフが農地を解放して小作人達に分け与えるところでは、いきなり農地を解放しただけでは、小作人たちは路頭に迷う。農地を経営していく教育を同時に施さなければ、と進言する。
よい教育を受けたというよりは、真の意味で頭の良い友人である。
この友人がまた心底ネフリュードフを心配している。そして彼のために、誠心誠意尽くしてくれる。いい加減なヤツなのに。その上、ネフリュードフに感化されて、恋人のアニエス(月野姫花)と結婚することを決める。
いいヤツだなー、シェンボック…としみじみ思えるのは、演じる壮のキャラクターに負うところが大きい。
雪組時代、ロシア文学作品で致命的にミソを付けられた同じ人物とは思えない成長ぶり。本当に楽しませてもらった。
思うに、今の花組トップと2番手は、まず蘭寿とむであり、壮一帆として、キャラクターがしっかり確立していることがこの安定感に繋がっているのだろう。それでいて、かつてのワオさんとハナフサさんのように、“今日のトップコンビは、こういうお話でラブラブします”的予定調和に陥っていないのは、相手役ではないからなのか、それとも日々その中で真剣勝負をしているからなのか、とにかく不思議な関係。
でも、今、5組の中で、一番、芝居の安定感があるのではないだろうか。
今回、一番難しい役に挑戦した蘭乃はな。
トップ娘役でありながら、淫売に身を落とすという設定。長い苦労の果てに、すっかり素直な性格は影をひそめ、疑り深く怠惰な生活に慣れ切ってしまっている。命を懸けた恋だったのに、今では、“公爵様のお手付き”を売りに仕事をしているしたたかな娼婦。けれどその心の奥には、あの日の純粋な思いを失ってはいなくて、だからこそ、ネフリュードフの献身に対して、拒絶という反応を示し、自分の幸せを自分で決めるという判断をする。
この運命に翻弄されながらも、真に賢く自立した女性をどう演じるか、観ていて、すごく蘭ちゃんらしいなーと思った。
宝塚の娘役として、ヒロインとして汚れ役を演じるとしたら、きっちりこの枠しかないだろう的なところで攻めてくる。その、まさに「正解」なところが、今回は、ちょっと残念に思えた。
まだ初日が開いて間もないこの時期にきっちりと正解を出してしまえる力があるなら、この壁を越えてほしい。蘭寿と壮がいい関係を築いているこの奇跡の時間に、蘭乃も間に合ってほしい。今の花組は、宝塚という枠を飛び越える力を持っているのだから。そして蘭ちゃんなら、どんなに汚れて見せても、芯の清らかさは誰にも踏みにじられることなく輝かせることができるから。
こんなトップトリオを支えるメンバーも、脂がのっている。
カチューシャと結婚することになるシモンソンを演じる愛音は、少ない出番の中で、しっかりとこの人物を造形している。彼の思想は後にガンジー等へ継承されていくのだろう。そういう人類愛のようなものを持ちながら、一方でカチューシャへの愛を大事にしている。理想的な男を、リアルに作る力はさすがだった。
ネフリュードフと共にカチューシャを救うために奔走する弁護士のファナーリンを演じる華形ひかる。うなった。カチューシャがネフリュードフに向ける愛情を聞かされて、絶句するファナーリンを見て、涙が溢れた。
ほかにも特筆したいメンバーはたくさんいるのだが、あえてあと一人。
カチューシャを犯そうとして果たせず、誘惑されたと言い張る医療刑務所のスタッフ、ウスチーノフを演じた夕霧らいのいやらしい芝居がツボだった。この人と、劇中殺害される金持ちのスケベ親父を演じた紫峰七海が、ロシア民謡の場面では、朝夏まなとの後ろで爽やかに踊っているのが、思い出すとさらにツボだったりする。
ショーについては、わりと王道なショーだな、と思った。
珍しいWデュエットダンスも、衣装がすごくきれいで、うっとりした。
芝居ショーともに実咲のアゲっぷりがすごかったが、この先、どうなるんだろうなー。実力的には申し分ないのだが…。
まっつマハラジャTEA PARTY潜入記 [┣未涼亜希]
東京のお茶会からはご案内が来るようになって久しいのですが、関西のお茶会には行ったことがないので、諦めかけていたところ、知人からお誘いをいただき、参加してまいりました。
登場時、会場いっぱいの参加者を見て、一瞬顔がこわばったまっつ![]()
マッツマハラジャのように、会場に撒きものをしてくださいというような意味なのだろう、スタッフから籠を渡されて、さらに動揺した顔で、趣旨を確認。真顔です
思わぬ舞台裏が見れたような、お得な気分。
撒きものをしながら壇上に上がると、会場を
せまくるしい
とのたまいました![]()
最初から、飛ばしてるわ![]()
初日の気分は、
ここまで来たら、やるしかない![]()
だったとのこと。
CS番組で「いい仕事をしている」と絶賛していた大小二つのわっかの装置についての感想は、最初にミニチュアは見ていたので、雰囲気はわかっていた。でも、舞台稽古で動いているのを見て、すごいなーと思ったそうだ。
わっかだけでなく、背景の引き枠も、動かすことで地球や月を表現できて、いろいろな表情を見せられて、シンプルだけどすごいなーと思っているとか。
オープニングのアカペラについては、ここはユニゾンなので、拍子さえ合えば特に問題はない!ときっぱり。それより最後のコーラスが大変だったそうだ。
今はみんなのハーモニーに乗っているそうだが、「インフィンティ」という曲は、意外に難しいというか、まっつにとっては“苦手な音の作り”だそうで、心して毎日取り組んでいるとのこと。
最初、後ろ向きからスタートする設定。
司会から“背中で男役を作るコツ”を聞かれ、
知りませんよ![]()
と。
あったらこっちが教えてほしい…
とつぶやいてました。
こうしよう、とかいうことは、全然考えてなくて、14年間の男役人生で培ったものが自然に出てくるのでは?と纏めていた。
フランスの場面はANJU先生の振付。
「仮面の男」の東京公演中に振付は行われた。
ヤンさんは、お仕事が目白押しで、けっこう無理を言ってお願いした感じだったらしい。
終演後とか、休演日に東京のスタジオで振付が行われたとか。
まっつはヤンさんに憧れて宝塚を目指したので、この振付をしていただいたのは、とても有難いことだったそうです。
今でも『これが男役』という雰囲気を作るのが上手で、粋な振りを付けていただいて、とても勉強になったとのこと。
ドイツの場面はストーリー仕立てになっているそうで、簡単にそれを説明してくれた。
1930年代のナチスドイツ時代のベルリンが舞台。まっつはクラブのオーナーで、最初、オペラピンクのジャケットに着替える場面から始まるのは、出勤して、仕事着に着替えているということらしい。
明日どうなるかわからない当時のベルリンのクラブでは、みんなが刹那的に“今を楽しんでいる”。
男同士、女同士でタンゴを踊るところがあるのは、同性愛者の人たちも来ているということを表しているらしい。(ナチスドイツ政権下では、同性愛者は厳しく摘発されたそうなので、このクラブは地下組織なのかもしれない。)
あゆっち(愛加あゆ)の役は、オーナーの昔の恋人で、今はドイツの将校に買われているらしい。
で、この場面は、夢なのか、現実なのか、曖昧なイメージの場面なんだとか。
以上、稲葉先生の説明の通りらしい。
2幕はキューバから幕開け。
「キサス・キサス・キサス」のキザりポイントについて聞かれ、
ないって![]()
と一言。
実は、「キサス…」の前の「キャリオカ」までのところが最高に楽しい時間なんだそうだ。
“キサス”は、たぶんという意味なので、お前だけ見つめているよとか言っておきながら、最後に“キサス”と入るところが、思わせぶりでおいしいところなんだそうだ。
でも、キザるポイントはわからないらしい。
スペインは、歌詞が全部『いまの自分だな』と思えるとか。
そんな感じです。多くは語らない…
と、言っていた。
インドについては、正直、「どうなんだろう」という心配があったとか。
ハハッて失笑されるかも![]()
みたいな感じで。
実際は、何も考えずにできるところで、すごく楽しい場面のようだ。
オレンジの行方については、袖のところに障害物が多いそうで、投げ入れるのも一苦労らしい。
日本については、黒燕尾にこだわりを持っている、と。
誇りを持って踊ることを信条にしているそうで、こだわりについて少し話してくれた。
花組では黒燕尾を着ることが多かった。
意識が変わったのは、『Cocktail』というショー。長渕剛さんの「乾杯」のメロディーで、ヤンさんの振付で踊った時、黒燕尾とは何かということを教えられた気がする。
今は自信と誇りを持って黒燕尾を着ている。
失礼な言い方かもしれませんが、
大羽根より黒燕尾です![]()
お気に入りの場面は、キューバのキャリオカ、お気に入りの衣装は、あえての黒燕尾、でもフランスのシャンパンゴールドの三つ揃えも好きらしい。
ここから公演以外のお話。
マイブームについて、
忘れちゃったー![]()
とのこと。聞かれるかも?と思って考えてきたらしいのだが、ド忘れしてしまったらしい。
一番のマイブームではないらしいが、
最近ねー、オオトリ様って知ってます?あれが好きで、いるんです!![]()
だそうです。「千と千尋の神隠し」に出てきたひよこの神様なんだとか。
昨年のクリスマスについては、スペインの場面の振付が、ヤンさんが宝塚ホテルでDSをやる関係で、24日のクリスマスイブ1日だけ振付に来ていただけることになっていたので、その日に振付を受け、ほかの振付の先生、若央先生とか御織先生とかと一緒にプレゼント交換会をしたそうだ。
面白かったらしい。
御織先生から入浴剤をいただいたそうで、そこに付いていたメッセージに感動した。
まっつは、くじびきで、あだちゅう(寿春花果)にプレゼントしたとか。
この冬おすすめのファッションについては、かっこうなどかまわず、厚着をする!ときっぱり。
昨年出演した、タカラヅカスペシャルについては、愛音羽麗さん、華形ひかるさん、青樹泉さんと4人で行動することが多かったという話を。
すごく面白くて、次は3年後くらいかなーと言って別れたら、
やめるしっ![]()
と。青樹さんのことを、あの人、けっこう面白いんですね!と、退団を残念がっていた。
(なんか、この4人が一緒に行動してたっていうのが、すごくうれしい話でした。私からすると、すごーく共通点がある人たちなので。)
今回は、DC組が出ていなかったので、
(自分は)雪組の恥にならないように![]()
(他のメンバーは)私についてきてください![]()
という気持ちだったとのこと。
最後のご挨拶はこんな感じ。
とにかく、最初にも言ったけど「やるしかない」
与えられたものをキッチリやって、信念のまま突き進むしかない。
客席がすごくあたたかくて、前に進んで行ける。稲葉先生と「インフィニティ」という作品に感謝している。幸せ。
これからも自分の道を突き進んでいくので、よかったらついて来て下さい。
ついて来てくれたら、道を外すことはないと思うので。
後悔はさせません。
祐飛さんが、ハリラバ東京のお茶会で言っていたことを、ちょっと思い出した。
でも、言い方がねー、それぞれのキャラを反映していると思った。
静かに、冷静に、でもきっぱりとしたまっつでした![]()









![clasico_PRmovie[1].jpg](/_images/blog/_37c/nights-entertainment_troup-leader/clasico_PRmovie5B15D.jpg)
![utsukushiki_PRmovie[1].jpg](/_images/blog/_37c/nights-entertainment_troup-leader/utsukushiki_PRmovie5B15D.jpg)

![a01719[1].jpg](/_images/blog/_37c/nights-entertainment_troup-leader/a017195B15D.jpg)
![revue_img[1].jpg](/_images/blog/_37c/nights-entertainment_troup-leader/revue_img5B15D.jpg)
![revue_img[1].jpg](/_images/blog/_37c/nights-entertainment_troup-leader/revue_img5B15D-e49a2.jpg)

