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「ゆっくり回る菊池」観劇 [┣演劇]

僕たちが好きだった川村紗也(2)
「ゆっくり回る菊池」

作・演出:青木秀樹(クロモリブデン)

舞台監督:櫻井健太郎、藤田有紀彦
舞台美術:坂本遼
音響:星野大輔(サウンドウィーズ)
音楽:岡田太郎(悪い芝居)
音響操作:櫻内憧海
照明:床田光世(クロモリブデン)
衣装:杉浦優(ザ・ボイス)
演出助手:入倉麻美、小林弘幸(新宿公社)、福名理穂(ぱぷりか)
稽古場代役:本折最強さとし

提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

企画・製作:僕たちが好きだった川村紗也

ただいまキャラメルボックスから武者修行の旅に出ている多田直人さんを応援する観劇、今年最後は、こまばアゴラ劇場「ゆっくり回る菊池」。まあ、それぞれ1回ずつしか観劇していないので、どんだけ応援になっているかは謎ですが。
今年三度目のアゴラ劇場。短期間によく通ったな~[ダッシュ(走り出すさま)]秋~冬はとても足元の寒い劇場なので、アゴラに行くと腹が痛くなる…というジンクスが出来上がりつつあったのだが、そして、事実、当日、アゴラに行くと思っただけで、仕事中からお腹が痛かったのだが…
大丈夫でした[exclamation×2]
お腹痛いなんて感じる余裕がないほど、楽しかった[ひらめき]

演劇というのは、どこか記号でもいいのかな…と、今年、色々な演劇に出合ってきたせいか、考えるようになった。ぶっちゃけ、俳優が演じなくても、「伝わればいい」。伝わった後、観客がどう体内に落とし込むか、見る側からすると、そちらの方が重要なのかな、とさえ思い始めている。
ただ、発信する側からすれば、できるだけ、変化しない状態で伝わってほしい。そのために演出があり、いい役者が出演するのかな…と。逆を返すと、いい役者といい演出があれば、何でも伝わってしまう。「楽しければいいだけの舞台」だということも(笑)
今回の作品は、通称「ぼくかわ制作委員会」が作っている。
“ぼくかわ”とは、「僕たちが好きだった川村紗也」の略だ。つまり、本当の目的は、「川村紗也が魅力的になる舞台」なので、それが達成できれば、この企画はOKなんだ…ってなことも感じとれてしまった。

ま、そういう舞台を楽しむってのも、たまにはいいかな[exclamation&question]
これまでの経験したアゴラ劇場からすると、ちょっと肩透かしだけど[どんっ(衝撃)]

さて、演劇というのは、ホンモノらしく見えるニセモノでなければならない。
ラブシーンを本気ではじめられても困るし、人を傷つける場面もすべてニセモノじゃなきゃいけない。
そんな中、俳優の仕事は、どれだけ、ホントっぽく見せるか、そして伝えるべきことをちゃんと発信できるか、ということになる。
で、今回のお芝居は、話がめちゃくちゃです[爆弾]
とにかく、登場人物のリアクションが、「ぜったいありえない」ものばかりで、荒唐無稽のまま、最初から最後まで進んでいく。テンション高く、ひたすらあり得ない世界を突き進むすべての登場人物たち。
ぼっち観劇だったのに、爆笑に次ぐ爆笑でした。
ありがとう多田くん、ありがとう川村紗也[黒ハート]

では、出演者一言感想。

川村紗也(正岡マチ子)…ショックを受けると、すべての指先から銃弾を発射したようになってしまうヒロイン。
それもすごいんだけど、恋人が「人を殺した…」と告白したとたん、「結婚はどうなるの[exclamation&question]」となり、人に罪を押しつけましょう[exclamation×2]と言い出したり、そもそもチカンと付き合うとか、かなり変わったヒロイン。もちろん、妄想癖持ち。
これが、“僕たちが好きだった川村紗也”と、制作サイドが言っているんだから、かなりイッちゃった女優であることは間違いない。
見た目は、とってもおとなしい大和なでしこ風なのに…。このギャップがたまらなく魅力的だった[黒ハート]

多田直人(演劇集団キャラメルボックス)(川口碧郎)…居酒屋で、気が付いたら人を殺してた、と茫然と婚約者のもとを訪れる男。
そのわりに、死んだことを確認していないし、一緒に飲んでいた友人を放置してきている。さらに、その友人に罪を押しつけようという、あり得ない提案に乘る。いや、そもそもチカンである。
という人間のクズのような男なのに、なんか憎めないヤツ。そういうありえないシチュエーションのありえないキャラが、普通に存在している。シュールに、ではなく、リアルに。
その「普通に存在している」役作りが、多田の真骨頂。こんな多田に出会えたことが、今回の収穫だった。

枝元萌(ハイリンド)(正岡文子)…マチ子の姉。妹の婚約者の不祥事で、自分の見合いが壊れることだけを怖れている。妹のおそろしいアイデアを否定するどころか、ノリノリで電話を架けて、あなたね、人を殺したんですよ[exclamation×2]と決めつける辺り、法治国家って何[exclamation&question]レベル。このイカレたキャラを、立て板に水の関西弁で煙に巻く。
まるっとした体形もあって、キャラ立ちしまくり。テンポのあるセリフ回しといい、作品を大いに動かしていた。

幸田尚子(菊池富士子)…死んだとされる菊池の妻。警察沙汰にしたくないと言い出す。ありえないから。ヤクザの情婦か[exclamation&question]といういでたちでカタギ感ゼロ。そして、犯人を奴隷としてこき使うという意味不明な行動に出る。
ドスの効いたセリフ回しと美貌で、こちらもキャラ立ちまくり。日本には、こんなに多種多様な女優がいるのか…[exclamation]

折原アキラ(青年団)(佐分利三郎)…碧郎から罪をなすりつけられ、菊池という男を殺したと信じ、菊池家を訪れる。そして、妻の富士子の奴隷になるが、真実が明らかになっても、奴隷生活が愛しくて、富士子から離れないと粘る。
これまた、意味不明のキャラクター。奴隷になることで、自らのアイデンティティーを確立しようと企む。
そして、そういう情けないキャラにここまでハマっているというのが…素晴らしすぎる[ぴかぴか(新しい)]

根津茂尚(あひるなんちゃら)(船越雅一)…文子の見合い相手。カウンセラーみたいな仕事をしている。碧郎の起こした事件に、文子が隠そうとしているにもかかわらず、首を突っ込み続け、菊池家にも登場。何がしたいんだか、文子と結婚する気があるんだか、ないんだか、まるでわからない不思議キャラ炸裂。
いやー、普通に見えるけど変な人、という難しいキャラが、違和感なく存在していることが、ほんと怖い。(ほめてます)

吉増裕士(ナイロン100℃/リボルブ方式)(菊池雲平)…幽霊なんだか、生きてるんだか、わからない感じで登場するのだが、それが、ほんとに幽霊でもおかしくない雰囲気[exclamation]これはもうキャスティングの勝利かもしれない。真実が明らかになる独白も聞かせた。

“今日は何の日”
【11月23日】
富士山最後の大噴火(1707=宝永4年)。
(←旧暦。新暦では、12月16日となる。)
宝永山の誕生ですね[黒ハート]


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