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「ミス・サイゴン」千秋楽観劇 [┣ミュージカル]

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ミュージカル
「ミス・サイゴン」

オリジナル・プロダクション製作: キャメロン・マッキントッシュ
作: アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク

音楽: クロード=ミッシェル・シェーンベルク
演出: ローレンス・コナー
歌詞: リチャード・モルトビー・ジュニア/アラン・ブーブリル
ミュージカル・ステージング: ボブ・エイヴィアン
オリジナルフランス語テキスト: アラン・ブーブリル
追加振付: ジェフリー・ガラット
追加歌詞: マイケル・マーラー
舞台美術原案: エイドリアン・ヴォー
翻訳: 信子アルベリー/訳詞:岩谷時子
映像制作: ルーク・ホールズ
編曲: ウィリアム・デヴィッド・ブローン
衣裳: アンドレアーヌ・ネオフィトウ
ミュージカル・スーパーヴァイザー: スティーヴン・ブルッカー
照明: デヴィッド・ハーシー/ブルーノ・ポエット
音響: ミック・ポッター
舞台美術: トッティ・ドライヴァー/マット・キンリー


行かなければ!と探し始めたのが、千秋楽の一週間位前で、結局、都合の合う日が千秋楽しかなかった…[爆弾]
けっこう、どうしようかな…と悩んだのだが、えいやっと行ってきました[exclamation×2]

以前一度だけ観劇している。
その頃、一生に一度レベルの運の良さが続いていて、ショッピングモール系の抽選に当たりまくっていた。その最たるものが、シャンテの抽選で「ミス・サイゴン」を当てたことだった。
それで同じ部署の友人と一緒に観ることにしたのだが、彼女は部の担当役員秘書だったので、役員さんが帰るまでは帰れない。ところが、その日に限って、役員さんに用があったらしく、出発時間まで役員室で時間調整をされる…という最悪の事態が…!
まあ、抽選で当たったチケットだったこともあって、そのまま役員さんが帰られるのを待ってから劇場に向かったため、たぶん、ヘリコプターの出てくるちょっと前に劇場に着いたような気がする。ヘリコプターだけは、すごく覚えてた…
以来、ずーっと、この作品はリベンジしなきゃなーと思っていたが、今でも仲良しのその友人は、今や社長秘書である。歴史…[ひらめき]

まあ、あんまり後味のいい作品ではない。
それは、“レミゼ”だってぶっちゃけそうなので、音楽の良さに聴き惚れて泣けばいい系なんだろうな、と思っている。
かの「RENT」が、オペラ“ラ・ボエーム”を下敷きにしているように、「ミス・サイゴン」は“蝶々夫人”を下敷きにしている。そこには、当然、欧米人のアジア人に対する差別意識があり、時代考証的には、どうしたってそうなってしまうのだが、現代アジア人の感覚で見ると、なんか無性にイラッとする。
また、1970年代という時代が、実に微妙なのだ。“蝶々夫人”の時代なら、“時代劇”カテゴリで、差別なども「時代のせいね」と思えるのに、1970年代という“現代劇”の中で、普通に行われる差別は、イラッとしてしまう。反射的に。その上、ここで高らかに歌われる“アメリカン・ドリーム”が幻想になりつつある昨今、アメリカに行っても幸せになれるわけじゃないよね[exclamation&question]みたいな否定的な気持ちが胸に湧き上がるのを止めることができない。これも、時代劇なら、「その頃は、アメリカに行くことが幸せになれる唯一の道だったのね」と納得できるのだろうが。

物語は、簡単に書くと次の通り。(配役は観劇当日のものです)
サイゴン陥落直前のベトナム。お金さえ出せば売春斡旋もしてくれる…というか、そっちがメインみたいなバーに、一人の少女が働きにやって来た。キム(笹本玲奈)17歳。その夜、店はアメリカ兵のパーティーが行われていて、ふさぎこむクリス(上野哲也)に、ジョン(上原理生)が店の女の子をプレゼントすると言い出す。ジョンの金でクリスのもとに現れたのがキム。
一夜を過ごした二人は、客と婦という関係ではなく、心から愛し合う仲に変化していた。クリスはキムをアメリカに連れて帰ろうとするが、サイゴンが陥落し、クリス達は緊急帰国することとなった。
3年後、クリスはPTSDに苦しみながらも、エレン(知念里奈)という女性と結婚、ジョンは、ベトナムにアメリカ人の血をひく子どもたちがおおぜいいることに心を痛め、彼らを救う運動をしていた。
一方、キムは、今やベトナム政府の高官に上り詰めた、田舎にいる頃、両親が決めた婚約者トゥイ(神田恭兵)に見つかり、クリスとの子であるタム(君塚瑠華)を殺されそうになったため、トゥイを殺す。そしてベトナムにいられなくなって、エンジニア(市村正親)とともにタイに渡る。
キムのことがやがて、ジョンの活動の情報網にかかる。
そして、クリスとエレンがバンコクにやってくるが、エレンの存在を知ったキムは、愛するタムを幸せにするため、ひとつの決断をする。

祐飛さんが、初めてのディナー・ショーの楽曲の中に、「BUI DOI」(ベトナムにアメリカ人の血を引く子供たちがいる。彼らをクズとして葬っていいのか[exclamation&question]と、ジョンが世論に訴える場面の曲)を入れたことは、あの頃の彼女のタカラジェンヌとしての特異性の証だったんだなーと、作品の中で歌われるこの曲を聴いて強く思った。まあ、ディナー・ショーの中で、池田小事件について言及したくらいだもんな。
ジョンのバックには、当時のアメリカ人とベトナム人の間に生まれた子どもたちの映像が流れている。明らかにアジア人ではない顔立ちの子どもたちが、母親と一緒に保護されている姿は、ベトナムを忘れようとしている一般のアメリカ人には、とてもショックな映像だったかもしれない。
この曲を歌うのは、上原理生。
いやー、素敵な声~!めっちゃ好み~!と思いながら、りおくんだと気づいたのは、カーテンコールで呼ばれた時だった[爆弾]すみません、短い髪のりおくん、見たことなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

ぶっちゃけ、ジョンがクリスにキムを引き合わせなければこの悲劇は起きなかったのだが、帰国後のジョンは、ベトナムで起きた悲劇に対して、アメリカ人として逃げずに対処しようとする、ほぼ唯一の存在として描かれる。そして、多くの事案を処理しているだろう彼は、ベトナム女性たちの願いと、それを受け止めなければならないアメリカ人の間の心理的なギャップに気づいている。
が、クリスもエレンも独善的な自分達の感傷に引きずられ、真実を見ることができない。
って辺りが切なすぎる。
とはいえ、キムがどうしてタムをアメリカに行かせたいのか…という辺りが、現代の観客には理解できないような気がして、いろいろもにょってました[爆弾][爆弾][爆弾]
音楽は素晴らしいので、あんまり物語は考えず、曲だけに集中した方がいいのかな[たらーっ(汗)]
キャメロン・マッキントッシュあるある。

千秋楽ということで、キンキの堂本光一さんが、花束を持って駆けつけてくれ、そんな姿を拝むことができて、なんか、ものすごく得した気分だったことも付け加えたい。
笹本玲奈のキムは、17歳~20歳にしか見えない。この役を10年とか、すごすぎるわ。
エレンに回った知念里奈も、新妻らしい(あ、実生活でも新妻だわね[ひらめき])繊細な演技で魅せた。
そしてエンジニアの市村は、一生エンジニアでよいと思う。次も出られるように、体調を整えて頑張ってね。
でも、この役、主演じゃないだろう…とは思うけど。(狂言回し役)
(東宝の演劇って、役と立ち位置に違いがある場合が…[ひらめき]

“今日は何の日”
【11月24日】
東京音楽学校(現・東京芸術大学)奏楽堂で、日本初のオペラを上演(1894=明治27年)。

11月24日は、そんなわけで、オペラ記念日だそうです。


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