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「ノートルダムの鐘」 [┣ミュージカル]

近年の音楽に力を入れたディズニー映画は、後にミュージカル化して舞台作品となり、その後、もしかすると実写ミュージカル映画になる…らしい。なーんて、「美女と野獣」の公開に際して思ってみたり…。
ディズニーが舞台化する作品は、さまざまな経緯があるようだが、日本での上演は、劇団四季がすべて行っている。
「ライオンキング」はいまだにロングランを続けているし、現在は、「アラジン」「リトルマーメイド」…と、「キャッツ」以外のロングラン上演はすべてディズニー作品となっている。
そんな劇団四季のディズニー作品最新作がこのノートルダムの鐘」
なんとなくディズニー映画は、空くのを待っているうちにチャンスを逃してしまうことが多いのだが、この映画は珍しく観ている。
知っている感満載で、ウキウキと出掛けたところ、なにやら全然違う作品を見せられ、その重さにぐったりしてしまった…というのが今回の「ノートルダムの鐘」舞台版だった。アニメ版とストーリーを大きく変えているという点で、過去のディズニー・ミュージカルとは大きな違いがあると思った。
おそらく原作の設定を生かしたミュージカルということだと思うが、私、原作は読んでいないのだ。
あ、原作は、ヴィクトル・ユゴー。5月から再演される「レ・ミゼラブル」も彼の作品なので、ちょっとしたユゴー・ブームかもしれない。

アニメ版では、とにかく悪くてキモくて歌が上手い(笑)フロローだが、ミュージカルでは彼のこれまでの半生を描くところからスタートする。どうやら、カジモドは、フロローの弟とジプシーの間に生まれた子ども、という設定になるらしい。
親がなく、ノートルダム寺院で育った兄弟。清く正しく美しく生きようとしていた兄の人生を堕落させようとしているかのような美しい弟の存在が、兄・フロローの心をいつしか苛むようになっていた。ジプシー女と出奔した弟は、死の間際にフロローを呼び、生まれたばかりの息子を託した。何の因果か、一目で醜いとわかる赤ん坊だった。
弟の死後、フロローは赤子を連れ帰り、カジモド(出来損ないの意)と名付け、養育する。そして、大きくなったカジモドは、ノートルダムの鐘突き男となっていた。フロロー以外の誰とも接することなく、建物の石像が友達…というような日々を送っていた。
(そういえば、ここで三体のガーゴイルがカジモドの仲間…というアニメ設定が、そんなに親しそうじゃない石像達(人間がマントを被って表現)のコロスになっている時点で、結末を予想すべきだったかも?)
アニメ版のカジモドは、背が低く、背中が湾曲していて、顔つきも恐ろしい(できるだけユーモラスに描こうとしているので、恐怖をおぼえるような顔ではない)。その辺については、カジモド役の俳優が、背中に砂袋を背負って、身をかがめ、顔に墨を塗ることで、彼の外見を表現している。

その後の展開はほぼアニメ通りだが、アニメに登場するノートルダムの普通の司祭は出てこない(そもそもアニメでは、フロローは司祭ではない)ので、フロロー=神的図式があり、より絶望感が感じられる作り。フロローは、まともに見えるからこその恐ろしさを象徴していて、芝清道さんのキャラ作りもあって、圧巻。
で、最後に、あっと驚く悲劇的展開(たぶん原作通り)!
(すべて、私が、アニメしか知らないのがいけない。偉大なるヴィクトル・ユゴー様、ごめんなさい[もうやだ~(悲しい顔)]
エスメラルダ(岡村美南)は、なんとなくディズニーアニメの女性っぽい顔立ちで、すぐに馴染んだ。フィーバス(佐久間仁)は、背が高くハンサムで、こちらもディズニーっぽい雰囲気。クロパン(吉賀陶馬ワイス)やエスメラルダが操る、ぱーんと花火のようなものを出して、逃げるという技も、わくわくする。

ラスト、登場人物がすべて顔を墨で汚し、カジモド(田中彰孝)一人が素顔で肩の荷を下ろし、清々しい姿となる場面が印象的だった。
あと、鐘つき堂の内部のセットがすごくすてきだった。
別の場面では鐘が上がっていて、その場面だけ下りてくるんだけど、全身を使って鐘を突くカジモドも素敵だし、彼がこの仕事のために耳が聞こえにくくなっている、ということも含めて、ジーンとくる。
石像のコロスだけは、アニメ版がよすぎて、中途半端な存在がちょっと残念。メインキャラを三人くらいに絞って、キャラクター化してくれるともっと伝わるかな、と思った。
満喫でした[るんるん]


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「花・虞美人」観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカル
「花・虞美人」

演出:花虞美人制作委員会
演出協力:本間憲一
演出協力補:西祐子
脚本:岡本貴也
脚本協力:長谷川晃示
作曲・音楽監督:鎌田雅人
楽曲製作:黒木渚
美術:柴田隆弘
照明:吉枝康幸
音響:相川幸恵
振付:麻咲梨乃
殺陣指導:TeamAZURA
歌唱指導:宮崎誠
衣裳:山下和美
ヘアメイク:中原雅子
舞台監督:小笠原幹夫
演出助手:出口雅敏

都内の劇場で、私が仕事帰りに行きやすいのは、東京国際フォーラム、帝国劇場、そして、東京宝塚劇場&シアター・クリエかな。
ACTシアターは、微妙に行きづらい。「MY HERO」の後、この先、この劇場に来るのはいつかな~[exclamation&question]なんて、思っていた。

ところが、突然行けなくなってしまった…と友人からSOSのコールがあり、たまたま夜に予定がなかったので、観劇することに。チケットを受け取り、いよいよ観劇する日前日くらいに確認してみたら、開演時間18:00…[爆弾][爆弾][爆弾]ぜーったいに間に合わない[exclamation×2]
赤坂18:00開演、無理です、無理[もうやだ~(悲しい顔)]

しかも年度末。休みを取ることもできないし、時間有休特典も使い果たしている。
考えあぐねた末、取引先から直行するという、裏技を行使した。関係者の皆様、申し訳ございません[あせあせ(飛び散る汗)]

宝塚ファンの皆様は、大昔から「虞美人」は、お馴染みの物語。宝塚ファンは、古代中国にも造詣が深いのだ。
しかし、今回の「花・虞美人」は、ひとつ、大きな創作がある。なんと、虞美人、そもそもは、劉邦の恋人だった、という設定だ。

始皇帝が統一した中国。もとは楚の国だった沛県の小さな村では、村一番の美女、虞(凰稀かなめ)が、結婚を控え、父(鈴木智久)や、弟・子期(松田凌)と幸せな時間を過ごしていた。相手は、劉邦(ユナク)。
しかし、結婚の直前、始皇帝の兵が村を襲い、娘を差し出すように、と言いつける。村一番の美女、虞は、当然目を付けられるが、結婚式当日なので許してほしいと取りすがる父親は兵士に斬り捨てられ、村人も多く殺され、虞は、兵士に連れ去られる。
生き残った、劉邦、その親友の樊噲(ハンカイ・岡田亮介)、そして子期は、始皇帝への恨みを募らせる。
愚は、始皇帝の後宮に入れられ、純潔を奪われるが、そのまま愛妾になることをよしとせず、宦官の趙高(桑野晃輔)から刀を奪うと、始皇帝を殺そうとする。もちろん果たせずに、返り討ちに遭いそうになるところで、阿房宮に項羽(黒川拓哉/池田努)の軍がやってくる。始皇帝は、他人の振りをして逃げようとするが、虞はそれを許さない。彼女の言葉により、始皇帝は、項羽に成敗される。
汚れてしまった自分はもはや帰る所もない、と、燃え上がる阿房宮と運命を共にしようとする虞を、項羽は、助け出す。彼らがハケた直後、劉邦、樊噲らが、阿房宮に攻め込んでくる。
以後、虞と劉邦は何度もすれ違いを繰り返して、観客をハラハラさせる作戦と見た。
で、ラストシーンは、項羽の死後も虞は生き残り…そして…という意外なものだった。

殺陣が大迫力[ぴかぴか(新しい)]こればっかりは、宝塚を見慣れているせいか、おおーっ[目]と思ってしまう。アクロバット技を含んだ激しい戦闘シーンと、あと剣舞のシーン、素晴らしかったです[ぴかぴか(新しい)]
セリフ的な部分は、劉邦の日本語の発音がたどたどしいこともあり、なかなか、気持ちが伝わって来ない。私が観劇したのは、黒川版の項羽だったが、こちらは、荒々しい場面での緊迫感が伝わって来ない。主役の男性二人がそんな感じなので、全体的に盛り上がりに欠ける部分もあった気がする。
そんな中で、大澄賢也の范増が素晴らしすぎた。全部さらった感じ。大澄のソロの後の拍手が凄かったのが、私も嬉しかった。残念ながら、この作品には、張良は出ていなくて、韓信(石橋直也)がそのキャラクターも含めて演じていた。こちらも素敵だった。呂雉(高橋由美子)は、もっと上手に使ったら、作品に厚みが出る人になったと思うのに、権力欲の塊のようなステレオキャラになっていて残念。

題材はよいのに、たとえば、村に始皇帝の軍隊がやってきて、剣を抜いて娘たちをかどわかしていく場面、どうして愚の父親があっさり斬り殺されるのに、劉邦、樊噲、子期だけは、斬られないのか[爆弾]とか、演出に疑問を感じる部分は多かった。
なんだよ、演出の花虞美人制作委員会って[爆弾]誰か、演出を立ててくれ、頼むから。

こんな状態の中、世紀の美女・虞美人を演じ切った凰稀かなめ美しさは際立っていたが、運命に翻弄される美女という存在に、なんとなく居心地悪そうな雰囲気があった。もう少し、自立した女性として書いてあげた方が、似合っていたような気がする。
項羽と劉邦、それぞれに魅力があり、虞への接し方も違うので、両方に惹かれてもしょうがないなーと私は思ったのだが、凰稀は、項羽への想いは、恋愛感情ではない的解釈に感じた。そのわりに、劉邦への思慕が弱い気もするし…あまり、三角関係的なドラマが感じられなかったのは残念[バッド(下向き矢印)]

あとね、個人的な感想ですが、スタジオライフで娘役メインでやっている鈴木智久くんを、お父さんとか、おじいさんとかで使うなんて[爆弾]どゆことよっ[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]


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「キューティー・ブロンド」観劇 [┣ミュージカル]

MUSICAL
「キューティー・ブロンド」

音楽/詞:ローレンス・オキーフ、ネル・ベンジャミン
脚本:ヘザー・ハック

翻訳/訳詞/演出:上田一豪

音楽監督:小澤時史
振付:藤林美沙、伊藤今人(梅棒)、楢木和也(梅棒)、野田裕貴(梅棒)
歌唱指導:市川祐子

美術:伊藤雅子
照明:岩下由治、小川修
音響:高橋秀雄
衣裳:屋島裕樹
ヘアメイク:井上京子

演出助手:永井誠
舞台監督:宇佐美雅人
舞台監督代行:田中直明

久々にゴミなミュージカル観たなー(笑)アメリカにもこんなクオリティーのミュージカルがあるんだな。○イトーくんが作ったのかと思った。すみません、口が悪くて。

簡単にストーリーを紹介すると、UCLAN(架空の大学)に通うエル・ウッズ(神田沙也加)は、ビバリーヒルズ生まれの超お嬢様。大学ではソロリティサークル“デルタ・ヌウ”の会長を務め、ボーイフレンドのワーナー(植原卓也)ともラブラブで充実した日々を送っていた。しかし、プロポーズを待っていたエルに対して、彼は別れを切り出す。30歳で上院議員になるためにハーバード・ロースクールに進学を決めた彼は、地に足のついたもっと頭のいい女と結婚しなければならない、という理由で。
エルは、見事なブロンドの持ち主。そのせいで、“頭が悪い”という先入観を持たれて生きてきた。しかし、彼女は、賢い美女。ずっと付き合ってきたのに、そんなことにも気づかない恋人なんか…と思わないところがエル。彼女は、恋人の心を取り戻すべく猛勉強して、ハーバード・ロースクールに合格してしまう。
しかし、ここでもエルはブロンドへの差別に苦しみ、頼りのワーナーは、すでに黒髪の同級生、ヴィヴィアン(新田恵海)と交際していた。
エルは努力の末、教授の推薦を受け、インターンとして実際の司法の場に立つことになる。そこで出会ったのは、夫を殺害した容疑で弁護を依頼してきた女性、ブルック(木村花代)。彼女は、アリバイがあるのに決してそれを言わず、それでいて無罪を主張していた。エルは、デルタ・ヌウのOG繋がりで彼女の信頼を得、決して言えないアリバイを教えてもらう。
それはなんと、全米で大活躍中のフィットネス・トレーナーである彼女が、“脂肪吸引”を受けていた!というもの。どうしても言えない、という彼女のため、エルはアリバイ抜きで戦う決意をする。
担当のキャラハン教授(長谷川初範)のセクハラにも、元恋人・ワーナーの理不尽な糾弾にも負けず、周囲をいつしか味方に巻き込みながら、エルの快進撃は続く-

一応、ハッピー・ミュージカルの系譜になるらしいんだけど、これだけ爆弾を抱えていると、本当にハッピー・ミュージカルなのか、疑問に思ってしまう。
もちろん、主演の神田沙也加ゴー・フォー・ブレイク精神に溢れたエル像は、魅力的だった。
しかし、脚本、音楽、演出については、うーん…と言わざるを得ない。私が、頑張る女子的ミュージカルに合わないかもしれない症候群のせいもあるんだろうけど…その辺は、以下の記事を読んでご判断いただければ…と思います。

まず、ヒロインのキャラクター設定がイケてない。彼女のボーイフレンドは最低なヤツだと思う。彼は上院議員になるという「進むべき道」があり、本人もそれを望んでいる。そのためには、「相応しい妻」と結婚する必要がある、と彼の両親は考えていて、彼もそれに異論はない。にもかかわらず、彼は、条件に当てはまらない「ブロンドの女の子」と交際し、深い関係を持ち、プロポーズの期待までさせておいて、卒業の直前一気に別れを切り出す。学生時代を楽しむために、見た目のいい可愛い恋人と付き合い続け、卒業後は、自分の将来を支えてくれる良妻賢母を妻にしようなんて、ずうずうしいにもほどがある。こんなカスのような男が、上院議員になったらアメリカの恥だと思う。
エルは、上記のようなことを正確に理解しているにもかかわらず、彼に相応しい女になるために、ハーバード・ロースクールに入り、一度は黒髪に染めようとまでする。もう典型的なダメンズ(ダメ男しか愛せない女)である。

おっとこの作品、この先ツアーに行くようです。
これ以上のネタバレ部分は、下記「続きを読む」に記載しておきます。

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劇団メリーゴーランド「不埒な花は誘惑する」観劇 [┣ミュージカル]

劇団メリーゴーランド特別公演 Vol.III
ミュージカル・コメディ「不埒な花は誘惑する」

脚本・演出:平野華子、俵ゆり
作曲:内海治夫
振付:俵ゆり、平野華子
音響:長柄篤弘(ステージオフィス
照明:花木秀行(THEGLEE)
宣伝写真:Kikineko_Musik
制作:劇団メリーゴーランド

劇団メリーゴーランドの三人ミュージカル「不埒な花は誘惑する」を観劇した。劇団本公演ではなくて、選抜メンバーでの公演。アナザー・メリゴ的な公演で、通称“大人メリゴ”と言われている。

今回は、三人出演(いつもの大人メリゴは二人芝居)ということで、ショーを入れず、90分間一本勝負のワン・シチュエーション・ミュージカル。すごい[ぴかぴか(新しい)]膨大な台詞量[exclamation]みなさん、本当にお疲れさまでした[exclamation×2]
劇団メリーゴーランドのお芝居は、基本、ミュージカル・コメディ。予期せぬ展開と、見事に伏線を回収しまくる大団円が見どころだと勝手に思っている。挟みこまれる「くすっ」と笑えるポイントの配分や、繰り返しが生み出す笑いの効果も、本職だって間違うことの多い昨今、納めどころを見事に把握しているのは、脚本家自身が、その脚本で舞台に立っているから、かもしれない。昨今、優れた脚本家は、みな舞台経験がある。これって、ギャグが滑った時の現場の寒さが分かるゆえ…なんじゃないだろうか。

で、メリゴのヒロイン羽良悠里嬢の爆弾娘ぶりが、今回も素敵に発揮されている。そして、翻弄される男Sと書いて、「スタア」と読む、華波蒼氏[exclamation×2]今回は、人の話を聞いてない人物が二人に増え、さらに翻弄されている。そして、会社社長なのに、拳銃をホルスターに入れて持ち歩くのがサマになっている辺りも、素敵過ぎる[黒ハート]そしてそして、大人メリゴ新加入の斎桐真氏。前回本公演では、ゲスト出演的な立場だったが、その時から、もう絶対メリゴの人になってくれーと、思っていた。
(私の)念願叶ってのご出演、もう盤石ですね、メリゴさん[ぴかぴか(新しい)]
とはいえ、
男性が二人になっても翻弄されるのは、スタア華波さんだけ。(やっぱり[爆弾]

天才植物学者なのに、わけわかんない坊やの斎さんが、最高すぎ[黒ハート]あの育ちすぎの美貌で「ルークにーに[るんるん]」と言い出すなんて、何のプレイですかっ[exclamation&question][揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]

今回は、ショーがない1本物ミュージカルだったが、そういうのもいいなぁ~[るんるん]本公演はお芝居とショーで、別箱はじっくりとミュージカルって、いいかもしれない。
最後にちょこっとだけ登場された、黒柳芽里子さん(羽良さんの化身)も、相変わらず素敵なトークで、次回公演まで、皆様に幸あれ~[黒ハート]と私も思いました。

今回は、お芝居の脚本に、俵さん(=羽良さん)も参加され、メイン・ライターの平野さん(=華波さん)が、自分のこと、こんな風に書くのは恥ずかしいし…みたいな部分にも、ぐいっと切り込んだため、さらに容赦なく笑えて、素晴らしいと思った。これも、いつもはショー脚本を担当される俵さんの手が空いていたからこそ。そういう意味でも、別箱は1本物って、いい企画だと思った。

あ…ストーリーとか、なんにも書いてない…

あれですよ、つまり、花粉症の原因になるような不埒な花から、マフィンの香辛料が採れるという…しかも、そのめしべは堕胎薬でもあったらしい…それが教会が運営している孤児院の庭にてんこもり植えられているという…なかなか不埒なお話なのですが、望まない妊娠をした女性に対して、不確実な堕胎薬を用いて、それでも生まれてくる子供については、孤児院に引き取るというのは、孤児院で育った子供たち(登場人物3人は全員その孤児院出身)にとっては、自分が望まれずに生まれてきたとも取れるわけで、悲しい気持ちになると思うけど、それこそ、“神の御心に委ねる”ということなのだろうな…なんて妙に納得したのでした。(本筋そこじゃないから…[たらーっ(汗)]

しかし、スタア華波さまの魅力はいささかも揺るがないにしても、おねーさんたち(誰[exclamation&question])、斎さんみたいな美少年は大好物だからっ[黒ハート]
というわけで、ますます、メリゴから目が離せないですね[るんるん]


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ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカル
スカーレット・ピンパーネル」

原作:バロネス・オルツィ
脚本・作詞:ナン・ナイトン
作曲:フランク・ワイルドホーン
編曲:キム・シェーンベルグ
訳詞・翻訳・潤色:木内宏昌
潤色・演出:ガブリエル・バリー
音楽スーパーバイザー:ジェイソン・ホーランド
音楽監督:前嶋康明
指揮:小林恵子、川嶋雄介
演出補:石丸さち子
美術:二村周作
照明:勝柴次朗
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:鎌田直樹
振付:港ゆりか
アクション:渥美博
歌唱指導:満田恵子
演出助手:伴・眞里子
舞台監督:北条孝、有馬則純

宝塚で初演のミュージカルを外部で上演する。そのヒロインを宝塚で初演に出演した女優が務める。「エリザベート」の東宝初演を思い出すな~[わーい(嬉しい顔)]
もっとも、安蘭けいの場合、既に外部デビュー作が、星組で演じたアイーダではあったけれど。
そして、今回、これまでの、宝塚⇒外部ミュージカルと大きく違うのが、演出=小池修一郎ではないところ。宝塚版で初めて使用された「ひとかけらの勇気」は採用されているが、曲順とエピソードは大きく異なっている。また、今回の日本版上演に際し、ロベスピエールの新曲が加わり、このことにより、ショーヴランの立ち位置がロベスピエールの側近というか、一蓮托生の存在だということがハッキリした。
ロベスピエールはフランス革命で最も有名な革命家だが、この作品には、他の著名な革命家は登場しない。このため、宝塚版では、ロベスピエールとショーヴランの間に指示命令関係があることはわかるものの、ロベスピエールがそれほど近い存在なのか、よくわからない。圧倒的な上司という感じにも取れた。今回のスカピンでは、より直部下感が出ていたように思う。
あとは、マルグリット姉弟が処刑されるための馬車に乗せられるところで、一緒に呼び出しをされたメンバーの中にアンドレ・シェニエがいたことで、この物語のクライマックスがテルミドール7日だったということがわかった。

愛すべきショーヴラン、ピンパーネルとしてパリに送り返された頃には、ロベスピエールも死んでいて、なんとか命拾いできるんじゃないかしらね。運が良ければ[黒ハート]

マルグリットを騙してサン・シール公爵一家を処刑した過去が消えるわけではないけど、あの胸がすくようなラストシーンの後味を考えると、ショーヴランがパリに戻った後、ギロチンで処刑されただろう…と想像するのは、ちょっとつらい。たぶん、パーシーたちがショーヴランを出し抜いてやっつけるというのが、とても気持ちいいから、そこから極刑というのが、繋がらないのだと思う。そんな、観客側の生理にすごくピッタリくる終わり方が、これなのかもしれない、と思った。
日本版しか知らないので、宝塚版との違い、ということで書くと、もちろん、ルイ・シャルル救出作戦は登場しない。そもそも、この手の“死んだことになっているけど、実は…”的な物語って、日本人は大好きだけど、外国ではどうなんだろう?(「真田十勇士」でも、猿飛佐助や霧隠才蔵、そして豊臣秀頼までもが薩摩に逃れている。←薩摩ってとこがまた、秀逸だな~[揺れるハート]
じゃあ、誰を救出するか、というと、アルマンなのだ[ぴかぴか(新しい)]
宝塚版では、何も知らない姉に代わってピンパーネル団の一員になる青年で、恋人のマリー・グロシュルツが、シャルル救出のために大活躍する、という設定だったが、その辺り、小池先生が宝塚らしい物語に変えたんだな~と、納得。
外部には外部の、宝塚には宝塚の良さがある。両方を観られる日本の観客って、幸せなのかも[揺れるハート]
アルマンを救出するために、マルグリットが単身パリに潜入する。(彼女は、夫の正体を知らないから)
そして、ショーヴランに捕えられ、姉弟は、処刑されることになる。
その途上、アルマンが口を滑らし、マルグリットは、夫がピンパーネルであることを知る。ちなみに、マリーには別に恋人(作品途中で結婚)がいるし、マルグリットは弟を溺愛しているので、アルマンの姫ポジは増している。
あと、ピンパーネル団の面々に特定の恋人がいるという設定も宝塚的事情によるようで、体形的に差別化できるオッジ以外は、美しい男たちの団体っぽくなりがちだったが、アルマンだけは、姫として別格扱いで、おいしい[かわいい]その代わり、衣装とヘアスタイルは、一人だけ地味。仕方ない、革命フランスのヒトだから。
あとは、最初の方にも書いたが、目玉として、ロベスピエールに二幕冒頭の新曲が追加されたことがポイントになるかな。
ロベスピエールの革命家としての信念が投じられた大ナンバーで、あまりに壮大かつ、心情が吐露されているので、うっかり、ロベスピエールに気持ちが傾いてしまった(笑)
そこを長引かせないための素晴らしい演出が、ロベスピエールとウェールズ公を同じ役者に演じさせるというウルトラCだ。ロベスピエールが瞬時に、飄々としたウェールズ公に変身することで、彼の印象が霧消する。これにより、観客は最後までピンパーネル団の味方でいることができる。
突っ込みどころの多い物語かもしれないが、音楽もストーリーも爽快で、何度もリピートできる、と思える作品。早々の再演を願ってやまない。

そんな作品の成功の第一人者が、パーシーを演じた石丸幹二
パーシーにしか見えないし、彼のいる方が正義に見える。これって、ラウルの時から変わってないな。あなたこそ正義[ぴかぴか(新しい)]
英国紳士っぽい皮肉屋なところも、世をしのぶ仮の姿ではしゃぐ姿も、橋の上でマルグリットと対峙するシーンの真面目な姿も、どれもこれもぶれずにパーシーであり続ける。
そして、圧倒的な歌声[ぴかぴか(新しい)]本当にごちそうさまでした[黒ハート]

マルグリットは、安蘭けい
既に女優としての実績は十分なので、いまさら、8年前のパーシー役を持ち出す必要はないかもしれない。
元・パーシー役、元・男役ということで、「ひとかけらの勇気」を一節歌ったり、フェンシングで活躍するシーンがあったり…というサービスショット満載で、昔から応援しているファンも喜んだのではないかしら[exclamation&question]
シトワイエンヌな英国貴族夫人という難しい役どころが、ピッタリと嵌まっていた。
弟愛がすごくて、そんなとこも可愛かった[かわいい]

ショーヴランは、石井一孝
宝塚版では、いまひとつキャラがつかめなかったショーヴランだったけど、このミュージカルの石井ショーヴランは、キャラ立ちしていた。やはり、宝塚の2番手に演じさせるのは難しい役なんだな~と思う。清濁がごっちゃになっている人だから。
そんな部分を余すところなく演じられ、しかも、歌唱力ハンパないし…[ぴかぴか(新しい)]
本当に素晴らしかったです[黒ハート]

ロベスピエールとウェールズ公は、佐藤隆紀(LE VELVETS)と平方元基
私は、佐藤版しか観られなかったが、見事な押し出し&歌唱力&ひょうきんさで場をさらっていた。
特にロベスピエールのソロは、あまりの迫力に、夢まで見てしまったほど…[ひらめき]いや、ほんと、昨今の活躍は目を見張るばかりです。

そして、アルマンの矢崎広
これまでもミュージカル作品には出演しているが、一般的にはストプレの印象の方が強いと思う。
歌声も高音まで綺麗に出ていてまずは一安心。ただ、セリフの声と歌声が一致していない、というか、歌声がやや細く綺麗すぎるきらいはあったかもしれない。
次の「ロミオとジュリエット」でも大曲が待っているので、一層の精進を期待している。
しかしまあ、ほんと、可愛いアルマンでした[黒ハート]

ピンパーネル団は、リーダー格のデュハーストを演じた上口耕平、コミカルな味のオジー役、駒木根隆介が目立っていた。
あとはちょっとキャラかぶり感が否めないかも…。
お気に入りの相葉裕樹くん(ベン役)があまり目立たなくて残念…[もうやだ~(悲しい顔)]ほら、今回、1番槍・2番槍・5番槍共演だったからさ。
ただ、「ジャージー・ボーイズ」ですごく気になった、太田基裕くんばっかり見てしまっていた部分はあったんだよね[あせあせ(飛び散る汗)]新たなお気に入りになっちゃったかしら[あせあせ(飛び散る汗)]

女性陣では、マリー役の則松亜海が、やはり目を引く。宝塚を退めたのは正解だったかもしれない。水を得た魚だった[ぴかぴか(新しい)]

“今日は何の日”
【12月3日】
1872(明治5)年のこの日を明治6(1873)年1月1日とし、日本は太陽暦採用の国家となった。
(←ということで、新暦では1873(=明治6)年1月1日となります。)


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ミュージカル「八犬伝」観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカル
「八犬伝―東方八犬異聞―」

原作:あべ美幸『八犬伝―東方八犬異聞―』

演出・音楽:浅井さやか(One on One)
脚本:ほさかよう(空想組曲)
企画:CLIE
製作:古那屋一座

昨年、「南総里見八犬伝」という舞台があり、そこに宝塚を退団した帆風成海が出演するというので、大喜びで観に行った。今回、やはり、帆風が出るというので、勝手に同じ作品の続編だと決め込んでしまった。

で。

だーかーらー、ファンタジー苦手なんだってば…[爆弾]
しかも、なんか、これ、続編だし[爆弾][爆弾][爆弾](でも、帆風は、今回が初登場)
一応、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」と同じ名前の登場人物は出てくる。彼らは珠も持っている。身体のどこかに牡丹の花の痣もある。その一方で、普通の人間じゃない。死んだはずだけど生きている…みたいな設定の人が多い。
また、ファンタジーなので、そもそも現代日本ではないどこかの物語ではあるのだが、妙に戦国日本チックなのは、こういう物語の常なのだろうか。
「南総里見八犬伝」には、関東管領扇谷(上杉)定正が登場するので、原作設定は室町時代だと思われる。この作品もその頃の時代っぽい設定が残りつつ、衣装は現代風だし、身の回りの調度品なども現代。あ、でも旅芸人(帆風はその座長)は和装だったな。

そんな、原作知らないと置いて行かれるっぽい中、安定の美しさで、歌も安心して聴ける三上俊ってすごいかも[ぴかぴか(新しい)]
三上が出るからってのも、もちろん、観劇動機ではあるのですが[るんるん]

女性陣(帆風・岡村さやか・田上真里奈)はみんな、歌もお芝居も素敵な面々。
安心して観ていられる[かわいい]
ホタテって女性になると祐飛さんに似てるな…と、なんか初舞台のラインダンス時の画像でも思ったことを、再び思い出した。
ま、ちょっとツリ目の丸顔好きってことで[わーい(嬉しい顔)]

固定ファンをつかんでいる感じはあったので、次の公演もきっとあるだろうな。
そして、三上くんがあのビジュアルで出る限り、私は、見るだろうな[黒ハート]
そのうち、話にもついて行けるだろう[わーい(嬉しい顔)]


男性出演者の殺陣も素晴らしかったです[ぴかぴか(新しい)]ただ…ごめんなさい。キャストの皆さんを全然知らなくて。

信乃(坂口湧久)の腕に眠る名刀村雨(天羽尚吾)、荘介(松村龍之介)と命を共有している犬の四白(美木マサオ)を擬人化し、ダンサーに演じさせるなど、演出の手腕が素晴らしかった。

“今日は何の日”
【11月28日】
鹿鳴館が落成、祝宴が催された(1883=明治16年)。

設計は、ジョサイア・コンドル…ということは、帝国ホテルと同じ設計者だったんですね。
宝塚版「るろうに剣心」を思い出す話ですね[黒ハート]


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「ミス・サイゴン」千秋楽観劇 [┣ミュージカル]

ミスサイゴン.jpg 

ミュージカル
「ミス・サイゴン」

オリジナル・プロダクション製作: キャメロン・マッキントッシュ
作: アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク

音楽: クロード=ミッシェル・シェーンベルク
演出: ローレンス・コナー
歌詞: リチャード・モルトビー・ジュニア/アラン・ブーブリル
ミュージカル・ステージング: ボブ・エイヴィアン
オリジナルフランス語テキスト: アラン・ブーブリル
追加振付: ジェフリー・ガラット
追加歌詞: マイケルマーラー
舞台美術原案: エイドリアン・ヴォー
翻訳: 信子アルベリー/訳詞:岩谷時子
映像制作: ルーク・ホールズ
編曲: ウィリアム・デヴィッド・ブローン
衣裳: アンドレアーヌ・ネオフィトウ
ミュージカル・スーパーヴァイザー: スティーヴン・ブルッカー
照明: デヴィッド・ハーシー/ブルーノ・ポエット
音響: ミック・ポッター
舞台美術: トッティ・ドライヴァー/マット・キンリー


行かなければ!と探し始めたのが、千秋楽の一週間位前で、結局、都合の合う日が千秋楽しかなかった…[爆弾]
けっこう、どうしようかな…と悩んだのだが、えいやっと行ってきました[exclamation×2]

以前一度だけ観劇している。
その頃、一生に一度レベルの運の良さが続いていて、ショッピングモール系の抽選に当たりまくっていた。その最たるものが、シャンテの抽選で「ミス・サイゴン」を当てたことだった。
それで同じ部署の友人と一緒に観ることにしたのだが、彼女は部の担当役員秘書だったので、役員さんが帰るまでは帰れない。ところが、その日に限って、役員さんに用があったらしく、出発時間まで役員室で時間調整をされる…という最悪の事態が…!
まあ、抽選で当たったチケットだったこともあって、そのまま役員さんが帰られるのを待ってから劇場に向かったため、たぶん、ヘリコプターの出てくるちょっと前に劇場に着いたような気がする。ヘリコプターだけは、すごく覚えてた…
以来、ずーっと、この作品はリベンジしなきゃなーと思っていたが、今でも仲良しのその友人は、今や社長秘書である。歴史…[ひらめき]

まあ、あんまり後味のいい作品ではない。
それは、“レミゼ”だってぶっちゃけそうなので、音楽の良さに聴き惚れて泣けばいい系なんだろうな、と思っている。
かの「RENT」が、オペラ“ラ・ボエーム”を下敷きにしているように、「ミス・サイゴン」は“蝶々夫人”を下敷きにしている。そこには、当然、欧米人のアジア人に対する差別意識があり、時代考証的には、どうしたってそうなってしまうのだが、現代アジア人の感覚で見ると、なんか無性にイラッとする。
また、1970年代という時代が、実に微妙なのだ。“蝶々夫人”の時代なら、“時代劇”カテゴリで、差別なども「時代のせいね」と思えるのに、1970年代という“現代劇”の中で、普通に行われる差別は、イラッとしてしまう。反射的に。その上、ここで高らかに歌われる“アメリカン・ドリーム”が幻想になりつつある昨今、アメリカに行っても幸せになれるわけじゃないよね[exclamation&question]みたいな否定的な気持ちが胸に湧き上がるのを止めることができない。これも、時代劇なら、「その頃は、アメリカに行くことが幸せになれる唯一の道だったのね」と納得できるのだろうが。

物語は、簡単に書くと次の通り。(配役は観劇当日のものです)
サイゴン陥落直前のベトナム。お金さえ出せば売春斡旋もしてくれる…というか、そっちがメインみたいなバーに、一人の少女が働きにやって来た。キム(笹本玲奈)17歳。その夜、店はアメリカ兵のパーティーが行われていて、ふさぎこむクリス(上野哲也)に、ジョン(上原理生)が店の女の子をプレゼントすると言い出す。ジョンの金でクリスのもとに現れたのがキム。
一夜を過ごした二人は、客と婦という関係ではなく、心から愛し合う仲に変化していた。クリスはキムをアメリカに連れて帰ろうとするが、サイゴンが陥落し、クリス達は緊急帰国することとなった。
3年後、クリスはPTSDに苦しみながらも、エレン(知念里奈)という女性と結婚、ジョンは、ベトナムにアメリカ人の血をひく子どもたちがおおぜいいることに心を痛め、彼らを救う運動をしていた。
一方、キムは、今やベトナム政府の高官に上り詰めた、田舎にいる頃、両親が決めた婚約者トゥイ(神田恭兵)に見つかり、クリスとの子であるタム(君塚瑠華)を殺されそうになったため、トゥイを殺す。そしてベトナムにいられなくなって、エンジニア(市村正親)とともにタイに渡る。
キムのことがやがて、ジョンの活動の情報網にかかる。
そして、クリスとエレンがバンコクにやってくるが、エレンの存在を知ったキムは、愛するタムを幸せにするため、ひとつの決断をする。

祐飛さんが、初めてのディナー・ショーの楽曲の中に、「BUI DOI」(ベトナムにアメリカ人の血を引く子供たちがいる。彼らをクズとして葬っていいのか[exclamation&question]と、ジョンが世論に訴える場面の曲)を入れたことは、あの頃の彼女のタカラジェンヌとしての特異性の証だったんだなーと、作品の中で歌われるこの曲を聴いて強く思った。まあ、ディナー・ショーの中で、池田小事件について言及したくらいだもんな。
ジョンのバックには、当時のアメリカ人とベトナム人の間に生まれた子どもたちの映像が流れている。明らかにアジア人ではない顔立ちの子どもたちが、母親と一緒に保護されている姿は、ベトナムを忘れようとしている一般のアメリカ人には、とてもショックな映像だったかもしれない。
この曲を歌うのは、上原理生。
いやー、素敵な声~!めっちゃ好み~!と思いながら、りおくんだと気づいたのは、カーテンコールで呼ばれた時だった[爆弾]すみません、短い髪のりおくん、見たことなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

ぶっちゃけ、ジョンがクリスにキムを引き合わせなければこの悲劇は起きなかったのだが、帰国後のジョンは、ベトナムで起きた悲劇に対して、アメリカ人として逃げずに対処しようとする、ほぼ唯一の存在として描かれる。そして、多くの事案を処理しているだろう彼は、ベトナム女性たちの願いと、それを受け止めなければならないアメリカ人の間の心理的なギャップに気づいている。
が、クリスもエレンも独善的な自分達の感傷に引きずられ、真実を見ることができない。
って辺りが切なすぎる。
とはいえ、キムがどうしてタムをアメリカに行かせたいのか…という辺りが、現代の観客には理解できないような気がして、いろいろもにょってました[爆弾][爆弾][爆弾]
音楽は素晴らしいので、あんまり物語は考えず、曲だけに集中した方がいいのかな[たらーっ(汗)]
キャメロン・マッキントッシュあるある。

千秋楽ということで、キンキの堂本光一さんが、花束を持って駆けつけてくれ、そんな姿を拝むことができて、なんか、ものすごく得した気分だったことも付け加えたい。
笹本玲奈のキムは、17歳~20歳にしか見えない。この役を10年とか、すごすぎるわ。
エレンに回った知念里奈も、新妻らしい(あ、実生活でも新妻だわね[ひらめき])繊細な演技で魅せた。
そしてエンジニアの市村は、一生エンジニアでよいと思う。次も出られるように、体調を整えて頑張ってね。
でも、この役、主演じゃないだろう…とは思うけど。(狂言回し役)
(東宝の演劇って、役と立ち位置に違いがある場合が…[ひらめき]

“今日は何の日”
【11月24日】
東京音楽学校(現・東京芸術大学)奏楽堂で、日本初のオペラを上演(1894=明治27年)。

11月24日は、そんなわけで、オペラ記念日だそうです。


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「マーダー・バラッド」観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカル「マーダー・バラッド」

脚本・詞:ジュリア・ジョーダン
音楽・詞:ジュリアナ・ナッシュ

訳詞・上演台本:森 雪之丞
演出:上村聡史
音楽監督:島 健
 
主催:ホリプロ/銀河劇場
企画制作:ホリプロ

1ヶ月半ぶりの関西旅行…ここのところ、フルフルで観劇を入れていなかった。もうトシなのかしら[exclamation&question]

でも、今回は、なぜか急にその気になって、

雪組大劇場⇒月組DC⇒お茶会/1日目
月組DC⇒「マーダー・バラッド」⇒お茶会/2日目

という、かなりイタい旅を計画してしまった。
お付き合いいただきました友人の皆様、本当にありがとうございました[黒ハート]

「マーダー・バラッド」、どんな作品か、事前にまったく調べていなかったが、中川晃教・濱田めぐみ・平野綾・橋本さとしの4人だけが出演する、というだけで、そりゃ行くだろ[exclamation]ま、東京公演があったりもするわけですが、ぶっちゃけ、東京の方が少しだけチケット代が高い。じゃ、兵庫県芸術センターまで行っちゃうか[黒ハート]と。
(祐飛さんのおかげで、このエリアがすっかり庭に…[わーい(嬉しい顔)]

ナレーター(濱田)が歌い始め、登場人物を紹介する。
サラ(平野)とトム(中川)は恋人同士。しかし、トムがサラを捨て、サラは、偶然出会ったマイケル(橋本)と新たな恋を始める。
やがて、サラとマイケルは結婚し、フランキーという娘が生まれる。
幸せなはずなのに、家族の幸せのために懸命に働くマイケルをよそに、心にぽっかり穴があいたようなサラは、トムに連絡を取ってしまい、二人の関係が再燃する。ある日、フランキーが熱を出したが、サラの行方がわからず、とうとうマイケルは二人のことに気づいてしまい…

「クラブ、ダイヤ、スペード、ハート 勝負の決め手は自らの選択と、運命!」。

この作品、ステージシートというのがあって、出演者の歌を間近で聴ける。その席に座ったら、どんな気分だろう[exclamation&question]
まあ、その分、緊張もすごいだろうけど。

音楽は、ゴキゲンに身体に浸み込んでくるし、登場人物の感情も素直に響く。
そして、ラブシーンがすごく素敵[黒ハート]

舞台でのキスシーン、すごく不自然だからキライ[ちっ(怒った顔)]というのが信条の私も、今回のラブシーンには脱帽。見事な演出でした[いい気分(温泉)]
キスひとつにしても、シチュエーション、関係性が見えてくるような細かい演出。愛の始まりのキスと夫婦のキスは違うし、昼のキスと夜のキスも違う。
そういう細かいことが、それ以外の感情表現と相俟って実に自然に飛び込んできた。
大劇場用のメイクじゃないから、唇がナチュラルでも違和感ないし、それだと口と口を付けるだけのキスシーンじゃないこともできるし、ほんと、ノンストレスでした[るんるん]

ラブシーンの一部と、衝撃のマーダーシーンを天井カメラで撮影、映像で見せたのも、禍々しい美しさで、とても惹かれた。

でもやっぱり、音楽[exclamation×2]

4人の素晴らしいシンガーの最高のステージに酔った90分でした[黒ハート]

“今日は何の日”
【11月6日】
アパート記念日。
日本初の木造アパートが東京・上野に完成(1910=明治43年)。


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「RADIANT BABY」観劇 [┣ミュージカル]

「RADIANT BABY キース・ヘリングの生涯」

脚本・歌詞:スチュアート・ロス
音楽・歌詞:デボラ・バーシャ
歌詞:アイラ・ガスマン

演出:岸谷五朗

訳詞:小林香
音楽監督:前嶋康明
振付:大村俊介(SHUN)、原田薫

美術:石原敬
照明:川谷祐之
音響:武田安記(サウンドクラフトライブデザイン社)
映像:石田肇
衣裳:屋島裕樹(ファムリズム)

歌唱指導:亜久里夏代
音楽監督補:吉田能
音楽コーディネート:森岡孝夫、千葉健(東宝ミュージック)
振付助手:おごせいくこ

演出助手:森田香菜子

初日と千秋楽の前夜を観た。千秋楽前日の昼公演でアクシデントがあり、主演の柿澤がアキレス腱断裂の重傷を負った。医者の判断で残る2公演は演出を変えて続行し、大阪公演は中止となった。
何も知らずに劇場に到着した私は、演出の岸谷五朗氏の開演前アナウンスでかっきーの“ケガ”を知った。怪我の内容は伏せられていたが、開幕から場内は異様なムードに包まれていた。

こちらのレポ、基本的に初日の普通の状態について書き、最後に私が観た前楽の風景を付け加えることとしたい。

ラディアント・ベイビーをはじめとするキース・へリングの作品は、前から好きでよく見ていたものの、彼の人生については、よく知らなかった。エイズで亡くなったということくらい。
舞台にはまず、三人の子供たちが登場する。この子供たちは、3組の日替わりで、偶然、私はそのうち1チーム(設楽銀河・朝熊美羽・ミア)しか観なかった。キースは、こどもたちと絵を描くことを好んだらしい。のびのびと歌う子供たち…でも、けっこう過激なこのミュージカル、大丈夫だったかしらね[あせあせ(飛び散る汗)]
物語は、時系列には進まない。キースが突然、すべての仕事をキャンセルしてほしい、と言い出すところから始まる。マネージャーのアマンダ(知念里奈)が理由を尋ねても、彼は何も言わない。実は、エイズ検査の結果が陽性だった…ということがだんだんわかってくるのだが、このエイズ発覚⇒死に至る物語と、彼の半生が交互に出てくる、という進行になっている。非常に分かりにくいので、19●●年(●歳)みたいなテロップを背景に掲出していた。
彼が生きた20世紀後半は、激動の時代だった。
キース(柿澤勇人)は長男で、下に妹が3人いた。父親(香取新一)が彼にクレパスを与え、絵を描かせた。キースは、紙だけでなくあらゆる場所に絵を描いたが、母親(汐美真帆)は咎めなかった。そのことが彼の才能を伸ばしたのかもしれない。
その一方で、キースは、男の子の人形にスカートを穿かせたりしていた。
高校生の時から、プロムに女の子を誘うことはなく、高校を卒業してNYに出る頃には、本人もゲイであることを自覚していたようだった。
容姿に自信がなく、引っ込み思案だったこともあり、特定の恋人を作るのが苦手だった。
が、ある日、DJのカルロス(松下洸平)に出会って、恋に落ちる。また、生涯の友人・クォン(平間壮一)もでき、ひたすら親身になってくれるマネージャーのアマンダ(知念里奈)も採用することとなった。
一人の天才ポップアーティスト、キース・へリングの短い人生が、こうして花開く。
彼は、地下鉄アートで注目され、一気に時代の寵児となった。彼の絵は売れに売れたが、キースは、それをよしとはしなかった。もっと安価に、誰もが手に入れられるもの…そしてポストカードなどを販売するショップを自ら経営するという前代未聞のスタイルを考える。
実際、このショップは東京にも出店していて、このミュージカルは、彼が東京を訪れた時のエピソードも組み込まれている。
東京でカルロスは、キースに別れを告げる。「カレシ」という立場で東京に来ても、彼は暇を持て余すだけだ。誰かを愛することと、自分のアイデンティティーを守ることは、時に対立する。キースとクォンとアマンダの世界というのがあって、そこではカルロスはキースに一番近い存在でいることはできない。
東京というカルロスにとって働く糧のない場所に行くことで、二人の関係は決裂したが、その後しばらくして、キースのもとに、ある知らせが届く。それが冒頭のシーン。
エイズと診断されたことを最初は認めようとしなかったキースだったが、やがて、限りある時間の中で、自分にできることを精一杯やる、と言って、寝る間を惜しんでアートを制作し続ける。
生涯、友人であり続けたクォンもまた、エイズに侵され、二人は最期の時を迎えようとしていた。
それが、お決まりでもあるかのように、真っ白な病院服に身を包む二人。(「RENT」のエンジェルを思い出さずにはいられない!)
僕の最期の時に浮かんでくるのは、キミの人生だ、みたいなクォンの言葉が、ずーんと胸を打つ。
一番近くでキース・へリングの才能を見続け、でも、彼は画家じゃなかったから、写真家として協力も出来、アーティストとしての彼の思いも理解でき、そして最期は同じ病まで共有する。しかも、恋人じゃないから、カルロスみたいな苦しい思いもしない…。
もしクォンがキースを恋愛対象にしていたのだとしたら、それはとても苦しいことだけど、私が見た雰囲気では、あくまでも戦友のような存在に思えた。キースとクォンとアマンダが最強のトリオに見えたというか。恋愛対象でないという意味ではアマンダも同じで、最初から彼がゲイだと知っているから、そもそも対象から外している。でも、仕事は忙しくて、プライベートまでキースに振り回される毎日が続き…それでも全力でキースを支え続けている。

愛しているからこそ、奔放で勝手なキースから離れるしかなかったカルロスと、恋愛感情抜きでキースを支え続けるクォンとアマンダの対比が分かりやすく、なるほどなぁ~と納得した次第。
あとはもう、時代の雰囲気と、激しいロックのビートに身を任せてグルーヴし続けるだけ。
いやもー、楽しかったです。エリアンナちゃんとMizちゃんの歌が特に好きって思っちゃうのは、やっぱりあの時の「RENT」を引きずってるからなのかなー[黒ハート]

初日を観た時、一番強く感じたのは、カルロスとの恋愛じゃなくて、クォンとアマンダとの絆だった。
実際、それこそが、キースのアーティスト人生を支えたのだろうという気持ちは今も変わっていない。
しかし、アクシデントが起きた。

何も知らずに劇場に行くと、まず、演出の岸谷五朗氏が登場。
現在、毎朝、絶賛「てるてる家族」(BS)中なので、何も知らずに、超テンション上がった(ドラマで岸谷さんは、主人公一家のパパ役なのだ!)直後、かっきーの負傷を聞いてがーん[爆弾]という気分。
でも、手負いのかっきーは、今日動けなくなってもいい!っていうくらいに動き回る。
周囲のキャストが、そんなかっきーを悲壮な顔で支え、そしてあり得ないパワーで客席を煽る。観客もまた、家族を見守るような気持ちでかっきー=キースを見守っていて…あの空気は何だろう[exclamation&question]ある種、祈りにも似た空間が誕生していた。
燃え尽きたかっきーが、カーテンコールに登場した時、彼に肩を貸したのは、洸平くん。
劇中、最後までキースのそばにいられなかったカルロスが…と思うと、カルロスよかったね、みたいな、もう、登場人物と役者がごっちゃになるような、そんなカオスな時間だった。
本当は、カルロス、ずっとキースの支えに、どこか、なっていたのかな、なんて思うほど、洸平くんは、かっきーをがっちり支えていて…割れんばかりの拍手の渦の中、舞台と客席ががっちりとひとつに溶け合っていた。
そのものすごい拍手が、たった一度のカーテンコールで、さーっと終わった。
客席の誰もが、早くかっきーを休ませてあげたい…と思っていたらしい。そこまでの一体感を感じることって、なかなかない。
帰る道々、その熱狂と、かっきーへの心配…いろんな思いが交錯し、興奮した思いを押し隠しながら歩くのが、とっても大変だった…[もうやだ~(悲しい顔)]
大阪公演が飛んでしまったし、こんな素敵な公演、もっと色々な場所で上演されてほしいし…いつか、かっきーが全快して、スケジュールの都合のつくあたりで、再び、この作品を上演してほしい。いや、してくれると信じている。

最後に、メジャーな舞台で観るのは6年ぶりの汐美真帆さんですが…
キースのママ役は、こんな両親だからこそ、限界のない発想力を持ったキースが生まれたんだなーと思えた。息子のお絵かきも、息子のセクシュアリティも、そして息子の死さえも受け入れる度量。ちょっと浮世離れした雰囲気は、「てるてる家族」のてる子さん風でもあり…でも、あんな風にのめり込む感じはなくて、ただもう、キースを愛している。理解できなくても愛している、という雰囲気で泣ける。
そして、キース・ヘリングにとっては、道しるべを示してくれた先輩、アンディ・ウォーホルは、銀髪の鬘にサングラスというお馴染みのスタイルで登場。既に亡くなっている設定だったので、天国からタクシーで登場するというシュールな展開だったが、それだけに、リアル男性ではない汐美の不思議な雰囲気がピタリと嵌まっていた。
キース役の柿澤に合わせて、高いヒールの靴を履いたのも効果的。銀髪・サングラスと相俟って、大物感が漂いまくり[exclamation×2]
マジでかっこよかったです[黒ハート]
去年、観劇したお芝居の「普通の女のひと」より、全然アリだった。いい意味で浮世離れした人だからかもしれないけど。8月には、主演舞台が控えているとか。女優としての評価は、その時に下されるのかな。期待している。

シアター・クリエロビーに展示されていた、キースの作品たち。

ラディアント1.jpg ラディアント2.jpg

ラディアント3.jpg

“今日は何の日”
【7月3日】
尼子勝久らが毛利氏に降伏して自刃し、尼子氏滅亡(1578=天正6年)。

尼子氏というと…反射的に「八墓村」が浮かんじゃいますね[あせあせ(飛び散る汗)]


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劇団メリーゴーランド「地下室の媚薬」ほか観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカルコメディ「地下室の媚薬」
コンサート・ショー「メリーメリー・ゴーランド!!」

脚本・演出:平野華子(第一部)、俵ゆり(第二部)
作曲:内海治夫(第一部)、美広まりな(第二部)
振付:俵ゆり、平野華子、稲田聖子(第二部 日舞)
音響:長柄篤弘(ステージオフィス)
照明:花木秀行(The GLEE)
宣伝写真:Kikineko_Musik
制作:劇団メリーゴーランド

劇団メリーゴーランドの二人芝居「地下室の媚薬」を観劇した。今回は、本公演ではなくて、いつも公演で主演されている、いわばトップコンビの二人芝居。
この劇団のすごいところは、一にも二にも、平野華子さんの脚本!毎回、え、そーきたか!と驚くが、その脚本が、立体化すると、さらにいい芝居になる。まずテンポがいい。そして、キャラが立ってる。
突拍子もない女子のペースに巻き込まれる男子の悲哀…スタア華波蒼さんの魅力はここにあると私は信じるものだが、今回は女子1名なので、いつもよりさらに突拍子ない。しかも、ヒトヅマ!
てか、ヒトヅマ羽良悠里さんの破壊力、ハンパない。しかも、そっち方向に破壊力バツグンなのかっ!という感じ。きっと楚々とした美女だって似合うだろうに、そこがメリゴ的展開なのだろう。
バリキャリの女社長。経営する鉄道会社で起きた事故の後始末に追われ、ようやく帰宅してみると、豪邸の中はもぬけの殻だったが、夫婦の寝室のベッドの下から、媚薬の空箱が見つかる。夫はどこへ?唯一の手掛かりを求めて、妻は、媚薬を調合した薬剤師のもとを訪れる。夫を虜にした媚薬、私のために調合しなさい、と脅迫するために。
突っ込みどころ満載なこの設定、しかし、登場する女社長のキャラ設定が的確なので、まったく違和感がない。
ああそうか!宝塚のとんでも設定に怒りが止まらないのは、このキャラはこんなことしないだろ…ということに尽きるのか。キャラ大事、ほんと大事。
そんなこんなで、地下室内でピストルをぶっ放す危険なヒトヅマと、お若いのにバツイチとか苦労しちゃってる薬剤師が、まったく会話成立していないところから、少しずつ事件の核心に迫っていく密室推理劇、です。ディー(華波)ったら、なにげに安楽椅子探偵(まったく安楽椅子じゃないけど。手錠されてるけど。命の危険あるけど[爆弾]
推理だから、長台詞も説明台詞に感じないし、それでいて数々の謎は、すっきりと解けた感じがする。という風に伏線の回収も見事で、やや唐突なラブロマンスは、「媚薬」という小道具を利かせるためのスパイスかもしれない、と思わせるのも、これすべて脚本の手腕だろう。
媚薬のレベルを述べるナンバーが、かなり中毒性のあるもので、終演後ずっと脳内をぐるぐる回っていた。この曲も「媚薬」か[ひらめき]
“媚薬”と一言で言っても、そりゃいろんな意味があるよな…とあらためて思う。
(ちなみに、レベル1=恋人同士が愉しみのために使用、レベル2=自分に好意を持っていそうな人を一気に落とす、レベル3=自分に興味がないか初対面の相手を落とす、レベル4=むしろ嫌われていそうな相手を落とす、レベル5=相手を自分の思い通りに操る、だそうです。著作権に触れない程度にご紹介。だから、レベル5の薬は紹介状のない相手には調合しないとか。そりゃそうだ。)
“媚薬”と聞いて、勝手にドキドキワクワクしてしまう効果も計算した上での、このストーリーとこのオチと、いつものメリゴのようでいて、やはり大人メリゴ。注文したワインを飲む余裕すらなく、ただもう見入っていた。アンケートに「再演希望の作品」とあったけど、まだまだ次の一手が潜んでいそうで、再演よりは新作を!と望んでしまう。
衣装も、今回は客席が近くて、本当に目の前、みたいな感じで見せてもらったが、ホントに素敵。自分の作った衣装を自分で着るから…なのか、本当に出演者に似合っていて、うっとりするくらい綺麗で、でもテーマ性に合っていて、これもメリゴを観る愉しみのひとつだったりする。

一方、ショーは、「メリーメリー・ゴーランド」と称して、過去のショーからピックアップした、ミニストーリーショーダイジェスト版という感じ。お芝居とショーをやる劇団の場合、宝塚みたいに本当のバラエティ・ショーを作ってしまうと、装置・衣装・小道具・髪飾りなどの費用がかさんだり、転換が容易ではないことから、ストーリーショーという選択をしているのだと思うが、そこを逆手に取った再演ダイジェスト・ショーというのは、なるほど!発想の転換だなーと思った。衣装・小道具・髪飾りはそもそもあるし、転換のいらないステージだったら、可能ということか。とすれば、いつか本当のバラエティ・ショーもやれるようになるのかも。(衣装をバラしてなければ)
特別ゲストの黒柳芽里子さん(羽良さん)も登場して、じゃんけん大会をやったり、客席との一体感も生まれ、わりと素のMCもあったり、既にいろんな意味でバラエティ。
この芽里子さん⇒変身して羽良さんの衣装が、キモノ風ドレスで、とても素敵[ぴかぴか(新しい)]本物の黒柳さんもこういうの好きそう。
そこからーの、本物の和装での立ち回りを含めた二人のダンス…いや舞踊は、またとっても違う雰囲気で、こちらも大人メリゴな雰囲気が満載。最近和もののショーもあちこちで演じられているが、そういうのとは一線を画した、上品で雰囲気のある場面に仕上がっていた。これは、次回本公演でもやれるんじゃないだろうか?(期待!)
メリゴさんを観るようになったのは、本公演の第3回からだが、以来ずっとメリゴの発する媚薬にやられている。次回本公演は、いつ、どんな形で実現するのだろう。楽しみにお待ちしております[黒ハート]

“今日は何の日”
【6月18日】
万国郵便連合25周年を記念し、日本初の官製色刷り絵はがきが発売される(1902=明治35年)。


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