So-net無料ブログ作成
┣宝塚観劇 ブログトップ
前の10件 | -

宝塚宙組東京公演「神々の土地」観劇 [┣宝塚観劇]

ミュージカル・プレイ
「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」


作・演出:上田久美子
作曲・編曲:青木朝子、高橋恵
指揮:塩田明弘
振付:前田清実、桜木涼介、鈴懸三由岐
擬闘:栗原直樹
装置:新宮有紀
衣装:有村淳
照明:勝柴次朗
音響:実吉英一
小道具:下農直幸
歌唱指導:KIKO
演出助手:町田菜花
衣装補:加藤真美
舞台進行:政村雄祐


朝夏まなとサヨナラ公演となる宙組東京公演を観劇した。


今年2017年はロシア革命勃発から百年目の年に当たる。そんなこともあって…なのか、ロマノフ王朝の落日を描いた作品が登場した。
いつもの大劇場のお芝居同様、1時間35分の上演時間。でも、どっぷり3時間の舞台を観るような重さがある。その重さこそが、ロシアの空気の重さなのか、上田先生の作品が持つ重さなのか…たぶん両方[exclamation&question]
でも、とてもよい作品だった。


この公演で、朝夏まなとと一緒に4人の娘役が退団する。
93期の瀬音リサ、95期の彩花まり涼華まや伶美うらら。キラキラの麗しき娘役たちが、それぞれの居場所で美しく咲いていて、さらに次期トップ娘役就任が決まっている100期の星風まどかや、今回は女役に起用された組長の寿つかさ、92期の凛城きらも大活躍、さながら女たちの物語にもなっている。
中でも、劇中のヒロインを演じる伶美の集大成的演技には、ついついオペラを向けることが多く、まぁくんのサヨナラ公演なのに…という事態にすら陥っている。でもしょうがない。だって、うらら嬢もサヨナラなんだから。


ロマノフ王家の一族でありながら、ラスプーチン暗殺に加わったドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフ(朝夏まなと)を中心に、彼が心から愛した女性、イリナ(伶美うらら)と、テロルとボリシェビキ活動の前にいつ倒れるかわからないロマノフ王朝の皇帝一家<これがまた個性的なご一家だったりする>、彼らの懐に入り込んだ得体の知れない男、ラスプーチン(愛月ひかる)、そして、やたらとドミトリーの世話を焼くロシア一の富豪の友人、フェリックス(真風涼帆)…すべての登場人物がパズルのように綺麗に嵌まった美しく、哀しい物語だった。
私、呼吸していたかしら[exclamation&question]と思うほどの集中。
語りたいことが山のようにあって、でも語ったら、すべてが消えてしまいそうで、今は無理かも。
上田先生の作品は、どれもこれも珠玉の名作だわ[ぴかぴか(新しい)]とだけ、書き残しておきたい。


あ、そうそう、ひとつだけ。これだけは、玉に瑕かもしれないけど、書いておく。
エピローグ部分。フェリックスが、ニューヨークの街角で、ロマノフの貴重な財産だと嘯いて絵画を売っている場面を観て、5年前に退団した人を思い出した。比べようもない駄作だけど、フェリックスがロナウドに重なる。
もしかしたら、あの詐欺師は、フェリックスを見て、ロシアの亡命貴族になりすますことを思いついたのかもしれない。そう思わせてくれ[exclamation×2](←思ったところで駄作は変わらないけど。)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚歌劇月組東京公演「All for One」観劇 [┣宝塚観劇]

三井住友VISAカードシアター
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)
「All for One~ダルタニアンと太陽王~」


脚本・演出:小池修一郎
作曲・編曲:太田健
編曲:鞍富真一、大貫祐一郎
音楽指揮:西野淳
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、KAORIalive、鈴懸三由岐
擬闘:栗原直樹、浅井星光、新美智士
装置:大橋泰弘
衣装:有村淳
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
サウンドプログラマー:上田秀夫
小道具:市川ふみ
映像:奥秀太郎
歌唱指導:飯田純子、山口正義
演出助手:谷貴矢、指田珠子
装置補:國包洋子、稲生英介
衣装補:加藤真美
舞台進行:片桐喜芳


2011年に「仮面の男」というトンデモ作品があった。その「仮面の男」のベースになったのが、デュマのダルタニアンシリーズ。その中の「ブラジュロンヌ子爵」という、元祖三銃士の物語から30年後を舞台にした小説に、“鉄仮面伝説”の物語がある。ここに、ルイ14世の双子のきょうだいだったり、ルイ14世の寵姫ルイーズだったり、その後の老三銃士だったりが出てくる。
なんだけど…これをもとにした「仮面の男」は、悪ノリのしすぎ…というか、とにかく大劇場公演は観るに堪えなかった。時期的にも、東日本大震災の年ということもあり、観客側が悪ノリを拒否していた部分もあったかな。今にして思うと。で、その公演は、悪ノリ部分を修正して東京公演を行い、今、映像等で確認できるのは、その東京公演のものなのだが、そうなってみると、超駄作[爆弾]こんなにつまらない芝居もめったにない、というものになってしまった。
作・演出を担当した児玉明子先生は、その後、挽回の機会を与えられることなく、翌年退団した。


今回、「All for One」を観劇して、一番最初に思い出したのは、この「仮面の男」のことだった。 「ブラジュロンヌ子爵」をドラマ化するなら、こうしなくちゃダメなんだ、という、小池先生からの「6年後の解答編」を見せられたような気分。
あの時、もやもやしていた観客としては、正解を見せられてうなった[ぴかぴか(新しい)]
小池先生、すごい[ひらめき]
そうだよ、宝塚の二枚目スターをわざわざくたびれたオッサンとして出す必要があるだろうか[ちっ(怒った顔)]
単独で「仮面の男」部分だけを使うのであれば、三銃士もダルタニアンも現役で構わない。こんな簡単なことだったんだ、と目からウロコだった。かっこいい若き三銃士のまっつが観たかったよ… [バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)](原作では「息子」となっているラウルが「弟」だったんだから、若くしたっていいじゃんねー)


閑話休題。プロローグは、銃士隊面々勢ぞろいの歌とダンスから。 ここで、センターにセリ上がる銃士。トップスター登場、かと思ったら、美弥るりかアラミスだった[exclamation×2]
実は、三分割できる中セリの真ん中が先に上がってきただけで、その後、サイドの宇月颯アトス、暁千星ポルトスもすぐにセリ上がり、最後に、センターの小セリからダルタニアン=珠城りょうがセリ上がってくる。
まず、この見事な構成に息を飲んだ。
「三銃士」の視覚化として、これほど完璧なシーンがほかにあるだろうか。
そして、この「一瞬だけどセンターでセリ上がる」場面を美弥に与えてくれる小池先生の愛情が、またニクい。宝塚では、トップスターを中心とするピラミッドが確立していて、その中で時折、“上級生2番手”というものが誕生することがある。最近だと、花組・真飛聖時代の大空祐飛(現・ゆうひ)がそうだった。
ゆうひさんが花組時代、出合った小池作品が「太王四神記」。
この作品は、プロローグが縁起譚になっていたため、ショーシーンはフィナーレだけだったが、劇中の合戦の陣形や、フィナーレの男役群舞等で、通常の2番手以上の厚遇をしてもらったことを覚えている。
それが、小池先生なりの思いやりだったのか、既に動き始めていた大空トップを見据えてのことだったのか、私にはわからないが、何も知らないあの当時の私は、「小池先生、ありがたや~」と思っていた。今回、それと同じ感情が湧きあがってきて、最初からめっちゃテンションの上がるプロローグとなった。
そこからすぐに本編となり、ダルタニアンが国王ルイ14世の剣術指南役に任じられた、という話になる。本人の知らないことが周囲の銃士たちに知れ渡っていることが不思議だとは思うものの、そういう重箱のスミをほじくるようなことは、この作品には不粋というものだろう。


次の場面は、その王宮。国王ルイ14世(愛希れいか)はバレエの稽古に余念がない。スペインから従妹のマリア・テレサ王女(海乃美月)がフランスを訪問するので、歓迎の宴用のバレエ・プログラムを作成中なのだ。周囲のバレリーナは、宰相マザラン枢機卿(一樹千尋)の姪たちで、イタリア出身のこの枢機卿は、自分の甥や姪で権力を固める意向を持っているらしい。
(枢機卿というのは、カトリックの僧職位階の最上位に当たる。つまり、彼自身は結婚し子を成すことは禁じられている。そこで、甥や姪が登場するのだろう。)
そんなところへダルタニアンがやってきて、王と手合わせをしたのだが、手が滑って王にケガをさせてしまう。これまでの師範は、適当なところで王に花を持たせていたようだが、ガスコンの田舎者であるダルタニアンにはそういう忖度はできない。王への忠誠心があるからこそ、強い王になってほしいという思いもあったのだろう。
そこでマザラン枢機卿は、国王の怒りを利用して、ダルタニアンの所属する銃士隊を解散させてしまう。
国王に直属する銃士隊はマザランには目の上のたんこぶであり、甥のベルナルド(月城かなと)が指揮する「護衛隊」の邪魔になる存在だったのだ。


一方、ルイ14世は、従妹であるマリア・テレサとの婚約話を聞き、これ以上自分を偽れない、と言い出す。男女の双子として生まれたルイ14世。縁起が悪いので女の子を捨てることになったが、とんだ手違いで男の子の方を捨ててしまった。そのため、ルイ14世は女の子でありながら、男の子の振りをして国王になってしまった。マザランに権力が集中したのも、そもそもは、この秘密を共有し、国王の母(憧花ゆりの)をよくサポートしたからだった。
しかし、女の子である国王が結婚し、子を成すことは不可能。どこまで嘘で固め続けるつもりなのか…と思い悩んだルイは、隠し持っていた女の子のドレスと鬘で夜の街へとさ迷い出る。
(この頃は、まだルイ14世最大の事業であるベルサイユ宮殿建設は行われていないので、国王はパリに住んでいた。)
そこで偶然、彼女は、ダルタニアンに再会する。が、ダルタニアンは、その女の子が国王とは気づかずに恋をしてしまう。


踏み込んできた護衛隊から逃れるため、手に手を取って酒場を脱出した二人。
そこで、もう一度会いたいから…と自己紹介を始めたダルタニアンだが、まさかルイは名乗るわけにもいかず、「ルイ…-ズ」と名乗り、送って行くと言うダルタニアンの言葉も断る。
あまりにもルイーズが逃げの一手なのに業を煮やしたダルタニアンは、壁ドンで彼女の行く手を阻むが、ルイーズは大声を出して助けを呼ぶので…以下省略。


この場面への感想は、あえて別記事でたっぷり書くことにして、瞠目したのは、珠城の包容力。
これがあるから、この場面が成立するのよね、ということは、力説しておきたい
と思います。
この時、ルイーズが首から下げていた黒い鷲のペンダントが落ち、ダルタニアンは、それを自分が持っていることに再会の期待を持つ…のだけど、このペンダントが実は、双子のきょうだいを捜すためのアイテムになっていて、ここで落としたことの意味がまったくないというのが、まあ、残念ポイントかな[爆弾]
ルイーズこと国王ルイ14世はペンダントを失くしたことに気がついたんだかどうだか、あまり、返してもらった時にもリアクションがないし、そこから改めてダルタニアンに貸与しているから、落としたこと自体には意味がない。
ここは、ダルタニアンがそれと知らずにペンダントを下げている間にジョルジュと出会い、同じペンダントを持っているということで意気投合した後に、ルイ(ルイーズ)から、このペンダントの意味を知らされ、それなら、心当たりがある[exclamation]私に任せて下さい[exclamation×2]という流れの方が、ルイーズに約束したジョルジュの捜索が一瞬で終わってしまう…という劇的効果の薄さを補えると思うのだが。


さて、護衛隊が踏み込んできた時に、マザランを誹謗して盛り上がっていたかどで、店は営業停止になり、銃士隊は解散の憂き目にあった。国王命令ということだが、もちろんルイーズは知らない。
失業した面々は、それぞれの動きをする。ここは文句なく面白い。
アトスは、10年前にクーデターに失敗して牢獄にいる王の従兄弟・ボーフォール公爵(光月るう)に会いに行く。
アラミスは、聖職者に戻り、モテモテの神父様として、悩める女性達の告解に忙しい。
ポルトスは、かつて銃士隊にいて、今は旅芝居の座長をしているビゴー(綾月せり)を頼って、アクション俳優に。その一座にジョルジュ(風間柚乃)という役者がいて、彼こそが20年前に捨てられた本物のルイ14世ということになっている。
この旅芝居の一座が町で公演の宣伝をしているところに、ルイ14世の見合い相手、スペイン王女マリア・テレサが通りかかり、一目でこの一座を気に入る。これが、最終的にルイ14世が恋愛結婚をすることになるだろう伏線となっている。
(史実と違っても、そこは、コメディらしく、すべてハッピーエンドになるためのお約束)


一度バラバラになった三銃士とダルタニアンが再び結束した時、マザランを排斥し、正しいルイ14世を即位させるための計画が生まれる。そして、それは、銃士隊VS護衛隊の最終決戦でもあった。 と、まあ、そんな物語。


話はご都合主義で、辻褄の合わないこともある。たとえば、10年前にクーデターへの関与を疑われ銃士隊を辞めたビゴーが、20年前に旅芝居の途中でジョルジュを拾ったとかね。
(まあ、その辺はいくらでも裏設定の補足が可能だろうが、作品を見ただけではちょっと理解できない。)
でも、小池先生がホームグラウンドである宝塚大劇場の装置を融合させて作るエンターテイメント世界の楽しさは、無限の広がりを見せ、歴史上の事実よりも物語の幸福感を優先させた作品作りと相俟って、なんともいえない爽やかな仕上がりとなっている。
さらに、主演の珠城をはじめとする、適材適所の配役によって、荒唐無稽なストーリーが三次元的に立ち上がり、月組の確かな演技力によって、アドリブなしでも、連日どっかんどっかんの笑いが起きていた。
まるで奇跡のような公演[ぴかぴか(新しい)]

今の宝塚で、こういう作品を観られるんだな~という幸せ感いっぱいの舞台だった。


そんな「All for One」成功の立役者は、やはり、なんといっても、実は女であるルイ14世を演じた愛希れいかだろう。元男役という経歴を生かし、ダンサーという特技を生かし、バレエ好きな国王・ルイ14世と、母に愛されたいだけの普通の娘・(仮称)ルイーズが、一人の人物として立体的に融合し、そのメインとなる部分が、ダルタニアンとの出会いによって、ルイ⇒ルイーズに変化していく様が自然に表現された。
いやー、まさに、円熟期の娘役芸、堪能しました[黒ハート]
そして、主演の珠城りょうとのコンビ力にも感動する。
愛希が自分の仕事を全うし、珠城は、さらに大きな包容力と魅力で彼女を見守る。
「主役の珠城さんは素敵、でも、一番の立役者は、ヒロインの愛希さんよね」なんて感想を持つ、私のような観客をも「そうですね」と許し、包み込んでくれる(だろう)ゆるぎないなにか、が珠城にはある。
それは、この若きトップスターの、自分自身への信頼の表れかもしれない。


そして、2番手として、もはや十分すぎる魅力を発揮している美弥るりか
「太王四神記」の時のゆうひさん(大空)を彷彿
とさせるものがあった。
オープニングのシーンで、最初にセリ上がる美弥の輝きが、トップスターのそれだと勘違いしてしまい、後から宇月がセリ上がって初めて、それが美弥だと気づいた。


期は熟した、そんな気がする。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚雪組全国ツアー公演「琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!」観劇 [┣宝塚観劇]

ミュージカル・ロマン
「琥珀色の雨にぬれて」


作:柴田侑宏
演出:正塚晴彦
作曲・編曲:高橋城、吉田優子、寺田瀧雄
編曲:高橋恵
振付:司このみ、名月かなで
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:大坪正仁
小道具:太田遼
歌唱指導:山口正義
演出補:鈴木圭
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


全国ツアー版としては、2011年に星組で上演されている。その時の感想がこちらこちらです。


こちらで詳しく書いているので、ストーリーなどは、今回は割愛させていただき、たった一度しか観劇できなかった新生雪組について、印象に残った点のみ、書いていきたい。


まず、プロローグのダンスシーンの後、芝居の冒頭で、見送りに出てきたショーガールのマオ(羽織夕夏)と二言三言、言葉を交わし、小雨の中、家路につくクロードが、思い出を語るように歌う場面。
全ツということもあると思うが、カーテン前、銀橋もないところで、トップスターが、長々とテーマ曲を歌う。
歌声は申し分ない。

しかし、何もない舞台上をただ右往左往するだけ、というのは、どうなんだろう[exclamation&question]
本当に右往左往に見えてしまったところが、新米トップなんだなぁ~[わーい(嬉しい顔)]という、感慨にも繋がるが、ショーじゃないんだから、「まだ誰とも分からない」主人公に、客席は、基本「ハテナマーク」状態。さすがに、トップスターの力でどうこうするのは、難しい。演出でカバーしてほしいと、思う。
抜群の歌唱力なのだから、あまり歩かせず、立ち止まるシーンを多くした方が、今回はよかったんじゃないだろうか。


さて、今回の舞台で、一番謎の配役が、エヴァの沙月愛奈私がこれまで観た舞台では、矢代鴻、花愛瑞穂、と錚々たる歌姫が担当している役で、どうしてダンサーの沙月になったのか、全然わからない。
そんなわけで、ルイ(彩凪翔)が新しいステップを考案したというシーンでは、ルイはエヴァと踊る。
あー、なるほど、そうきたか[exclamation]と思いつつ、それってエヴァがダンサー設定になってしまって、なんだか話が変な方向へ…。
正塚先生、最近、緻密さを失っているというか、もっと自由に創りたい気持ちが強いのかな。
そして、正塚先生、なにげにあゆみちゃん贔屓だよね…[たらーっ(汗)]


ニースのホテル。シャロンは、ボーモン氏の誘いで、青列車に乗ってニースのホテルへ。ボーモン氏は、最高級のコネクティングルームを自分とシャロンのために予約しているが、どうやら、シャロンは、続き部屋の間のところに鍵を架けているらしい。それが、マヌカン=職業婦人としてのシャロンの矜持だと、エヴァたちは思っている。
でも、シャロンって、もう少し自由な人だと私は思っていて。ただ、ボーモン氏とそういう関係になりたくはないだけ、みたいな…ね。
真彩希帆のシャロンは、若いながら、その辺が出ていて、こいつやりおる、みたいな気分になった。


「聞かせてよ愛の言葉」のコミカルなダンスは、今回も素敵だった。やりすぎじゃなく、綺麗。
でも、「黒い瞳」をエヴァが歌う意味は不明…いいんだよ、歌手の人に歌わせて…[あせあせ(飛び散る汗)]

そんなフルールの場面の後、クロードとシャロンは、クロードが結婚した後で、抜き差しならない関係になるわけなのだが、そのラブシーン前の二人の歌はすごかった。なんだ、この熱は…[exclamation×2]
そこからラストになだれ込む一連の流れは、これまで観てきた中で一番集中できる「琥珀…」だった。
主演コンビ、彩凪のルイもよかったが、真那春人の演じたミッシェルの芝居が、決定打だった。フランソワーズ(星南のぞみ)は、この緊迫感を壊さずにいてくれただけで、今は十分です。


新トップコンビ、まずは上々の滑り出しと言えると思います[黒ハート]


Show Spirit
「“D”ramatic S!」


作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌、青木朝子
録音音楽指揮:大谷木靖
振付:御織ゆみ乃、平澤智、KAZUMI-BOY、佐藤親教
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:関谷健一
小道具:太田遼
歌唱指導:彩華千鶴
演出助手:熊倉飛鳥
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


 ショーは、こちらの早霧せいな&咲妃みゆサヨナラ公演のショーをリメイクしたもの。
サヨナラ公演で使ったショーを、ちゃんとお披露目に転用してしまうのだから、宝塚のショー作家は器用だな…といつも思う。


ここでは、変更点のみの記載とします。


全国ツアーでは、プロローグの後にトップさんの客席降りが入ることが多い。ここも、若手スターが銀橋に居残って歌う場面を、新トップ・望海風斗の客席降りシーンに変更となった。
余裕の客席練り歩き。とっても楽しそうだったのが印象的でした[かわいい]


次のBryant先生のダンス場面はカット、2番手で全ツを回る彩凪翔のために作られた新場面が入る。その名も「Show Star Show」と、彩凪の名前を使ったりして[わーい(嬉しい顔)]シルバーとブルーの衣装がステキ。相手役は、あゆみちゃん…って感じかしら[exclamation&question]千風カレンの歌がカッコよかった[るんるん]


現・トップコンビが中心だった「サプール」の場面はそのまま残った。
娘役たちの衣装は、真彩を除いて、ヴァレンチノ(Apasionado!!)のモノトーン衣装(一人ずつデザインが違う)ではなく、白+黒の全員同じ衣装になっていた。


中詰は、大劇場・東京から引継いだ形だったが、退団者がいて、別箱公演があって…という中、真那春人煌羽レオらが大活躍していた。
トップコンビのデュエットダンスは、セクシー[キスマーク]
そして、豪華に客席降りもあって…。私は、天月翼くんにウインクちょうだいして、倒れそうになってました[ハートたち(複数ハート)]
「スワンダフル」のソロは、若手の陽向春輝。広い舞台に臆することなく、満面の笑顔で歌い踊り…すごい舞台度胸[exclamation×2]
続くロケットは、星南のぞみを中心に。個人技を見せるパートも豊富で飽きさせない。


「絆」の場面は、もちろん変更になり、「Snow Troupe 希望」というシーンになった。
娘役も膝丈のドレスの上にジャケットを着ていて、いつもと雰囲気が違って面白かった。サーモンピンクという色が、花組出身のトップコンビをイメージしているのかな、と思ったがうがちすぎか。


フィナーレナンバーでのトップコンビのデュエットは、「ダンシン・イン・ザ・ダーク」。藍色の衣装がよく似合っていた。


パレードのエトワールは、羽織夕夏。今回、彩凪以外の番手スターがいないため、トップ娘役の真彩は、なんと組長とご挨拶[がく~(落胆した顔)]これはなかなか見られない光景かな、と思った。


お芝居の途中でも歌が凄いと思ったが、ショーになると、もはや劇場が壊れるんじゃないかというくらいの、凄い歌声で…[exclamation×2]このすごいトップコンビを思う存分歌わせてくれ~と心から思った。


さて、私が観劇したのは、松戸。ここでのご当地アドリブは「二十世紀梨」。
え…千葉県民だけど、たしかに千葉は梨の名産地だけど、二十世紀なんてとんと見かけないぞ…[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]
家に帰ってこっそり調べたら、二十世紀梨は、千葉県の松戸市で「発見」されたんだそうです。もちろん、現在の主な産地はご存じの通り鳥取県で間違いありません。千葉県では、幸水とか豊水とか新高とかを作っています。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚歌劇雪組東京特別公演「CAPTAIN NEMO」観劇 [┣宝塚観劇]

MUSICAL FANTASY
「CAPTAIN NEMO…ネモ船長と神秘の島…」
~ジュール・ヴェルヌ「海底二万里」より~


脚本・演出:谷正純
作曲・編曲:吉崎憲治、植田浩徳
振付:尚すみれ、御織ゆみ乃
装置:新宮有紀
衣装監修:任田幾英
衣裳:加藤真美
照明:勝柴次朗
音響:切江勝
映像:酒井謙次
小道具:市川史弥
演技指導:立ともみ
演出助手:吉田瑞季
舞台進行:香取克英
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:谷口真也
制作補:北村賢次
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社(日本青年館ホール)、株式会社梅田芸術劇場(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)


その昔、「大海賊」というトンデモ作品があった。
カリブ海を拠点とする海賊たちの物語。しかし、決して『カリブの海賊』という固有名詞は使わない。
今回の作品は、そのトンデモ感を思い出して、最初からイヤな予感はしていた。(“神秘の島”って、『ミステリアス・アイランド』だよね[exclamation&question]
しかし、ここまで、ぶっとんだ作品になるとは、さすがに予想できなかった[爆弾]
初見の観客は、口あんぐり、二度め以上の観客は、そんな初見の方に「家族[黒ハート]」と声をかける的な不思議な連帯感が劇場を支配していた(笑)
主演の彩風咲奈は、プラチナブロンド長髪の超イケメン男子で、ポーランドの貴族にして天才物理学者という設定。
まあ、トンデモ作品もらったら、ビジュアルで押さえこむのは常道。ゆうひさんも、過去作品でビジュアル双璧は、「第海賊」と「暁のローマ」だし[爆弾][爆弾]
咲ちゃんの決意のほどが、表れていて、いっそ清々しい。

作品の大きな欠点については、既にこちらに記載しているので、ここでは、ラストシーンに至る一連の流れへの提言と、トンデモに負けず頑張った出演者へのエールを記載しておきたい。

世界各地からロシアによって拉致された一流の科学者・技術者が、その総力を結集して建造した、世界初の潜水艦ノーチラス号。
しかし、彼らは、それをロシア軍に渡さずに奪い取り、脱出に成功した。
そして、南極近くの無人島に「マトカ」という理想郷を作り上げ、そこで、世界中の「帝国主義の犠牲者」たちを受け入れ、「家族」として一緒に暮らしている。
そんな島に闖入者が…[exclamation×2]イギリスの軍艦が周辺の海洋調査にやってきたところ、艦内で爆発が起き、救命ボートに乗った4人が流されてきたのだ。4人は、海洋生物学者のジョイス博士(華形ひかる)、海洋気象学者のレティシア(彩みちる)、新聞記者のシリル(永久輝せあ)そして、英国海軍少佐ラヴロック(朝美絢)。
4人は、マトカの客人として日々を過ごし、なんとレティシアは、ここで父・モリエ博士(汝鳥伶)と再会まで果たすが、ラヴロックは英国への帰還を忘れていないし、シリルに至っては、実はロシアのスパイだった。
シリルが海に酒瓶を海に流したことにより、マトカの正確な位置がロシアに知られてしまい、やがて、ロシア艦隊が、マトカの近くまで迫っていることが判明する
彼らの目的は、世界唯一の潜水艦ノーチラス号。
そこで、リーダーのネモ船長(彩風)は、彼らにノーチラス号を渡さないため、艦を爆破する計画を立てる。
実は、この島には秘密があって、南極にこれだけ近い島でありながら、常春の気候を保てるのは、海底火山の地熱を利用していたのだった。なので、海底火山にノーチラス号を衝突させることで、火山の噴火を誘発し、ロシア艦隊を撤退させようという作戦。
しかし、艦は自動操縦できない。ネモと科学者・技術者からなる乗組員たちは、艦と運命を共にする決意を固めた。そこに、レティシアが侵入していた。彼女は艦を降りることを拒否し、短くともネモへの愛を貫きたいと、思いを語るのだった。
…と、なんとなく納得できるようにストーリーを端折ってみたものの、どう考えても、納得いかない色々な矛盾や綻びが満載のトンデモ作品。
そういうトンデモな話の最後が集団特攻だったりすると、すっごく後味悪いんですよね、実際[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]

最後、誰も死なない形にすれば、トンデモだけど痛快劇になってイヤな気持ちはなくなる…[ぴかぴか(新しい)]
そう、「コード・ヒーロー」のように。(あれは誰も死なない…じゃなかったけど。)
もし[exclamation×2]
レティシアが、「うたかたの恋」的まどろみに向かうのではなく、賢い彼女ならではの、痛快なロシア艦隊騙し作戦を考え出し、それによって全員が生きてマトカに戻れ、ネモとレティシアのハッピーエンド、となれば、どんなにトンデモな話でも、「まいっか」と思えるのにな…。
トンデモ設定は、痛快ハッピーエンドにだけ許されるのだと、私は思うのです[exclamation×2]

それにしても。
ストーリー展開的には影響ないけれど、潜水艦の中に、なぜかパイプオルガンがある[exclamation]とか、もしかしてこの潜水艦の操縦、乗組員が踊ることによって成し遂げられる[exclamation&question](だって誰も操縦してないのに動いてる)とか、トンデモ設定には、事欠かない、すごい作品でした[exclamation×2]


それでは出演者一言感想。
彩風咲奈(ネモ船長)…一切の反論を許さない圧倒的なビジュアルで、最大の危機を乗り切った、まさにヒーロー。雪組のトップスターは、トンデモ作品を乗り越えてこそ…という組の伝統を思えば、この経験もきっと生きるはず[exclamation]
彩みちる(レティシア)…19世紀のフランスで、海洋気象学者の女性って…谷先生、真顔で書いてます[exclamation&question]とは思いましたが…[わーい(嬉しい顔)]知的で、しっかりもののキャラクターは似合っていた。ラストの急展開も、彼女の演技力でどうにか持ちこたえた感じ。お疲れ様でした[ダッシュ(走り出すさま)]
汝鳥伶(アランド・モリエ博士)…妙に潜水艦乗組員コスチュームが似合っていた。いやー、どんなトンデモ作品でも、どんなトンデモ台詞でも、説得力をもって演じることができるって、この方、人間国宝レベルなんじゃないだろうか。
華形ひかる(ジョイス博士)…冒頭の軍艦の事故のところから、芝居の力ってこういうことか、と、客席の目を引きつけて離さない世界の彼氏でした[揺れるハート]
朝美絢(ラヴロック少佐)…懐かしい「TRAFALGAR」の英国海軍軍服がよく似合って、ステキでした[黒ハート]四角誌面な融通の利かない役が続いたけど、美貌にそういう役、似合うよね。
永久輝せあ(シリル)…とにかくうるさいキャラ…と思いきや、とんでもないヤツだった。脚本の穴をすべて背負わされたような部分があって、「アル・カポネ」に続いて気の毒だったな…と思う。これもお勉強。
潤花(ラニ)…インド藩王国の王女。祖国を蹂躙した英国軍人への恐怖心を抱えている、という役どころ。深窓の令嬢的なムードはピッタリ。まあ、本人のせいではないが、陸軍と海軍では制服がまったく違い、海戦を担当する海軍の将校が、陸地で蛮行を行うことはない…んだよねー[爆弾]
スチールメンバーには入っていなかったが、野々花ひまりは、1幕の終わりにネモ船長を刺してしまう重要な役で、フィナーレのダンスナンバーでも、彩、潤と並んで三人で彩風に絡み、三組のデュエットダンスにも参加していた。
ほかにも、乗組員メンバーの若手、ミーシャ役の彩海せらが、セリフも多く、こんなに使われてるんだ!と驚いたのと、安定の笙乃茅桜のダンスについては特筆しておきたい。冒頭の赤いドレスのダンスで一気にテンションが上がった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

ショー「Sante!!」感想 [┣宝塚観劇]

レビュー・ファンタスティーク
「Sante!!~最高級ワインをあなたに~」


作・演出:藤井大介
作曲・編曲:青木朝子、手島恭子
指揮:塩田明弘
振付:羽山紀代美、御織ゆみ乃、若央りさ、ANJU、KAZUMI-BOY
装置:新宮有紀
衣裳:河底美由紀
照明:佐渡孝治
音響:大坪正仁
小道具:加藤侑子
歌唱指導:彩華千鶴
演出助手:竹田悠一郎
装置補:國包洋子
舞台進行:岡崎舞、荒川陽平


2002年、大劇場デビュー2作目のショー「Cocktail-カクテル-」は、ちょっとしたセンセーションだった。
デビュー作の「GLOURIOUS!!」もそうだったが、中詰にJ-POP…というより、歌謡曲をガンガンに持ってくる当時の藤井先生のスタイルが、宝塚的には珍しくて、それを宝塚のスターがかっこよく歌うのが目からウロコで…。
色々な意味で、若手演出家の新しい風を感じるショーだった。


あれから15年―
藤井先生は押しも押されもしない、歌劇団の中心的ショー作家に成長した。
そして、満を持して発表するのが、「Cocktail」の続編的なこのショーということになる。


序章 ル・ミリオー・ヴァン(最高級ワイン)
芹香斗亜・瀬戸かずや・鳳月杏・水美舞斗・柚香光の5人が、ボルドーの5大シャトーの美女に扮して銀橋で美を競う。長袖のレオタードの上にガウンをまとったスタイルで、美脚を微妙に隠しながらのダンスがニクい[ぴかぴか(新しい)]
そして、酒の神バッカス(明日海りお)やアンジュ<天使>の音くり寿・華優希・咲乃深音・舞空瞳が現れ、華やかにショーが始まる。
今回の舞台、これまでショーでは、あまり見たことのない、ワインカラー×金色の衣装が豪華。その衣装で、大階段にワイングラスの形に並ぶところとか…娘役もかっこよくて、ドキドキ[exclamation×2]
あとは、もう、スターがあっちにもこっちにも…というウハウハを楽しんでいたら、さらに客席降りがある…という…[ぴかぴか(新しい)]
大劇場の時は、客席降りメンバーは手ぶらだったのだが、ファンの声に応え、東京公演は、それぞれグラスを手に客席のファンと「サンテ」(グラスを当てて乾杯のポーズ)[ひらめき]まさに神演出[るんるん]


第2章 アロム・ド・フリュイ(果実の香り)
前章でバッカスから最高級の男グランクリュとなった男(明日海)が、さらに、KIZZAとなって客席を煽る。さらに、二人のソムリエ、ルージュ(美穂圭子)とブラン(星条海斗)も加わり…
KIZZAがフルーツや野菜で作ったワインを飲むたびに、ワインのレディが登場する。
ここの場面、詞はワインのことを歌っているのに、音楽は石原裕次郎の「ブランデー・グラス」というのが、笑える。藤井先生が枯れた頃、ブランデーをテーマにしたショーも観られるのだろうか…。
最後にKIZZAがべろんべろんに酔っぱらう姿は、「Cocktail」の頃と変わらないな~と思った。


第3章 オドゥール・アニマル(動物の香り)
ANJU先生振付のスーツ+ソフト帽の場面。
まずは、酒瓶片手にジゴロA(芹香)が登場し、銀橋で一曲。
そこから、一人、また一人とジゴロたちが登場して、チーム(芹香・瀬戸・鳳月・柚香)ごとにダンス合戦。そして、最後にジゴロS(明日海)が登場、30人以上いるジゴロ全員が一列になってピタリとポーズを決めるところは、ハッとする美しさだった。


さらにそこから、3組のダンスへ。明日海・仙名彩世のトップコンビを軸に、芹香・白姫あかり柚香・朝月希和の3組が、セクシーに踊り、銀橋を渡る。


第4章 サントゥール・デピス(香辛料の香り)
中詰は、まさかの料理フルコース。
まず、なぜか宮廷服とワッカのドレスに身を包んだ、ムッシュ・ライ(夕霧らい)とマダム・イブ(梅咲衣舞)たちがフランス料理店に入っていく。そこでは、シェフ(柚香)がアシスタント(城妃美伶)らと、調理の真っ最中。
プログラムによると、レストランの名前は「シャトー・ドゥ・ベルサイユ」。
ここから、シャンソンに乗って、料理たちがラテンの衣装で歌い踊る、というシーンへ(意味不明)。
オードブル(瀬戸・華雅りりか)⇒ポタージュ(星条・花野じゅりあ)⇒魚料理(芹香)⇒肉料理(明日海・仙名・美穗)⇒チーズ(鳳月・水美)⇒アントルメ(鳳月⇒桜咲彩花)と次々に踊り、歌い、さらに、柚香を中心としたカンカンもあり、そして、最後は全体でパレードとなる。
ここで再び客席降り。いや、本当にご馳走様でした[exclamation×2]


第5章 エルブ(ハーブの香り)
和海しょうの見事な歌唱に乗って、瀬戸水美(女役)が見事なオリエンタル風のバレエを見せる。何回観ても、水美の腹筋の美しさに吸い込まれてしまう私なのでした[黒ハート]


第6章 オドゥール・ドゥ・トレファク・シオン(ローストの香り)
エディット・ピアフ(美穂)と、ボクサーのマルセル・セルダン(星条)の悲恋を、名曲「愛の讃歌」乗せて描く場面。
ピアフの歌うシャンソニエ(シャンソン酒場)に登場する男女の衣装と動きがステキ。そして、恋人を不慮の事故で失っても、高らかに「愛の讃歌」を歌い続けるピアフの姿に、胸が熱くなった。


第7章 スー・ボワ(土の香り)
吟遊詩人ムッシュ・ポエット(芹香)と少女フィル・ダムール(仙名)だけが愛と平和を信じている世界。その他の住人・エラフルールは、天使(舞空)の翼をもいだり、互いに争ったり、すさみきっている。そこに、祈りの神デュー・ド・ラ・プリエール(明日海)が現れ、平和のために自分は何が出来るか、と歌い続ける。エラフルールたちは、デュー・ド・ラ・プリエールにも襲い掛かり、彼を屠り去ってしまう。
哀しみの中、フィル・ダムールが踊り、それに呼応するように、エラフルールの一人()が歌い出す。一人、また一人と、エラフルールは愛に目覚めていく。
そして、デュー・ド・ラ・プリエールがワインの神、デュー・デュ・ヴァンとして現代に蘇る。私の血が極上のワインとなって希望と命を注いだのだ、と。
キリストの死と復活をワイン(キリストの血)とかけている場面なのかな…と思うが、とにかく、群舞が素晴らしい。スターが後ろに回って若手が前方で踊ったり…とか、フォーメーションの変化が全員のパワーを呼び込んだのかな。しっかり盛り上がる場面でした。


第8章 フェルマンタシオン・マロラクティック(乳酸発酵による香り)
ムッシュ・ポエットとエラフルールの衣装のまま、序章で5大シャトーに扮した5名(芹香・瀬戸・鳳月・水美・柚香)が、男役として、序章の歌から主題歌を歌い、銀橋を渡る。
そして、仙名を中心とした娘役たちが、ダルマで踊りながら銀橋を渡る。


第9章 フルール・ルージュ(赤い花の香り)
「Cocktail」のANJU先生振付、長渕剛の「乾杯」の音楽を使った大階段の黒燕尾ダンスを再現。ボレロのリズムを刻みながら、銀橋に集まる黒燕尾の男役たち…これぞ宝塚!な、素晴らしい場面でした[揺れるハート]


そこから、トップコンビのデュエットダンス。新トップコンビのお披露目公演らしい、初々しいデュエット。


終章 Sante!!(最高級ワインをあなたに)
エトワールは、乙羽映見・朝月・更紗那知の同期トリオ。
仙名のヘアスタイル(ワインの瓶6本くらいが頭に乗っている)は、いかがなものか…と思いつつも、満足度の高いショーだった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚歌劇花組東京公演「邪馬台国の風」観劇 [┣宝塚観劇]

古代ロマン
「邪馬台国の風」


作・演出:中村暁
作曲・編曲:西村耕次、鞍富真一、森本友紀
指揮:塩田明弘
振付:北浜竜也
殺陣:清家三彦
装置:新宮有紀
衣装:加藤真美
照明:勝柴次朗
音響:加門清邦
小道具:三好佑磨
歌唱指導:飯田純子
演出助手:樫畑亜依子
装置補:國包洋子
舞台進行:宮脇学


中村暁先生は、1990年「黄昏色のハーフムーン」で大劇場デビューした。私が、宝塚再デビューした年だ。そして、これが宝塚歌劇には駄作もある、ということを再認識した作品だったと記憶している。(そもそも「レビュー交響楽」の超つまらなさに宝塚から足を洗ったヒト)
まあ、その時踏みとどまったからこそ、東京宝塚劇場公演連続観劇記録27年目を迎えているわけで、自らの忍耐力にあらためて感動している。(自己肯定)
その1990年以来、暁先生の作品は、どれもこれも駄作続き。とうとうショー作家に転身してみたら、これが意外と面白いので、このままショー作家になるかと思いきや、またまた変な芝居を書いてくる…ということを繰り返し、現在に至っている。もうひとつ、歌劇団では重要な任務があって、柴田侑宏先生の作品を演出することが多い。私は、決して柴田作品を生かしているとは思っていないが、演出が立っていないので、脚本家的には気分がよいのかもしれない。


さて「邪馬台国の風」。
またまた、駄作界に新風を吹き込んだというか、駄作道に果てはないというか…もはや、駄作界のカリスマ[ぴかぴか(新しい)]
古代と未来は、前提となる基礎知識が観客側にないから、提供側が世界観を有形無形で完全に紹介しないといけない。そんな力があるはずもないのに、なぜ、邪馬台国に挑んだのか…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
暁先生に表現できる世界は、「原作付き」レベルまでなのに。


作品を観た私の疑問…


(1)邪馬台国がどんなクニだったか、ほとんど解明されていない。魏志倭人伝に書かれた短い記録がその存在のすべてだ。なので、私たちは、暁先生の思う邪馬台国について、想像しなければならない。
⇒全く分からない。
どこにあったか、ということは、敢えて伏せてもいいが(無駄に敵を作ることになるしね)、クニとしての形態はしっかり説明してほしい。邪馬台国と、邪馬台国連合の関係性とか。
プログラムによると、これまでは、どうやら邪馬台国連合では、諸王の合議でものごとが決まっていたが(ここは書かれていない)、世の乱れを治めるために「連合の王」を立てようとしていて、そのために「神の声を聞く」巫女を呼び寄せることとなった…らしい。
まあ、そうは言っても、邪馬台国連合である以上、求心力は邪馬台国の王(羽立光来)にあったようだ。しかし、高齢(その後すぐ死ぬ)でもあるし(そもそもは長老として中心にいたのだろう)、そろそろ連合としての中心を決めた方がよい、ということだろうか。
しかし、諸王たち、卑弥呼が即位しても、ずーっと、邪馬台国に居座っている。
えーと…あなたたちのクニは、あなたたちがいなくても大丈夫なの[exclamation&question]
日照りの時も、みんな揃ってヒミコさまのところにやって来るし、タケヒコが盟神探湯(クガタチ)やることも、ヒミコを処刑することも全部合議で決めている。だったら、邪馬台国連合の女王とかいらなくね[exclamation&question]


(2)そもそもマナは、前邪馬台王のたっての頼みにより、遠方のムラから連れてこられた邪馬台国連合の女王候補の娘だったはず。
何故、大巫女(美穂圭子)の配下で他の巫女と同列になっているの[exclamation&question]巫女たち、大巫女の「巫(かんなぎ)は、神の声を聞けなくなったら死ななければならない」とかいうおどろおどろしい言葉を聞いて頷いているけど、みなさん、神の声を聞けるの[exclamation&question]だったら、わざわざ遠くのムラまで命懸けでマナを迎えに行かなくてもよくない[exclamation&question]てか、神の声は、アトランダムに巫女に下りたりしないの[exclamation&question]見た限り、芝居が始まってからは、マナ(ヒミコ)にしか下りてきてないんだけど、巫女たち、そろそろ集団自決とかしなきゃってこと[exclamation&question]
てか、祭りの夜に、巫女たち、男にリフトとかされてますけど、あれは(男に触れてますよね)よいのでしょうか[exclamation&question]


(3)アケヒ様(花野じゅりあ)は、前邪馬台王の娘だったらしい。で、次期大巫女の座を狙っていたらしい。ということは、少なくとも巫女の仲間だったわけよね。神の声が聴けるのよね。娘が巫女なのに、なんで、遠くのムラから危険を冒して…(以下略)
ちなみに、アケヒ様、タケヒコ達が命懸けで走り抜けた狗奴国への道を、ふつーに歩いて踏破。普通の女ではないと思う。


(4)狗奴国は、渡来人である李淵(高翔みず希)を招聘しようとしたが、本人に断られたので、あっさりと斬り捨てる。まあ、そもそも渡来人が世捨て人みたいな生活をしていることも不思議なんだけど、(倭国のために役に立ってもらうために、渡来していただいたんだから)断ったら殺せという命令、意味わかんないんですけど…。
いったい何のために呼ぶつもりだったの[exclamation&question]本当は、そんなに来てほしくなかったりして[exclamation&question]


書いてみると、それぞれは些末な話に見えるけど、設定だったり世界観だったりがちんぷんかんぷんだと、そこから先に進めないのだ。


あーもー全然わかんない…[爆弾]


出演者の皆様は、本当にお疲れ様でした[ダッシュ(走り出すさま)]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

東京宝塚劇場花組新人公演(邪馬台国の風)ミニ感想 [┣宝塚観劇]

花組新人公演を観劇してきました[exclamation×2]


観劇して、あらためて思ったのは、中村暁作品、ほんと意味分かんない…[爆弾]ということ。
本公演の出演者は、その力量とオーラで、かなりの部分、作品のとんでもなさを覆い隠してくれているらしい。新人公演は、出演者が真摯に向かい合えば、向かい合うほど、綻びが露呈する、という、いたたまれない現象が起きていた。
とはいえ、作品がいたたまれない分、出演者の熱量はストレートに伝わってきて、花組生、頑張ったな!と感じた。


そして、なんといっても、主演の飛龍つかさである。
かっこいい[ぴかぴか(新しい)]
本役、明日海りおの持ち味とは全然違う、野性味溢れるタケヒコで、自身の特長を考えた、飛龍らしいタケヒコ像だった。
もちろん、タケヒコの持つ優しさや、自分より他人のことを考える人間性はそのままに。
とても魅力的なタケヒコだった。
そして、思い切りのよい演技、伸びやかな歌声、下級生たちに向ける、包み込むような笑顔…この人に主演させたのは、大正解だなーと思った。
ご挨拶も初主演とは思えない落ち着きの中、初主演らしい初々しい感動をストレートに表現していて好印象。前回の「金色の砂漠」新人公演の時に主演の綺城ひか理も言っていたけど、「主演させていただいた責任」という思いが脈々と受け継がれていく花組、素敵だな~[ぴかぴか(新しい)]と思った。


ヒロイン、マナ=卑弥呼役の華優希。奇しくも、前作『金色の砂漠』本公演で、過去のジャハンギール王とアムダリヤ王妃を演じたコンビが再びまみえることになった。あの回想シーンが大好きだった私は、このコンビの空気感が好きなんだと思う。
邪馬台国とその連合王国の女王である卑弥呼の「中の人」であるマナは、神託を受けるという特技がある以外は、心優しいふつうの少女。しかし、その特技のために、女王という特別な地位につけられてしまい、混乱している。その混乱して困っている感が、ちょっと寂しげなメイクのにピッタリ。
二人の恋愛劇のクライマックスは、もう神託を聞くことができなくなり、処刑を待つばかりとなった卑弥呼=マナのところへ、タケヒコが現れ、「マナに戻って、二人で逃げよう」と提案するところだ。二人の将来を思い描き、幸せな気持ちに浸ったところで、無情にも、神託が下りる。(芝居では“神意”という言葉を使っているが、意味不明なので、神託と書かせてください。)
マナは女王として巫女としての自分を取り戻し、命に代えて、邪馬台諸国連合のために、敵の襲来を預言する。そして、それに対してタケヒコは、マナを死なせないために、神託が正しかったことを証明しようと、一晩でクナとの国境付近へ走る。思い合う二人が、それぞれの立場で精一杯生きるこの図が美しいし、その凛とした姿に、娘役の矜持も感じる。
愛称「はなちゃん」だけのことはある[exclamation×2]今後の成長が楽しみだ。


2番手のクコチヒコは、聖乃あすか冒頭は、台詞も歌も弱めで大丈夫?と思ったが、後半は生き生きと頑張っていた。美貌が光る。最後の場面は、本公演と少し違って、最後にもう一度バッサリ斬られてあえなく終了。なぜ、殺陣を変えたんだろう[exclamation&question]


専科の星条海斗が演じたクナ王は、矢吹世奈安定感抜群。ゲームのラスボスみたいな星条クナ王に比べ、良識的な雰囲気があるので、その分、脚本のひどさが際立ってしまった。マギー氏の外見には、そんな効果もあったのか。
てか、全軍を一か所に集めるとか、どんだけ素人だよ…[爆弾][爆弾][爆弾]


同じく専科の美穂圭子が演じた大巫女役は、音くり寿。この人、顔は子どもみたいなんだけど、声は大人っぽい声も出せる。古代ロマンな髪形も似合っていて、台詞も歌も素晴らしかった。


瀬戸かずやが演じているヨリヒクは、綺城ひか理どーんとした偉丈夫で、ひときわ豪華な衣装が良く似合う。役作りも本役とは大きく変えてきた印象。悪役上等!みたいな開き直りがあって、いっそ清々しい。


アケヒ(花野じゅりあ)役の春妃うらら綺城との同期コンビは、身長差ありつつも、二人の方向性が一致して見事な「悪いコンビ」になっていた。アケヒの美しさ、冷徹さを見事に体現し、小さな身体で、かっこいい悪女になっていた。クナ兵に幽閉される場面も、じたばたせずに不快感を表明していて、この人、「クイーン・メアリー」(BSプレミアムで放映している海外ドラマ)のカトリーヌ王妃とか似合うんじゃないか、なんて思ってしまった。今回の殊勲賞は文句なく春妃に!


タケヒコの師匠、李淵(高翔みず希)は、峰果とわ殺陣のキレが弱かったかな。わざわざ迎えに来るほどの人なんだろうか?と思ってしまった。一度限りの新人公演だと一番難しいとこかもしれない。年寄り感も出ていたり、出ていなかったり、新人には難しい役どころだったかも。真摯に取り組んでいるところは、好感度大だった。


タケヒコの仲間たち。フルドリ(柚香光)は帆純まひろ、ツブラメ(水美舞斗)は紅羽真希、イサカ(城妃美伶)は舞空瞳、そしてアシラ(鳳月杏)は亜蓮冬馬チームワークはそれなりに出ていたかな。優しいフルドリと元気いっぱいなツブラメの対比も鮮やかだった。ツブラメは最後に1回だけ台詞があるので、その声のコントロールは難しかったかもしれない。でもかっこよかった。イサカはめっちゃ美少女。いさましいけど可愛いから、デレつつ観てました。アシラは、本役より若い作りか。颯爽としていた。

どんな脚本でも演じるしかないタカラジェンヌだからこそ、いいホンを与えてほしいと心から感じた新人公演だった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

ショー「Dramatic “S”!」感想 [┣宝塚観劇]

かんぽ生命ドリームシアター
Show Spirit
「Dramatic “S”!」


作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌、青木朝子
音楽指揮:大谷木靖
振付:御織ゆみ乃、平澤智、KAZUMI-BOY、Bryant Badwin、佐藤親教
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:切江勝
小道具:西川昌希
歌唱指導:彩華千鶴
演出助手:熊倉飛鳥
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


第1場~4場 プロローグ
一徳先生のショーといえば、「人海戦術・踊りまくる」というイメージ。今回も熱いエネルギーでプロローグからガンガンいきます。
スターさんが次々と銀橋を渡りながら主題歌を歌い継ぐのは、素敵ですよね。
黒を基調としたシックな衣装なんだけど、ギラギラ感がすごい[ぴかぴか(新しい)]
そんな中、咲妃みゆが、「[るんるん]私の愛する人のイニシャルはS[るんるん]」と歌い出したのには、ドキッとしました[黒ハート]
さて、プロローグの総踊りの後、居残りのスターが場繋ぎで歌う、というシーンはよく見られるが、今回は、メンバーに驚いた。
煌羽レオ、真地佑果、諏訪さき、陽向春輝、縣千。これは、ファンの人も嬉しかっただろうな~[揺れるハート]


第5場~7場 Song&Dance
次は、Bryant先生振付の都会的なダンス場面。
スーツの男役とセクシーな娘役たちの群舞は、スピーディーでモダンでかっこいい[黒ハート]みゆちゃんの赤いドレスが大人っぽくて素敵でした[ぴかぴか(新しい)]


第8場~10場 サプール(パリ)
続いて、佐藤先生振付の幻想的な場面。
パリ。芸術家の男(望海風斗)の前に絵の具の精(星南のぞみ)らが現れ、描かれた美しい女たちの絵が立体化して、歌い、踊り出す。絵画の女として登場するのは、真彩希帆。次期トップコンビががっつり組んで歌い踊る。
絵画の女たちは、みんな、「Apasionado!!」のヴァレンチノの場面の衣装。ついつい男役が混じってないか探してしまった[あせあせ(飛び散る汗)]


第11場~13場 サンライズ
中詰は、KAZUMI-BOY先生。ピンク系のラテン衣装で全員が歌い踊る熱い場面。


第14場 ’S wonderful(青年の歌)
ここもBOY先生の振付。
タイトルの“S”にかけて、この曲を使ったんだろうなぁ~[わーい(嬉しい顔)]
大劇場の時は、次が初舞台生のロケットだったので、中詰のすぐあとがロケットでも問題なかったんだろうけど、中詰ラストは総踊りで、ロケットも20人以上出すとなると、出演者がダブるため、ここで着替えタイムが必要になる。
…というわけで、永久輝せあ、1曲フルで長々歌います[exclamation]たった一人で大劇場の舞台に立つ。なにそれ、美味しすぎる[ぴかぴか(新しい)]
全然、危なげなく、かっこよかったです[黒ハート]


第15場 ロケット
ロケットまでが、BOY先生の場面。お疲れ様です。


第16場~17場 Snou Troupe・絆
ここは平澤先生の振付。
衣装は、宙組の「ダンシング・フォー・ユー」のもの。最初に退団者が出てくるんだけど、ちぎちゃんや大ちゃんがいるので、デジャヴ感がハンパなかった。
場面の雰囲気は、えりたんの退団公演の同様の場面を思い出した。まだ、胸がちくっとする。
退団者だけでスタートする場面は、涙もの。そして、個々のメンバーとちぎちゃんのコンタクト、最後に、みんながちぎちゃんを囲むところ…涙腺決壊ポイントがいくつもあって大変でした…[もうやだ~(悲しい顔)]
でも、「絆」ポーズは、ちょっと笑える[わーい(嬉しい顔)]


第18場~22場 フィナーレ
最初の2場面は平澤先生。
咲妃のソロから、咲妃と若手娘役の場面。娘役が銀橋に並ぶのは、それだけでキラキラ感いっぱい[かわいい]オレンジや黄色のビタミンカラーが、先ほどまでの薄いグリーンのパステルカラーと好対照。咲妃と同期の妃華ゆきのが一人黄色のドレスで大人っぽい雰囲気。
続いて、男役の燕尾ナンバーは「ベサメ・ムーチョ」。早霧せいなの集大成らしく、小粋でスピーティーなダンスシーンは圧巻。なんだけど、ここも、なんかマイドリに雰囲気が似てるような感じがしないでもない。まあ、演出と振付が一緒だからねぇ…[爆弾]
ここから佐藤先生の振付に変わり、男役、娘役入り混じったナンバーで一徳先生お得意の場面。娘役を大事にしてくれるのは、嬉しいことです。
そして、ちぎみゆ最後のデュエットは、だいもんのカゲソロで、「別れの曲」。なんとまあ豪華な…[ぴかぴか(新しい)]直截的な…[バッド(下向き矢印)]白い衣装のお二人が神々しくて素晴らしかったです。
エトワールは、次期トップ娘役の真彩希帆。笑顔いっぱいのステキなソロでした[黒ハート]


二代続いて一徳先生のショーで卒業した雪組トップコンビ。これはこれで、よかったのかな…という気のするダイナミックなショーでした。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚雪組東京公演「幕末太陽傳」観劇 [┣宝塚観劇]

かんぽ生命ドリームシアター
ミュージカル・コメディ
「幕末太陽傳」
~原作 映画「幕末太陽傳」(C)日活株式会社
監督/川島雄三 脚本/田中啓一、川島雄三、今村昌平~


脚本・演出:小柳奈穂子
作曲・編曲:手島恭子
音楽指揮:寺嶋昌夫
振付:花柳寿楽、若央りさ
殺陣:清家三彦
装置:大橋泰弘
衣装:加藤真美
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
小道具:増田恭兵
歌唱指導:山口正義
三味線指導:今藤和歌由
演出助手:栗田優香
装置補:稲生英介
舞台進行:庄司哲久


早霧せいな&咲妃みゆコンビの退団公演は、落語を題材とした古い日活映画を原作にした「幕末太陽傳」。この意外すぎる作品で、トップコンビは鮮やかに宝塚を去って行った。


脚本・演出は、現在、劇団の中で最も信頼できる演出家の一人である小柳奈穂子先生。
思えば、このコンビの大劇場お披露目公演も、小柳先生の「ルパン三世」、以来、雪組は、5作連続稼働率100%超という記録を達成する人気組に成長したのだった。そんな小柳先生の脚本・演出による、サヨナラ公演は、決して守りに入るのではなく、新しい宝塚の可能性を示す「楽しい」公演だった。


東海道五十三次、お江戸日本橋を出て一番最初の宿は品川。しかし、日本橋から品川なら江戸時代でも数時間で踏破できてしまう。こんな中途半端な場所にある宿に泊まる人々は、もちろん旅人ではない。
ここ、品川の宿には、北の吉原と並ぶ、でっかい歓楽街があった。 


品川-3.jpg以前、東海道五十三次を歩くイベントに参加した時、品川宿にも立ち寄りました。こちらが、土蔵相模の跡地。現在は普通の民家(マンション)になっていて、立て看板だけが残っています。というわけで、看板だけを撮影してきました。


 「土蔵相模跡」
 旅籠屋を営む相模屋は外壁が土蔵のような海鼠壁だったので、「土蔵相模」と呼ばれていました。1862(文久2)年、品川御殿山の英国公使館建設に際して、攘夷論者の高杉晋作や久坂玄瑞らは、この土蔵相模で密議をこらし、同年12月12日夜半に焼き討ちを実行しました。幕末の歴史の舞台となったところです。


と書いてあります。


冒頭のナレーションでも説明されている通り、ちょっと歩くと京浜国道。シンゴジラが、上陸し、崩壊した、八ツ山橋からちょっと行った辺り。江戸時代は、坂を下りたら海が広がっていたとか。


やつやまばし.jpgそんな場所に、旅籠屋、土蔵相模はあった。


ちなみに、映画「幕末太陽傳」は、「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」「お見立て」などの古典落語が原作になっているとか。
実は、「居残り佐平次」は三遊亭圓生の、「品川心中」は古今亭志ん生の得意の噺であったとか。
なんだか、ゆうひさんの次回公演のことも思い起こしてしまいますね。私だけ[exclamation&question]


胸を病んだ佐平次(早霧せいな)は、養生のために、この土蔵相模への居残りを決行する。「居残り」というのは、宿代を払えないのでチェックアウトできない宿泊客のことらしい。
持ち前の機転で、相模屋の主人や奉公人の心を掴んで、見世で起きるトラブルもただちに解決、すぐに「頼りになる」存在になっていく。
相模屋には、たくさんの女郎がいたが、中でも、おそめ(咲妃みゆ)と、こはる(星乃あんり)の二人が妍を競っている。
特に、こはるは、何人もの客に起請文を出したり、派手に「廻し」をやったりして、えげつなく稼いでいる。一方、おそめの方は、地元出身のせいか、年季が明けても帰る場所がないと知っているので、それほど仕事熱心ではない。そのため、借金の返済を迫られると、あっさり心中を企んだりする。
一方、この相模屋を隠れ家にしている攘夷派の武士、高杉晋作(望海風斗)らは、御殿山(八ツ山橋の先)に建設予定の英国公使館襲撃計画を練っている。
そんなたくましい人々の人間模様が、幕末版「グランドホテル」のように展開する。けれど、その物語は決して悲劇ではなくて、人々の逞しさの方が運命を上回ってしまう。


というわけで、実に気持のよいサヨナラ公演だった。
相模屋のセットがまず素晴らしかった。
関東より東にある遊廓は、たいがい「廻し」という制度を採っていたそうで、複数の男に一人の遊女をあてがう。遊女が別の男の部屋にいる間、自分の部屋で順番を待っていたわけだ。そして旅籠も「廻し」がやりやすいような設計になっていて、できるだけ移動距離が短くて済むようにひとつの廊下をぐるりと五部屋が囲んでいるみたいな部屋割りになっている。それを舞台でやると死角ができるので、2階の横一列がこはるのために「廻し」部屋になっていて、それぞれの客がこはるを待っている姿を同時に客席が拝めるようになっている。
何度も観劇したら、そんな一人一人の客の様子や、階下で悲喜劇を繰り返している遊女たちの芝居を楽しめたんじゃないか、と思うが、チケット難でとてもそんな余裕はなく、残念だった。


主演の早霧は、まさに、佐平次そのものだったし、咲妃はおそめそのものだった。それ以外の言葉が浮かばない。あーだこーだ感想を書き散らかしても、結局、そこに落ち着く、神演技だった。
ラストシーン、病を治すために、ヘボン先生についてアメリカに渡ろうとする佐平次と、一緒に旅立つおそめ。二人の前途は多難であろうと理性では思うのだが、絶対にこれはハッピーエンドで、二人はアメリカで大成功しちゃうんじゃないか、そんなお気楽な空気が漂うのは、二人の空気感と演出が呼応したからだろう。
その他の出演者もみな、適材適所の大活躍だったが、やはり、この公演を最後に退団する星乃の怪演は、まず、特筆しておきたい。
おそめとのキャットファイトのえげつなさ、五人廻し三枚起請も顔色一つ変えずにやってのける面の皮の厚さ、それでいて、長州藩のお金のない連中を匿ってやる男気を示したり、高杉には心底惚れてるような色気も見せる。いい女だな~[ぴかぴか(新しい)]どこか子供っぽくて損をしていたあんりちゃんが、いい女になって卒業するんだな…と思うと、泣けて仕方がなかった。


退団者中心になってしまうが、香綾しずるの鬼島又兵衛も、大人の可愛らしさのある素敵な役だったし、おそめの心中相手に選ばれた鳳翔大の金ちゃんも最高に笑える素敵な役だった。


日本ものの雪組に、また新たな伝説ができたな、と思った公演だった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚星組梅田芸術劇場メインホール公演「オーム・シャンティ・オーム」観劇 [┣宝塚観劇]

マサラ・ミュージカル
「オーム・シャンティ・オーム~恋する輪廻~」


脚本・演出:小柳奈穂子
作曲・編曲:青木朝子
振付:御織ゆみ乃、AYAKO、KAZUMI-BOY
殺陣:栗原直樹
装置:二村周作
衣装:有村淳
照明:笠原俊幸
音響:大坪正仁
小道具:西川昌希
インド舞踊指導:野火杏子
歌唱指導:彩華千鶴
映像:奥秀太郎
演出助手:野口幸作
舞台進行:阪田健嗣
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:西山晃浩
制作補:中下駿
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:株式会社梅田芸術劇場


1月に東京で上演されたプレお披露目公演「オーム・シャンティ・オーム」を大阪でも上演することになった本作品、トップコンビ以外の配役が大きく変わったことも話題となっている。
この公演をさっそく観に行って来ました。
なお、前回公演の感想はこちらです。


内容は、1月公演の通りなので、あらすじ等は、上記感想を読んでいただければ幸いです。


ということで、さっそく、出演者感想を役替り中心に。
まず、なんといっても、ムケーシュ役に七海ひろきについて。


ムケーシュは、悪役。
どこをとっても「悪」なキャラクター。
そんなムケーシュを、まさかの、説得力のある「悪」として造形してきた「脚本の読み込み能力」と「演技力」には、脱帽。
まあ、演技力については、前から感じていたものの、芝居が盛り上がったところで歌になる、という宝塚では、そこでだいぶトーンダウンしてしまっていた。
しかし、スカピンを経ての今回、すっかり歌えるようになったかいちゃん、特に2幕のソロが素晴らしくて、そうなったことで、俄然演技にも説得力が増した。
「悪の魅力」でガンガン押してくることちゃんのムケーシュも素敵だったが、オーム・マキージャーと同じように、金もコネもない状況から、プロデューサーにまでのし上がるためには、そうするしかなかった、裏切り、蹴落とした人々の屍の上に今の自分がある、と自覚し続ける七海ムケーシュは、その半生を身に着けた凄味のようなものがあって、これまた魅力的だった。


続いて、オーム・カプールの父親、ラージェシュ・カプール役の天寿光希。1幕では、超イケメン。臨月の妻が階段降りてるのに、サポートもしないでポーズを取っているというところに、どんだけイケメンなんだ…[バッド(下向き矢印)]と、思った。彼にとって、妻も生まれてくる子供も、この時点ではアクセサリーだったのね。
2幕になると、当然、イケオジになっていて、しかも、超子煩悩。カプール家の人間関係がより濃密に、リアルになっていて面白かった。


カプール家の秘書、アンワルは大輝真琴。コミカルな芝居で、場を盛り上げていた。本役以外のダンスシーンなどでも、小柄ながら、やたら目立っていた。


スパーシュ・ガイ監督の瀬稀ゆりと。前回はアンワル役だった。どちらの役も、的確に演じていてピッタリで、しかもスターの邪魔にならない居方をしていて、尊敬しかない。それでいて存在感はあるんだよー[グッド(上向き矢印)]


パップー役の麻央侑希なんともゆる~い感じが、のオームとよい対になっていた感じ。おじさんになっても、全然変わってなくて…この人の人生が少し心配になった。
その分、リシ役の十碧れいやの方が、イケオジを目指したけど、ボンボン感の抜けてない、愛すべきキャラになっていて、素敵だった。


SP役の紫藤りゅう遥斗勇帆SPじゃない時も踊りまくって目立っていた。しどりゅーは、ちょい悪イケメンで目が離せず、遥斗くんは、30年後のオヤジっぷりが、あまりにも堂に入っていて、目がテン。これは、ちょっと目が離せない。


そして、トップコンビは、さらに息がピッタリで、現代のおとぎ話がよく似合う。


フィナーレナンバーで客席も一緒に踊るところも楽しかった。


みなさまも、暑い夏が、もっと熱くなる梅田に皆様もGO[exclamation×2]


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇
前の10件 | - ┣宝塚観劇 ブログトップ