So-net無料ブログ作成
検索選択
┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介 ブログトップ
前の10件 | -

「関ヶ原」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

昨年の大河ドラマ「真田丸」で、石田三成熱が再燃した私、封切翌日に見に行きました[exclamation]


原作は、天下の司馬遼太郎様。原作に敬意を表して、原作の最初の部分を踏襲するところから映画は始まる。そして、有名な三献茶のシーンから一気に秀吉(滝藤賢一)の晩年へと話は進む。滝藤は怪演だったが、大河を見慣れているからか、狂った大物の痛々しさしか感じられない。
もちろん、大河ドラマは1年間の物語であり、秀吉周辺の話だけでも、この映画の10倍程度のエピソードを盛り込める。ある程度、要点だけで作らねばならない「映画」では、大河ほど人物を作り込めない。
しかし、一事が万事、それこそが、この巨費を投じたスペクタクル映画を薄っぺらいものにしてしまった要因に感じられる。
理不尽大魔王の秀吉に、秀次の妻子すべて処刑の座に、まだ秀次への目通りも済んでいなかった側室の助命を嘆願する三成(岡田准一)。それに対して、秀吉は三献茶のあの時、生意気な少年を斬って捨てるか、家来にするか、自分は少し考えた。そのように、天下人は、他の者の生殺与奪の権を握っているのだ、と言われて、それ以上の進言を控える。まあ、あの秀吉じゃ、それ以上言ったら、三成も斬られちゃって、歴史が変わりそうだから仕方がない。
なんだけど、この時点で、私は、三成という主人公も、彼が大義とする秀吉も、リーダーとしてダメだと思った。
その一方、徳川家康(役所広司)は、人間として実に魅力的に描かれている。いやー、初めて東軍に入りたいと思った。


秀吉も、三成も、大方の描き方は、大河ドラマと同じ。三谷さんは、司馬遼太郎を基本的に踏襲してキャラを作ってるんだな…と思った。それだけじゃないだろうけど。違いは、「可愛げ」ズバリこれです[exclamation×2]大河には、それがあった。非情でも無茶でも、キャラに可愛げがあった。だから、だめなリーダーだと分かっていても、大義を旗印にする三成に賛同できた。
今度の三成は、可愛げじゃなくて、「恋心」を人間味として描いている。だから、ますます、腹が立つ。それどこじゃないだろ。


出演者は、みなさん嵌まり役。
特に役所は、家康の凄味と可愛げの両方を見事に体現、器の違いを見せつけた。
また、島左近役の平岳大が素晴らしかった。これまで、豪快な父親(平幹二朗)に対して、どちらかというと怜悧な役を演じてきた岳大が、父親の魂が下りてきたかのような、豪胆な島左近像を演じて見せ、まだまだ隠れた才能があるに違いないと思わせてくれた。
島津入道義弘(赤麿兒)や、赤耳(中嶋しゅう)が作品を奥深いものにしていたし、小早川秀秋(東出昌大)が最大の裏切者の内面の葛藤を余すところなく伝えた。
岡田の三成は、オールラウンドプレーヤーすぎて、それが却ってこちらの感情移入を妨げた感じ。岡田のせいではないから、もったいないなぁ~と思った。


合戦の迫力は、さすが[ひらめき]大画面の隅々まで兵士がいて、これを見るだけでも千円の価値はあると思った。レディースデーなら元が取れる[黒ハート]三成好きには…うーん……可愛げ、ください…[もうやだ~(悲しい顔)]


そして、合戦の 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

映画「銀魂」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

映画「銀魂」を見てきました。


原作全然知らないんですけど…えーと、幕末キャラを使ったアナザーワールド作品ってことなんでしょうか。



映画 銀魂 SILVER MEMORIES ビジュアルブック (愛蔵版コミックス)

映画 銀魂 SILVER MEMORIES ビジュアルブック (愛蔵版コミックス)

  • 作者: 集英社
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/07/14
  • メディア: コミック


はい、主人公の銀ちゃんこと、坂田銀時、こんなビジュアルです。


てか、小栗旬のビジュアルには驚愕しかない。30代半ばとは思えない…


私同様、昨今のマンガ事情に疎い皆様にも理解できるように、書いていきますね。


原作は、週刊少年ジャンプ連載の人気漫画。宇宙人に鎖国を解かれた別世界の幕末日本。宇宙人「天人(あまんと)」と、かつての攘夷志士、真選組など入り乱れ、人知を超えた謎の剣による辻斬りが、桂小太郎(岡田将生)の命を狙い、やがて銀時にも魔の手が迫る…


ってな感じかな。
鍛冶屋の村田鉄矢(安田顕)の作った最強(最凶?)の剣が、それを持つ盲目の達人・岡田似蔵(新井浩文)を支配、岡田はサイボーグみたいになっていく。そのCGがすごかった。


役名は、歴史上の幕末ヒーローの名前を少し変えているんだけど、鬼兵隊の面々、「幕末太陽傳」でおなじみだったりして、笑える。
来島また子(菜々緒)とか、鬼島又兵衛だよね、と思ったら、笑いが止まらない。めっちゃナイスバディなんだけど。
ちなみに高杉晋助は、堂本剛くんでした[ぴかぴか(新しい)]
土方十四郎が柳楽優弥で、志村新八(物語の狂言回し的な存在)が菅田将暉、平賀源外がムロツヨシって、どこの大河ドラマというくらい、出演者、豪華だった。
その中で、真選組局長、近藤勲を演じた中村勘九郎が素晴らしい。見事に道化キャラになり切っていることもだけど、蜂蜜塗りたくったゴールドなナイスバディに惚れた~[黒ハート]


我らが新井さんは、岡田以蔵じゃなくて、似蔵役。
ジャンプ大好きだから、きっと大喜びで参加したんだろうな~と思いつつ、私が新井さんの何を一番愛しているか…というと、どうやら、彼の目だったらしく…えーと、えーと、こんなの新井さんじゃない…[バッド(下向き矢印)]と、ほんの少し思ったりしました。ごめんなさい[あせあせ(飛び散る汗)]


そういえば、「死んだ魚の目」とか、世間では言われているらしい。最近知ったんですけど。
それ、大昔、宝塚の掲示板に書かれた大空祐飛さんの悪口と一緒だわ…[わーい(嬉しい顔)]恐るべき趣味一貫[かわいい]


「勇者ヨシヒコ」でおなじみ、福田雄一監督らしい荒唐無稽さが楽しい映画でした。
スカッとしたいならぜひ[exclamation×2]
あ、でも、新井さんのファンは、スカッとはできない…かな…[爆弾]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

「葛城事件」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

公開当時、上映館が少なくて、結局、見られなかった「葛城事件」。WOWOWが放映してくれて、ようやく見ることができた。


映画「64」でも大絶賛した三浦友和が凄いんだ、これが。


「葛城事件」というタイトルは、葛城稔(若葉竜也)が起こした事件、というふうにも取れるが、映画を見ていると、稔の父である葛城清(三浦友和)の存在が、「事件」じゃないか、という気になってくる。
清は、妻・伸子(南果歩)の父のやっていた金物屋の後をついだ。たいして大きな仕事ではないが、それでもマイホームを建てた。まだ二人の息子は小学生。その頃の幸せな一家の映像がほんの少しだけ映る。もちろん、現在の三浦と南が演じているのだが、(子供は子役)アップになっても30代の精悍なパパにしか見えない三浦友和。どうなってるの[exclamation&question]
それでいて、事件後の清のイケてなさぶりは、本当に唾棄したくなるほど。ここまでの変貌は、どこから来るのだろうか。
いや、事件の少し前、「イヤな奴」としか言いようがない清の態度も忘れ難い。これが、「64」の捜査一課長と同一人物だろうか。この作品で三浦は、主演男優賞をあちこちで受賞しているが、まさに迫真のイヤな男っぷりだった。


永遠の二枚目、三浦友和が、息子への不安を払拭しようと妻に抱きつくと、激しく拒絶されたあげく、「あなたのことがずっと嫌いだった」とか言われちゃうなんて…。それだけじゃなく、事件を起こした息子と獄中結婚した死刑廃止論者のちょっと変わった女性・星野(田中麗奈)が、死刑執行を伝えに来てくれたら、彼女を押し倒そうとするんですね、これが。もう最低を通り越してます、清さん。
最後は、一家の幸せの象徴(と、清が勝手に思っている)みかんの木の枝に電気コードをかけて自殺しようとするが、枝が折れてしまう。すると、清はまた部屋に戻り、星野が来た時に食べていた昼ご飯の続きを始めるのだ。この静かな狂気…


この映画を見ても、全然スカッとするところはない。
イヤーな気持ちが続くだけだ。
でも、見て良かった、と思った。またひとつ、俳優、三浦友和への尊敬が深まった。


次男・稔の犯行シーン(地下鉄連絡通路での無差別殺傷事件)もしっかりと描かれている。淡々と描かれているのが怖い。なにげに遠巻きにしている人達とか、逃げに入っている人達とか、えらいリアル。


稔が事件を起こす少し前に、兄の保(新井浩文)が死ぬ。
リストラされたことを妻に言えず、妻子を残して、マンションから飛び降りたらしい。その場面は描かれず、公園でタバコを吸って、立ち去り、しばらくして、また戻ってきて、捨てたタバコをきちんと拾うシーンが描かれる。その次のシーンが、お葬式なのだ。この一連の映像が、出がけに息子から「ばいばーい」と言われた時の表情と共に忘れられない。


それともうひとつ、「あなたのことを知りたい」と面会に通う星野が、戸籍上の夫である稔の前で、突然、昔の恋人との性行為を語り始める場面の異常な雰囲気も忘れられない。


すごく印象に残る映画だった。観て良かったと思う。が、見終わったらそっこー、録画を削除した。これは、そういう映画だ。
でも、きっと、再放送があったら、あるいは、どこかで上映されたら、私はきっと見る。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「ラ・ラ・ランド」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

映画「ラ・ラ・ランド」をようやく見てきました。


超楽しかったです[黒ハート]


物語は、女優を夢見るミア(エマ・ストーン)とジャズで生きていきたいミュージシャンのセブ(ライアン・ゴズリング)の出会いから1年間の恋を描く。
ミュージカル映画なのだが、意外と最近、こういうミュージカル映画がないので、ミュージカル映画らしくない、と批判されたのも、なんとなくわかる。全編にミュージカルテイストが散りばめられているのではなく、ミュージカル部分とシリアスなドラマ部分に分かれている。後半、二人の恋が成就した後、それぞれが人生の転換期を迎える辺りは、音楽は常に使われているものの、ミュージカル仕立てにはなっていない。そして、再びラストにがっつりミュージカルシーンが登場する、という形になっている。
このような形態を取ることで、ドラマチックではなくシリアスな恋愛もミュージカル映画にできる、という道が開けたように思う。
もし、ミュージカルにしなかったら、興行的に難しかっただろうな…と思うプロットなのだが、でも切り捨てるには惜しい珠玉の物語、こういう形で日の目を見てよかったな、と思う。


セブが懐かしいピアノ曲を演奏した時に展開する、あの晩から始まる二人のサクセスストーリー(ミュージカル的展開)、一年間の二人の物語を見てくると、やはり、そちらじゃない人生でよかったのかな、なんて気持ちになる。人は、挫折することで成長するのだから。


渋滞したハイウェイの上で車から出て踊り出す冒頭のミュージカルシーン、そして、スタジオ付近のコーヒーショップに現れるスター女優…というシーンが、5年後にもう一度登場するのが面白い。渋滞は夜で、ミアは今度はすぐにハイウェイを降りていくのだが、それが再会シーンに繋がる。
店の名前のエピソードも含めて、すごく気に入っている。


ライアン・ゴズリング、私の苦手なタイプのお顔なんだけど、見ているうちにどんどん引き込まれた。無精ひげがセクシーでした[黒ハート]
エマ・ストーンは、体当たりしては、当たって砕ける、というミアを全力で演じていて、好感が持てる。ハリウッド女優のわりに胸もバーンっという感じじゃないのも好感度大[わーい(嬉しい顔)]


賛否両論ある映画ですが、私は大好きです[黒ハート]
ファンタジー的なミュージカル場面は、「パリのフランス人」みたいな雰囲気もあったかな。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「ズートピア」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

WOWOWで放映されたのを録画していて、先日、ようやく見ることができた。


で、見て…嵌まりました…[exclamation×2]


これ、すごいね、この話。


「あらしのよるに」の世界観から、さらに百歩くらい進化した世界「ズートピア」。そこでは、動物たちが、大きさや肉食・草食なんてこととは関係なしに平和に暮らしていた。
でも、平和に共存することと、「差別がない」こととは、全然違う次元の問題で…


ウサギなのに、警察官になりたいと思った主人公のジュディ・ホップは、様々な差別や偏見と戦い、警察学校を首席で卒業して、警察官になる。でも、そこにやっぱり、差別はあって、最初の仕事は交通違反の取締り。でもジュディはへこたれない。
そんなジュディが、ちょっと扱いづらいキツネのニック・ワイルドに出会ったことで、彼女は、自分の中の偏見や差別を自覚し、さらに成長していく。


すごいな。これ、動物に託した人間界の物語だな、と思った。
自分の内なる差別や偏見―無意識の発言に傷つく人がいるかもしれない。そう、このブログだって…
そういうことを改めて気づかせてもらえる、貴重な映画だった。


最後にとってもブラックな話をさせてもらうと。
肉食動物が草食動物を食べられないとしたら、彼らは何を食べているんだろう[exclamation&question]
あ、そういえば、ズートピアに出てこない、現在は地球に溢れている動物がいたっけな。すごい迷惑なあの動物はどうしたんだろう[exclamation&question]
ほかの動物たちに駆逐されて、貯蔵されて肉食獣たちの食料になってるのかしらね。73億くらい個体があったから、だいぶ保つと思われ…[爆弾]


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「美女と野獣」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

実写版「美女と野獣」、ようやく鑑賞できました[黒ハート]


ディズニー映画、好きなんですけど、なんか見そびれるんですよね。
しかし、今回は、ちゃんと行ってきました[るんるん]


先日の「キャロル」ときめきアクティブ上映会以来の映画だったので、いい場面で、ついつい発声してしまいそうになり…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


それくらい、入り込んだ映画でした[黒ハート]


私は、今回、吹替え3D版を見ました。ミュージカルファンとしては、日本のミュージカル界の名だたるスターが吹替えを担当している吹替え版をまず見なければ…と思ったので。3Dは、時間的に見られるのが3D版だった…という消極的な選択です。


で、私は、演劇は言うに及ばず、映画を見ても、たいてい文句を言っているわけですが…


この「美女と野獣」、100点満点です[ぴかぴか(新しい)]


文句、浮かびません。なんか幸せすぎました[黒ハート]


悔しいから(笑)、もう一度か二度見て、じっくりと、分析してみようと思います。


ちなみに、テレビで「シンデレラ」を見て、特殊メイクのヘレナ・ボナム・カーター様にテンション上がったように、今回の「美女と野獣」には、特殊メイク…ってか、もはやアニメ化したエマ・トンプソン様が出演しています。人間としてのシーンは少ないですが、それでも登場が嬉しかったです。
あらためて、ケネス・ブラナー(「シンデレラ」監督)の女優遍歴が羨ましすぎる…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「ホテル警備隊 田辺素直」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

録画してあったクリスマスのドラマ「ホテル警備隊 田辺素直」を見た。

たしかウメちゃん(陽月華)が出るから…と録画した記憶があったが、どうやら、長谷川朝晴目当てで録画したらしい…と、見て気づく。
年末から既に愛が芽生えていたらしい[わーい(嬉しい顔)]

それでなくても、「真田丸」のせいでお気に入りの俳優が増えすぎて困っているのに…[あせあせ(飛び散る汗)]

今回、ハセトモ氏は、代議士の女婿で、秘書をやりながら、出身地の松本から県会議員を目指している真面目な青年、斉藤という役どころ。やはり秘書としてバリバリ働いているのがウメちゃん演じる月子。
過去回想シーンで、月子に手を差し伸べる場面のハセトモ氏がマイベストショットでした[るんるん]

ところで、この作品、主人公・田辺素直(田辺誠一)が刑事を辞めてホテルの警備員をしている、という設定なのだが、舞台となるホテルが実名で登場する。

サンルートプラザ東京[ぴかぴか(新しい)]

田辺はここの従業員という設定なのだ。

しかし、このホテル、社長(里見浩太朗)は超ワンマンだし、田辺は、ホテルの社有車を使って、義姉でジャーナリストの日疋(東ちづる)と一緒に、ホテル内で殺害された被害者の住んでいた松本まで行ってしまう(勤務放棄)とか、ツッコミ処満載。

しかも、殺人事件が起きて、現れた警察は、“警視庁”だし。

千葉県浦安市舞浜にある、サンルートプラザ東京にとって、この撮影協力は、プラスになったのだろうか…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

実際のサンルートプラザ東京は、もちろん、東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルに相応しい品格のあるホテルですので、お間違いのなきよう…


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

単館上映の映画なので、あまり知られていないと思うが、以前関係した映画のスタッフ仲間に紹介され、鑑賞することにした。

江戸時代生まれの日本人が、ガンの原因を探るため、人工的にガンを発生させる研究をしていたなんて、まったく知らなかった…[あせあせ(飛び散る汗)]うさぎ追いし.jpgその先生が、こちらの山極勝三郎先生。実験用の動物といえば、ネズミを使うことが一般的だが、耳に刺激物を塗ることでガンを発生させるという実験に対して、ネズミは耳を引っ込めてしまうため、ウサギを使うことにする。そして、紆余曲折の末に、人工的にガンを発生させ、『慢性的な刺激がガンの発生原因』であることを実証してみせた。
そしてノーベル医学賞の候補となるが、残念ながら、日本人初のノーベル賞受賞者になることはなかった。日本人がノーベル賞を受賞したのは、それから四半世紀ほど過ぎた戦後のこと。ノミネートされるだけでもすごいことだったんだなーと思う。
そんな山極博士の人生を真面目に追った映画だった。

明治の初め、廃藩置県により、下級武士たちはアイデンティティーを失う。勝三郎と友人の滋次郎は、そんな時代からの仲良し。二人は上京し、それぞれ婿入りして婚家の資産で東京帝国大学に学び、日本のために役に立つ人材になろうと考えている。
少年時代、上京時、そして結婚してから…と3人の俳優が、勝三郎と滋次郎を演じた。が、少年時代と上京時はほんの一瞬で、20歳くらいからの勝三郎と滋次郎は、遠藤憲一と豊原功補が演じている。ちなみに、勝三郎の妻は、水野真紀。
この二人が演じた結婚式の場面はかなりつらかった…[たらーっ(汗)]たぶん20歳そこそこの設定なんだよね、これ。
上京した時の勝三郎役の俳優(中込智希)は、エンケンに雰囲気が似てたから、ドイツ留学までは彼に演じさせればよかったのになぁ~と思った。
※右下写真の寄せ書きを引き伸ばして出演者名を確認し、ネット検索したら…俳優さんじゃないんだ[あせあせ(飛び散る汗)]ホンモノのエンケンの甥っ子さんでした[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]どうりでセリフがほとんどなかったわけだ…[たらーっ(汗)](共演の高橋ふみやさん=豊原さんの上京時=がほとんど彼の代わりに台詞を言っていた。)
あと、少年時代を演じた子役さん(橋本智哉)は、なぜか男の子というよりは、男役っぽい雰囲気の少年だった。現役のタカラジェンヌに似てる人がいるような気がするのだが…。
勝三郎と共同で研究をする市川厚一役の岡部尚がいい味を出していた。
あと、長女の役を演じた秋月成美が雰囲気があっていいなーと思った。それと妹役の緒方美穂も可愛かった[黒ハート]

うさぎ.jpg最後に、山極にノーベル賞を与えられなかった…と謝罪するヘンシェン博士(これは実話らしい)が、突然日本語を流暢に喋り出したのには、椅子から落ちそうになった。全体的にプロットはすごくいいのだが、脚本がイケてない感じかな。ナレーターが、滋次郎(豊原)⇒梅子(秋月)⇒晩年の梅子(高橋惠子)とリレー形式になっているのも、統一感がなく納得できない。
あくまでも私の好みの問題ですが、のめり込むことはできなかった。
でも、こんな偉人が明治・大正の世にいたんだなーということを知れて、良かったと思う。

山極先生は、現在の長野県上田市のご出身。おおっ、真田丸に沸く上田に、こんなヒーローもいたのかっ[ぴかぴか(新しい)]
上杉景勝も素敵だったけど、山極先生も素敵でした[ひらめき]

単館上映のいいところ。
関連グッズとかを展示できるんですよね、こんな風に。山極先生の論文とか、出演者寄せ書きとか。

【1月4日】
太平洋戦争で中断した箱根駅伝が復活(1947=昭和22年)。

ということは、当時は、1月4日に走っていたということですね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

「永遠の0」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)



作者の百田尚樹さん、なかなか、個性的なキャラクターで、そのせいか作品もいろんなバイアスがかかって見られることが多いが、この作品は、作者のキャラクターとか、「戦争」に対する読者側の見方とか、そんなこととは別の次元で、

これはもう、この小説を書くために取材された多くの人や史料が、彼の手を動かし、勝手に書かせたものだ

と、感じた。

だって、この本を読んで、戦争は虚しいものだ、と感じない人はいないと思う。

同時に、日本人のメンタリティーは、戦争向きではない、ということも、私は強く感じた。

また、この小説は、先の大戦で日本軍が犯した大きな失敗を二つ挙げている。

  1. 実戦経験のある明治からの本物の軍人が一線を退いた後、試験のできるエリートが軍部の中枢になってしまったこと[爆弾]
  2. 兵の命を換えのきく部品のように使い捨てにしたこと[爆弾]

エピローグに登場するアメリカ空母の艦長は、宮部の死を悼み、艦葬を行うが、その時、これだけのパイロットが存在することを本当に脅威に思っただろうし、こんな男に特攻させる日本のクレイジーさに半ば呆れ、半ば恐怖を感じたに違いない。

最近、「先の戦争で亡くなった方々の存在があればこそ、私たちの平和がある」と、したり顔で語っている政治家の方たちがいるが、彼らは、お友達の百田氏が書いたこの小説を本当に読んだことがあるのだろうか[exclamation&question]
まあ、読んでないよね。神風特攻隊の人達は志願したのだから、無理やり出撃したわけじゃない、とか言い張ってる人たちだもん。
(彼らは、同じ文脈で、従軍慰安婦の人々も、軍が強制連行したわけじゃない、と言っている。)

戦争があれば、どうしたって多くの人が死ぬ。
だから、戦争なんてないに越したことはないのだが、先の戦争では、政府や軍部のせいで、死ななくてもいい多くの命が失われた。
人の命を軽視するような政策や、作戦のせいだ。

亡くなった方々に感謝するのじゃなくて、謝罪しろ、と思う。

そんな風に思える小説なので、アンチ百田氏の方も、この本はぜひ、読んでほしいなーと思う。
お金を払うのがシャクなら、図書館で借りてでも。

“今日は何の日”
【11月16日】
日本初の官立幼稚園、東京女子師範学校付属幼稚園(現・お茶の水女子大学付属幼稚園)が開園(1876=明治9年)。

すごいな…明治の日本…[exclamation×2]


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

シーラッハ「テロ」読了 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

テロ

テロ


橋爪さんの朗読劇を観た後、原作本を購入し、読破。その感想を書いていなかったので、ミニ感想を。

今回の作品は、シーラッハ作品初の戯曲形式になっている。

法廷劇。舞台は、法廷のみ。

そして、休憩時間に観客に採決の投票をしてもらい、その結果を上演する。つまり、結末は2通りある。舞台では片方しか観られないが、本には両方の結末が記載されている。で、終演後、ロビーで、「反対側の結末も読めます」と言って売る。うまい手だ。

橋爪さんが演じた舞台は、この脚本のままではなく、少し刈り込まれていたらしい。
(演出の深作さんの意図がちょっとあったのかな…みたいな気がしている。まんまと乗せられたかも…[爆弾]

私が観た時は、「有罪」版だったが、「無罪」版も読めて良かった。

なるほど、どちらも納得できる判決になっている。というか、「無罪」の判決理由が、なるほどそういうことか…と思った。この考え方がドイツ人なんだろうな、と思った。
そもそも矛盾を孕んだ法律。軍人とはいえ、ひとりの国民がその矛盾の全責任を負うことは、道義的に許される問題ではない。それは、国家が背負うべき矛盾である、ということか。

ただ、私は、この事件で夫を失った証人の言葉が、頭を離れなかった。

みんな、そう言うんですよね。「申し訳ない」って。口ばっかり。

おススメです。
ぶっちゃけ、「禁忌(TABU)」より気に入ってます。

“今日は何の日”
【10月26日】
茨城県東海村で、日本最初の原子力発電がおこなわれた(1963=昭和38年)。

原子力発電の歴史ってここまで遡れるんですね。
まさか、あんな事故を予見してはいなかったのでしょうね。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇
前の10件 | - ┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介 ブログトップ