So-net無料ブログ作成

「冒した者」観劇 [┣演劇]

文学座創立80周年記念
文学座9月アトリエの会
「冒した者」


作:三好十郎
演出:上村聡史


美術:乘峯雅寛
照明:沢田祐二
音響:藤田赤目
衣裳:宮本宣子
舞台監督:寺田修
フルート指導:杉原夏海
三味線指導:松永鉄九郎
制作:白田聡、松田みず穂


昭和27年。東京にはまだ空襲で焼け残り、中途半端な形で存在する半壊した建物が存在していたようだ。
そんなヤバい建物に、9名の人間が暮らしていた。
戦争で家をなくしたり、家族を失ったり、仕事がなかったり…と、まだ生活を立て直せていない人々が、身を寄せ合うようにして暮らす建物。語り手の「私」(大滝寛)は、その中では一番の新参者。彼は劇作家だが、妻を亡くしてから、すべてに意欲をなくしている状態。
巨大な穴(隕石の痕のような)のある大きな岩のような不思議な、足場の悪いステージの上で、様々な人間ドラマが繰り広げられる。
まあ、途中までは、問題があっても家族の中の諍いだったり。
ところが、そこへ、3人も人を殺したらしい男が逃げ込んでくる。それを機に、微妙な均衡を保っていた9名のバランスが崩れ、誰も彼もが激しく罵り合うようになる。ま、そもそも、「私」以外の全員が親戚関係なので、この屋敷の相続など、諍いのネタにはことかかないのだ。
すべての原因である須永(奥田一平)は、人を殺した実感がない、と言う。彼が殺したのは、亡くなった恋人・鮎子の両親と偶然居合わせた米屋。恋人は、須永と心中する約束をしていたのに、直前に自殺したという。ここで暮らす医師の舟木(中村彰男)は、セックスフォビアが自殺の原因に違いないと言う。
舟木の弟、省三(佐川和正)は、戦争で人を殺した(捕虜を銃剣で突き殺した)ことがトラウマになっている。彼は、相場師・若宮(若松泰弘)の娘、房代(吉野実紗)に内心気があるのだが、彼女が進駐軍に出入りしていることが気に食わない。
ほかにも、この家のオーナー(元満洲の高官で高齢)と芸者の間に生まれた柳子(栗田桃子)は、三味線を弾いて日々を過ごしていたが、須永の来訪をきっかけに、突然色の道を思い出し、彼を追いかけ回す。
須永は、以前も「私」を訪ねてたびたびこの家を訪れていたが、鮎子という恋人がいるにもかかわれず、管理人、浮山(大場泰正)の遠縁の娘、モモちゃん(金松彩夏)のことをかなり気に入っており、鮎子が死んだ今は、かなりモモちゃんに気持ちが傾いている。
モモちゃんは、広島で原爆禍に遭った娘で、治療の薬がもとで失明している。


物語は、それぞれの人の心の歪みを浮き彫りにしながら、約4時間(間に休憩を2回挟む)の長丁場。それをを飽きさせずに、見せる演出に脱帽。決して奇をてらわず(舞台装置はかなりアバンギャルドだけど)、丁寧に各々の人物像を造形していく。
上演時間を知った時は目眩がしたが、終わった時は、不思議な高揚感の中にいた。


最後の方、月明かりの中、須永とモモちゃんが全裸で登場する。モモちゃんは、原爆のケロイドが半身を覆っているという設定で、左胸をあらわにしたくらいで、あとは肉布団だったりするのだが、須永は、全身を真っ赤に塗りたくった全裸。色が付いていれば、全裸で出てもいいんだ…てか、アトリエという狭い劇場で、全裸か…などと、そちらばかり考えてしまう修行の足りない私なのでした。(汗)


この物語は、昭和27年という、戦争からようやく立ち直ろうとし始めた日本の中で、市井の人々が日々とどんなふうに向き合ってきたか、みたいなことが丁寧に描かれている。
そこには、戦争の影が、まだ色濃く残っていて、社会を担うべき若者の多くが復員兵で、みんなトラウマを抱えていたり、大学生たちは、戦場に行った経験はないものの、須永のように、生きている実感を感じていなかったり。この作品に出てくる人物の特徴なのか、その時代の空気だったのか、私には知るすべもない。
でも、鮎子の父親が、元軍人と一緒に新しい何かを立ち上げようとしていたり、米屋が国民服を着ていたり…と、まだまだ戦後継続中だったのだろうな、と感じた。


決して楽しい作品ではないが、観てよかった。とても心が震えた。
そして、65年前の日本が、どこか、今の日本に似ているような気がして、背筋がぞくっとするのだった。


房代役の吉野実紗さん、「天守物語」「安倍晴明」で、ゆうひさんと共演していたのを思い出しました。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

カレンダー掲載月発表 [┣宝塚情報]

2018年の宝塚カレンダー掲載月が発表された。


2017/09/15
2018年版『宝塚カレンダー』の発売について(追)


※各詳細を追加いたしました。 


以下、掲載月が追加発表されたカレンダーのみ、記載していきます。カレンダーごとに感想がある場合は、該当カレンダーの下に記載します。(by夜野)


宝塚スターカレンダー
10月20日(金)発売 B2判/13枚(表紙とも) 1,500円(税込)
表紙 柚香光星風まどか   1月 明日海りお   2月 美弥るりか   
3月 真風涼帆   4月 紅ゆずる   5月 望海風斗   6月 轟悠   
7月 仙名彩世綺咲愛里   8月 珠城りょう   9月 愛希れいか   
10月 礼真琴   11月 彩風咲奈、真彩希帆   12月 芹香斗亜


宝塚卓上カレンダー
10月20日(金)発売 A5判/13枚(表紙とも、両面仕様) 850円(税込)

表紙 コラボレーション

1 月 愛月ひかる
2 月 十碧れいや・麻央侑希
3 月 永久輝せあ・綺城ひか理・留依蒔世
4 月 鳳月杏
5 月 水美舞斗・朝美絢
6 月 瀬央ゆりあ・紫藤りゅう
7 月 彩凪翔
8 月 和希そら・優波慧・夢奈瑠音
9 月 凛城きら・真那春人・蒼羽りく
10月 桜木みなと
11月 暁千星・瑠風輝・天華えま
12月 月城かなと


これまで、グループ写真は、組ごとに撮影されていた。今回は、基本同期括り。
ただ、同期の数が一定でない(撮影時バウホール単独主演経験者の一人写りを除いて、92期2名、93期1名、94期2名、95期3名、96期4名、97期3名、98期3名)ので、色々と調整をしている。2月とか6月とか9月とか。
この結果、バウホール公演主演が決まっているのに、昨年の2人写りから3人写りになってしまったありちゃんが少しワリを食ったかな。


宝塚ステージカレンダー
11月10日(金)発売 A2判/13枚(表紙とも、リング式・両面仕様) 1,500円(税込)


A面 B面
表紙 月城かなと 星風まどか
1月 望海風斗 美弥るりか
2月 愛希れいか 瀬戸かずや
3月 芹香斗亜 凪七瑠海
4月 彩凪翔 真風涼帆
5月 紅ゆずる 鳳月杏
6月 真彩希帆 礼真琴
7月 明日海りお 綺咲愛里
8月 七海ひろき 轟悠
9月 華形ひかる 仙名彩世
10月 愛月ひかる 珠城りょう
11月 桜木みなと 星条海斗
12月 彩風咲奈 柚香光


みやるりが1月と2月というのが、ちょっとドキッとしちゃいますが、昨年はみりおもそうだったので、壮大なブラッフであればいいな、と思います。


 


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:演劇

「本気」と書いて「マジ」と読む [┣ヅカネタ]

宝塚歌劇団の、小池修一郎の本気を見ました…


ポーの一族.jpg


命懸けの観劇になりそうですね。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

「グローリアス!」観劇 [┣演劇]

「グローリアス!」


作:Peter Quilter
翻訳:芦沢みどり
演出:鈴木勝秀


美術:伊藤雅子
照明:吉川ひろ子
音響:井上正弘
衣裳:前田文子
ヘアメイク:川端富生
演出助手:山田美紀
歌唱指導:大嶋吾郎
舞台監督:村田明
舞台製作:クリエイティブ・アート・スィンク 加賀谷吉之輔
制作:伊藤夏恵、山家かおり、市瀬玉子
プロデューサー:江口剛史
制作協力:ミーアンドハーコーポレーション
企画・製作:シーエイティブ・プロデュース


出演:篠井英介、水田航生、彩吹真央 ピアニスト:栗山梢


映画や舞台などでも何度か取り上げられている、フローレンス・フォスター・ジェンキンズという実在の歌手。なぜ、そんなに取り上げられるかというと、彼女は、誰もが納得する「音痴」だったから。
彼女は親の遺産がたっぷりあったらしく、そのお金で、何度もリサイタルを開く。
友人・知人は、彼女の歌が、まあ、ほぼほぼ大好きなのだが、心無い一部の人が、わざわざ聴きに来ては、彼女の音痴を揶揄するので、今では、チケット販売の前に面接を実施しているらしい。


物語は、ピアニストが突然辞めてしまって困っていたフローレンス(篠井)のところへ、貧しいピアニストのコズメ(水田)が紹介されてやって来たところから始まる。
すぐにレッスンしたいと言うフローレンスの音痴ぶりにすぐに気づいたコズメは、音楽家としてこの話を蹴ろうとする。しかし、そのタイミングを逸してしまい、心ならずも専属ピアニストに就任する。
そして、いつの間にか、この愛すべき音痴の歌姫の歌声を誰よりも大切に思うようになり、彼女が音を外したり、リズムがズレたら、それをカバーするような演奏をし、そのことを自分の矜持としていくようになる。
そして、フローレンスは、カーネギーホールを満員にしてコンサートを開き、人生の花を開かせるのだった―


音痴の歌手。
それを舞台劇にすることの難しさ-容易に想像できるそれを、いとも簡単に(と見えた)具現化してしまった、スズカツさんの演出には簡単というほかない。
たしかに音を外す。誰の耳にも明らかに外す。それでいて、わざとらしくなく、しかも聞き苦しくない。それがどんなに驚異的なことか。
そうとう綿密な計算をされたのではないだろうか。


そして、ヒロインに篠井英介、というのは、なるほど[exclamation]と納得させられた。
天真爛漫のようで、毒もあって、でも最強の美女[exclamation×2]
ただ、華がありすぎて、70歳越えということがわかりづらく、コンサートから1か月後に亡くなったというのが唐突に思えた。
ちなみに、それが1944年のことだったというのも、衝撃。戦争中じゃん…[がく~(落胆した顔)]カーネギーホール満員にして音痴のおばあちゃんが歌ってたの[exclamation&question]フローレンスの亡くなった11月には、東京にB-29が来たりしてたのに。
歌がまた、本当に素晴らしい。魅力的だった。音の外し方も絶妙で[ぴかぴか(新しい)]
再演、あったら、絶対行く[exclamation×2]


水田航生という名前は、チラシ等で何度も見ていたが、観劇は初めてだと思う。
お金持ちのご婦人に気に入ってもらって、安定した収入にありつきたいという思いのつまった貼りついた笑顔に始まり、徐々にフローレンスに心酔する様を丁寧に演じていた。音楽を担当するピアニストとのやり取りなど、洒脱な芝居も魅力的。実はゲイという設定も、わざとらしくなくさらりと演じて好感が持てた。


彩吹真央は、フローレンスのメキシコ人のお手伝いさんと、支援者の老婦人(昔はダンサー)と、排斥運動をしているパワフルな女性の三役。見事に演じ分け、魅力を振りまいていた。
ゆみこさんの出る舞台を観ておけば、間違いない感、最近のあるある。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚雪組全国ツアー公演「琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!」観劇 [┣宝塚観劇]

ミュージカル・ロマン
「琥珀色の雨にぬれて」


作:柴田侑宏
演出:正塚晴彦
作曲・編曲:高橋城、吉田優子、寺田瀧雄
編曲:高橋恵
振付:司このみ、名月かなで
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:大坪正仁
小道具:太田遼
歌唱指導:山口正義
演出補:鈴木圭
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


全国ツアー版としては、2011年に星組で上演されている。その時の感想がこちらこちらです。


こちらで詳しく書いているので、ストーリーなどは、今回は割愛させていただき、たった一度しか観劇できなかった新生雪組について、印象に残った点のみ、書いていきたい。


まず、プロローグのダンスシーンの後、芝居の冒頭で、見送りに出てきたショーガールのマオ(羽織夕夏)と二言三言、言葉を交わし、小雨の中、家路につくクロードが、思い出を語るように歌う場面。
全ツということもあると思うが、カーテン前、銀橋もないところで、トップスターが、長々とテーマ曲を歌う。
歌声は申し分ない。

しかし、何もない舞台上をただ右往左往するだけ、というのは、どうなんだろう[exclamation&question]
本当に右往左往に見えてしまったところが、新米トップなんだなぁ~[わーい(嬉しい顔)]という、感慨にも繋がるが、ショーじゃないんだから、「まだ誰とも分からない」主人公に、客席は、基本「ハテナマーク」状態。さすがに、トップスターの力でどうこうするのは、難しい。演出でカバーしてほしいと、思う。
抜群の歌唱力なのだから、あまり歩かせず、立ち止まるシーンを多くした方が、今回はよかったんじゃないだろうか。


さて、今回の舞台で、一番謎の配役が、エヴァの沙月愛奈私がこれまで観た舞台では、矢代鴻、花愛瑞穂、と錚々たる歌姫が担当している役で、どうしてダンサーの沙月になったのか、全然わからない。
そんなわけで、ルイ(彩凪翔)が新しいステップを考案したというシーンでは、ルイはエヴァと踊る。
あー、なるほど、そうきたか[exclamation]と思いつつ、それってエヴァがダンサー設定になってしまって、なんだか話が変な方向へ…。
正塚先生、最近、緻密さを失っているというか、もっと自由に創りたい気持ちが強いのかな。
そして、正塚先生、なにげにあゆみちゃん贔屓だよね…[たらーっ(汗)]


ニースのホテル。シャロンは、ボーモン氏の誘いで、青列車に乗ってニースのホテルへ。ボーモン氏は、最高級のコネクティングルームを自分とシャロンのために予約しているが、どうやら、シャロンは、続き部屋の間のところに鍵を架けているらしい。それが、マヌカン=職業婦人としてのシャロンの矜持だと、エヴァたちは思っている。
でも、シャロンって、もう少し自由な人だと私は思っていて。ただ、ボーモン氏とそういう関係になりたくはないだけ、みたいな…ね。
真彩希帆のシャロンは、若いながら、その辺が出ていて、こいつやりおる、みたいな気分になった。


「聞かせてよ愛の言葉」のコミカルなダンスは、今回も素敵だった。やりすぎじゃなく、綺麗。
でも、「黒い瞳」をエヴァが歌う意味は不明…いいんだよ、歌手の人に歌わせて…[あせあせ(飛び散る汗)]

そんなフルールの場面の後、クロードとシャロンは、クロードが結婚した後で、抜き差しならない関係になるわけなのだが、そのラブシーン前の二人の歌はすごかった。なんだ、この熱は…[exclamation×2]
そこからラストになだれ込む一連の流れは、これまで観てきた中で一番集中できる「琥珀…」だった。
主演コンビ、彩凪のルイもよかったが、真那春人の演じたミッシェルの芝居が、決定打だった。フランソワーズ(星南のぞみ)は、この緊迫感を壊さずにいてくれただけで、今は十分です。


新トップコンビ、まずは上々の滑り出しと言えると思います[黒ハート]


Show Spirit
「“D”ramatic S!」


作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌、青木朝子
録音音楽指揮:大谷木靖
振付:御織ゆみ乃、平澤智、KAZUMI-BOY、佐藤親教
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:関谷健一
小道具:太田遼
歌唱指導:彩華千鶴
演出助手:熊倉飛鳥
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


 ショーは、こちらの早霧せいな&咲妃みゆサヨナラ公演のショーをリメイクしたもの。
サヨナラ公演で使ったショーを、ちゃんとお披露目に転用してしまうのだから、宝塚のショー作家は器用だな…といつも思う。


ここでは、変更点のみの記載とします。


全国ツアーでは、プロローグの後にトップさんの客席降りが入ることが多い。ここも、若手スターが銀橋に居残って歌う場面を、新トップ・望海風斗の客席降りシーンに変更となった。
余裕の客席練り歩き。とっても楽しそうだったのが印象的でした[かわいい]


次のBryant先生のダンス場面はカット、2番手で全ツを回る彩凪翔のために作られた新場面が入る。その名も「Show Star Show」と、彩凪の名前を使ったりして[わーい(嬉しい顔)]シルバーとブルーの衣装がステキ。相手役は、あゆみちゃん…って感じかしら[exclamation&question]千風カレンの歌がカッコよかった[るんるん]


現・トップコンビが中心だった「サプール」の場面はそのまま残った。
娘役たちの衣装は、真彩を除いて、ヴァレンチノ(Apasionado!!)のモノトーン衣装(一人ずつデザインが違う)ではなく、白+黒の全員同じ衣装になっていた。


中詰は、大劇場・東京から引継いだ形だったが、退団者がいて、別箱公演があって…という中、真那春人煌羽レオらが大活躍していた。
トップコンビのデュエットダンスは、セクシー[キスマーク]
そして、豪華に客席降りもあって…。私は、天月翼くんにウインクちょうだいして、倒れそうになってました[ハートたち(複数ハート)]
「スワンダフル」のソロは、若手の陽向春輝。広い舞台に臆することなく、満面の笑顔で歌い踊り…すごい舞台度胸[exclamation×2]
続くロケットは、星南のぞみを中心に。個人技を見せるパートも豊富で飽きさせない。


「絆」の場面は、もちろん変更になり、「Snow Troupe 希望」というシーンになった。
娘役も膝丈のドレスの上にジャケットを着ていて、いつもと雰囲気が違って面白かった。サーモンピンクという色が、花組出身のトップコンビをイメージしているのかな、と思ったがうがちすぎか。


フィナーレナンバーでのトップコンビのデュエットは、「ダンシン・イン・ザ・ダーク」。藍色の衣装がよく似合っていた。


パレードのエトワールは、羽織夕夏。今回、彩凪以外の番手スターがいないため、トップ娘役の真彩は、なんと組長とご挨拶[がく~(落胆した顔)]これはなかなか見られない光景かな、と思った。


お芝居の途中でも歌が凄いと思ったが、ショーになると、もはや劇場が壊れるんじゃないかというくらいの、凄い歌声で…[exclamation×2]このすごいトップコンビを思う存分歌わせてくれ~と心から思った。


さて、私が観劇したのは、松戸。ここでのご当地アドリブは「二十世紀梨」。
え…千葉県民だけど、たしかに千葉は梨の名産地だけど、二十世紀なんてとんと見かけないぞ…[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]
家に帰ってこっそり調べたら、二十世紀梨は、千葉県の松戸市で「発見」されたんだそうです。もちろん、現在の主な産地はご存じの通り鳥取県で間違いありません。千葉県では、幸水とか豊水とか新高とかを作っています。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

宝塚歌劇雪組東京特別公演「CAPTAIN NEMO」観劇 [┣宝塚観劇]

MUSICAL FANTASY
「CAPTAIN NEMO…ネモ船長と神秘の島…」
~ジュール・ヴェルヌ「海底二万里」より~


脚本・演出:谷正純
作曲・編曲:吉崎憲治、植田浩徳
振付:尚すみれ、御織ゆみ乃
装置:新宮有紀
衣装監修:任田幾英
衣裳:加藤真美
照明:勝柴次朗
音響:切江勝
映像:酒井謙次
小道具:市川史弥
演技指導:立ともみ
演出助手:吉田瑞季
舞台進行:香取克英
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:谷口真也
制作補:北村賢次
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社(日本青年館ホール)、株式会社梅田芸術劇場(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)


その昔、「大海賊」というトンデモ作品があった。
カリブ海を拠点とする海賊たちの物語。しかし、決して『カリブの海賊』という固有名詞は使わない。
今回の作品は、そのトンデモ感を思い出して、最初からイヤな予感はしていた。(“神秘の島”って、『ミステリアス・アイランド』だよね[exclamation&question]
しかし、ここまで、ぶっとんだ作品になるとは、さすがに予想できなかった[爆弾]
初見の観客は、口あんぐり、二度め以上の観客は、そんな初見の方に「家族[黒ハート]」と声をかける的な不思議な連帯感が劇場を支配していた(笑)
主演の彩風咲奈は、プラチナブロンド長髪の超イケメン男子で、ポーランドの貴族にして天才物理学者という設定。
まあ、トンデモ作品もらったら、ビジュアルで押さえこむのは常道。ゆうひさんも、過去作品でビジュアル双璧は、「第海賊」と「暁のローマ」だし[爆弾][爆弾]
咲ちゃんの決意のほどが、表れていて、いっそ清々しい。

作品の大きな欠点については、既にこちらに記載しているので、ここでは、ラストシーンに至る一連の流れへの提言と、トンデモに負けず頑張った出演者へのエールを記載しておきたい。

世界各地からロシアによって拉致された一流の科学者・技術者が、その総力を結集して建造した、世界初の潜水艦ノーチラス号。
しかし、彼らは、それをロシア軍に渡さずに奪い取り、脱出に成功した。
そして、南極近くの無人島に「マトカ」という理想郷を作り上げ、そこで、世界中の「帝国主義の犠牲者」たちを受け入れ、「家族」として一緒に暮らしている。
そんな島に闖入者が…[exclamation×2]イギリスの軍艦が周辺の海洋調査にやってきたところ、艦内で爆発が起き、救命ボートに乗った4人が流されてきたのだ。4人は、海洋生物学者のジョイス博士(華形ひかる)、海洋気象学者のレティシア(彩みちる)、新聞記者のシリル(永久輝せあ)そして、英国海軍少佐ラヴロック(朝美絢)。
4人は、マトカの客人として日々を過ごし、なんとレティシアは、ここで父・モリエ博士(汝鳥伶)と再会まで果たすが、ラヴロックは英国への帰還を忘れていないし、シリルに至っては、実はロシアのスパイだった。
シリルが海に酒瓶を海に流したことにより、マトカの正確な位置がロシアに知られてしまい、やがて、ロシア艦隊が、マトカの近くまで迫っていることが判明する
彼らの目的は、世界唯一の潜水艦ノーチラス号。
そこで、リーダーのネモ船長(彩風)は、彼らにノーチラス号を渡さないため、艦を爆破する計画を立てる。
実は、この島には秘密があって、南極にこれだけ近い島でありながら、常春の気候を保てるのは、海底火山の地熱を利用していたのだった。なので、海底火山にノーチラス号を衝突させることで、火山の噴火を誘発し、ロシア艦隊を撤退させようという作戦。
しかし、艦は自動操縦できない。ネモと科学者・技術者からなる乗組員たちは、艦と運命を共にする決意を固めた。そこに、レティシアが侵入していた。彼女は艦を降りることを拒否し、短くともネモへの愛を貫きたいと、思いを語るのだった。
…と、なんとなく納得できるようにストーリーを端折ってみたものの、どう考えても、納得いかない色々な矛盾や綻びが満載のトンデモ作品。
そういうトンデモな話の最後が集団特攻だったりすると、すっごく後味悪いんですよね、実際[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]

最後、誰も死なない形にすれば、トンデモだけど痛快劇になってイヤな気持ちはなくなる…[ぴかぴか(新しい)]
そう、「コード・ヒーロー」のように。(あれは誰も死なない…じゃなかったけど。)
もし[exclamation×2]
レティシアが、「うたかたの恋」的まどろみに向かうのではなく、賢い彼女ならではの、痛快なロシア艦隊騙し作戦を考え出し、それによって全員が生きてマトカに戻れ、ネモとレティシアのハッピーエンド、となれば、どんなにトンデモな話でも、「まいっか」と思えるのにな…。
トンデモ設定は、痛快ハッピーエンドにだけ許されるのだと、私は思うのです[exclamation×2]

それにしても。
ストーリー展開的には影響ないけれど、潜水艦の中に、なぜかパイプオルガンがある[exclamation]とか、もしかしてこの潜水艦の操縦、乗組員が踊ることによって成し遂げられる[exclamation&question](だって誰も操縦してないのに動いてる)とか、トンデモ設定には、事欠かない、すごい作品でした[exclamation×2]


それでは出演者一言感想。
彩風咲奈(ネモ船長)…一切の反論を許さない圧倒的なビジュアルで、最大の危機を乗り切った、まさにヒーロー。雪組のトップスターは、トンデモ作品を乗り越えてこそ…という組の伝統を思えば、この経験もきっと生きるはず[exclamation]
彩みちる(レティシア)…19世紀のフランスで、海洋気象学者の女性って…谷先生、真顔で書いてます[exclamation&question]とは思いましたが…[わーい(嬉しい顔)]知的で、しっかりもののキャラクターは似合っていた。ラストの急展開も、彼女の演技力でどうにか持ちこたえた感じ。お疲れ様でした[ダッシュ(走り出すさま)]
汝鳥伶(アランド・モリエ博士)…妙に潜水艦乗組員コスチュームが似合っていた。いやー、どんなトンデモ作品でも、どんなトンデモ台詞でも、説得力をもって演じることができるって、この方、人間国宝レベルなんじゃないだろうか。
華形ひかる(ジョイス博士)…冒頭の軍艦の事故のところから、芝居の力ってこういうことか、と、客席の目を引きつけて離さない世界の彼氏でした[揺れるハート]
朝美絢(ラヴロック少佐)…懐かしい「TRAFALGAR」の英国海軍軍服がよく似合って、ステキでした[黒ハート]四角誌面な融通の利かない役が続いたけど、美貌にそういう役、似合うよね。
永久輝せあ(シリル)…とにかくうるさいキャラ…と思いきや、とんでもないヤツだった。脚本の穴をすべて背負わされたような部分があって、「アル・カポネ」に続いて気の毒だったな…と思う。これもお勉強。
潤花(ラニ)…インド藩王国の王女。祖国を蹂躙した英国軍人への恐怖心を抱えている、という役どころ。深窓の令嬢的なムードはピッタリ。まあ、本人のせいではないが、陸軍と海軍では制服がまったく違い、海戦を担当する海軍の将校が、陸地で蛮行を行うことはない…んだよねー[爆弾]
スチールメンバーには入っていなかったが、野々花ひまりは、1幕の終わりにネモ船長を刺してしまう重要な役で、フィナーレのダンスナンバーでも、彩、潤と並んで三人で彩風に絡み、三組のデュエットダンスにも参加していた。
ほかにも、乗組員メンバーの若手、ミーシャ役の彩海せらが、セリフも多く、こんなに使われてるんだ!と驚いたのと、安定の笙乃茅桜のダンスについては特筆しておきたい。冒頭の赤いドレスのダンスで一気にテンションが上がった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

「卒塔婆小町」 [┣Studio Life]

「卒塔婆小町」


作:三島由紀夫
演出:倉田淳


舞台美術・舞台監督:倉本徹
音楽:竹下亮(OFFICE my on)
照明:阪口美和
衣裳:竹原典子
衣裳スタッフ:砂田悠香理、矢作多真美
ヘアメイク:川村和枝(p-bird)
ヘアメイクスタッフ:望月香織
振付:新海絵理子
大道具:倉本工房
小道具:高津装飾美術、倉本工房
演出助手:宮本紗也加
宣伝美術:及川健
制作:大野純也、三浦未来
デスク:平河夏
制作協力:東容子、小泉裕子、三浦明日香
協力:ニケステージワークス、酒井著作権事務所
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)


<配役>(蘇芳チーム/深縹チーム/水縹チーム)
老婆…倉本徹山本芳樹
詩人…仲原裕之関戸博一宇佐見輝
恋人の男…千葉健玖
恋人の女…宇佐見伊藤清之(Fresh)
鹿鳴館の男A…千葉健玖
鹿鳴館の男ほかB…江口翔平
鹿鳴館の男ほかC…山本芳樹仲原裕之
鹿鳴館の女A…宇佐見伊藤清之(Fresh)
鹿鳴館の女ほかB…若林健吾
鹿鳴館の女ほかC…吉成奨人
給仕…前木健太郎(Fresh)、鈴木宏明(Fresh)
浮浪者…古川創太鈴木宏明(Fresh)前木健太郎(Fresh)
※苗字と名前で色分けしている人は、2チームで同役。


舞台は、現代の公園。といっても三島の時代の現代なので、戦後の昭和な風景。(鹿鳴館時代(1883-87)の80年後と婆さんが言っているので、1963-67位の時代、と特定できるものの、そこまで厳密な時代設定は、いらないような気がする。)
公園では、3組の恋人同士が時間を止めている。そこへ一人の青年が登場、恋人たちの邪魔をしないように通り過ぎる。
やがて、めちゃくちゃ汚い婆さんがモク(吸い殻)拾いをしながら登場。彼女は、恋人たちの邪魔をするようにモクを拾い続け、恋人たちは立ち去って行く。婆さんは、ベンチに座って拾ったモクを数え始める。
舞い戻ってきた青年。婆さんと青年のやり取り。
青年は詩人で、夜の公園で恋人たちが幸せそうにしているのを見るのが好きだと言う。貧乏な自分には求められない幸せが、そこにあって、それを眺めているだけで幸福になれるのだ、と。それを邪魔するなんて、あなたは無粋だ、と詩人は言うが、婆さんは、「あたしに言わせりゃ、あいつらの方が死んでいるのさ」と言ってのける。
ちょうどその時、ひと組のカップルが、ささいなことでケンカ別れをした。それを見て、婆さんは喜ぶ。ようやく、あいつら、生き返った、と。
やがて婆さんは詩人に、こんなことを言う。
「私を美しいと云った男はみんな死んじまった。だから、今じゃ私はこう考える。私を美しいと云う男は、みんなきっと死ぬんだと」
ここで舞台は、婆さんの若かりし頃へと転換していく。
場所は、鹿鳴館。ダンスに興じる紳士淑女。女性は思い思いのロングドレス、男性は燕尾服。山本/仲原の燕尾服が人一倍豪華。宝塚でも織や刺繍で豪華にした燕尾服は使ってないかも。(豪華=スパンだから[ぴかぴか(新しい)])この辺は、シアターモリエールという小劇場で、三方に観客を入れた舞台だからやれる細部への拘りかもしれない。
一方、若き日の婆さんは、鹿鳴館を訪れる誰もが憧れる美女。ここで、婆さん役がピッタリだった倉本の美女がキツい。そういう設定なんだよね、と思おうとしても、さすがに…。この辺が小劇場のつらいところ。倉田さん、倉本に「美女のなれの果て」的役を振ることがあるが、私にはよくわからない。いや、だからこそ、演技だけで魅せる倉本さんってすごいなーと思うのだが。
山本は、さすがの美女。老婆を演じきるだけの演技力と、若き日の美貌の両立には目を見張った。
とはいえ、老婆だけの芝居の深さは、倉本に軍配を挙げたい。また、周囲からきゃいきゃい言われる美貌かどうかは置いておいて、佇まいなどは、高貴な貴婦人に思えた。(20歳そこそこの未婚の女性には見えないというだけで。)
スタジオライフの俳優たちの化けっぷりはすごい!と毎回思う部分だ。まさに老若男女だもんね。
詩人役は3人。上級生順に、関戸博一、仲原裕之、宇佐見輝。
この中では、関戸に期待して行ったのだが、結果的に、私の好きな詩人は、仲原だった。初めて、仲原の二枚目が素敵だと思った。てか、「THE SMALL POPPIES」以来、私の中の仲原株が上昇中。女性役にしろ、男性役にしろ、ようやく二の線でやってくれるようになった、というか、美しくてナンボのスタジオライフ色になってくれたというか。
今こそ、仲原の主演が観てみたい。
奇をてらわない仲原の誠実な芝居と、「詩人」役がピッタリ嵌まったのかもしれない。この奇跡に感謝!
倉本が高貴な貴婦人に見えたというのも、仲原がそう信じ切って演じていることが大きかったかも。真面目で、自分の言葉に縛られて、若いみそらで命を落とす詩人にすごくフィットしていた。このコンビで、再演してほしいな。
それと、フィナーレで軍服姿で踊るところ、ステップが大きくてかっこよかったです[黒ハート]
関戸の詩人、一番、期待していた。ファンなので。
でも、横分けのヘアスタイルが残念すぎて、演技とか何にも目に入らなかった…。知らなかった、こんなに、前髪前線が…なんて…。
(そもそもおでこの広い人が好きなくせに、こういう不満を唱えること自体矛盾しているのですが)
メイクと髪形の相性もアレだったのかな…うーむ…でも好き…。
そして、宇佐見
青年役の宇佐見、たぶん、ここまでガッツリの男役を観たのは初めてかな。
なぜか、男の扮装をするとリーマン感が漂う宇佐見だが、今回は、コートのせいか、それほどリーマン感はなかった。が、普通の男で。ああ、この「詩人」は普通の男じゃダメなんだな、と逆に教えられた感じ。とはいえ、宇佐見のピュアさは、今しか出せない魅力。堪能しました[ひらめき]
鹿鳴館の人々兼街の恋人たちを演じたキャストについては、宝塚で言うところの、男Sのポジションに入った山本仲原がさすがの貫録。Freshくんたちはよい経験ができたと思う。
娘役では、若林が明治の女っぽいムードを出していて、時代もの、似合うかも?と思った。
念願の三島作品を手掛けた倉田さんがこれからどこへ行くのか、楽しみでもあり、心配でもあり、です。


写真は、江戸東京博物館の鹿鳴館ジオラマです。


鹿鳴館.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

新宿の夜 [┣写真ネタ]

新宿.jpg


「円生と志ん生」公演の後、一緒に観劇した友人と新宿で軽くゴハン。なにやら、インスタ映えしそうな店内の飾りだったので、「インスタ映え~」とか言いながら写真を撮った。
なのに、ブログにアップする(笑)


新宿1.jpg


琥珀ビールを頼んだら、「琥珀」と書かれたグラスに入っていました。
雪組全ツツアーっぽくて、いいなぁ~[るんるん]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

こまつ座「円生と志ん生」初日! [┣大空ゆうひ]

9月8日より24日まで、紀伊國屋サザンシアターにて「円生と志ん生」上演しています。


ゆうひさんは、大連に住む(?)5人の女性を演じます。元芸者で現地妻とか、娼婦の置屋のおかあさんとか、女学校の教頭先生とか、子ども連れで逃げる途中に亡くなった難民の女性とか、シスター(院長先生)とか。どれも可愛くて素敵な女性です。
「カントリー」のような、怖いドラマのあとに、温かい舞台で普通の女性を演じる…という妙も嬉しいし、なにより、演出の鵜山さんとの出会いが嬉しい今回の舞台です。


円生花2.jpg


竹中さんのお花も嬉しい。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

ネモ船長に物申す! [┣公演内容の考察・検証]

「CAPTAIN NEMO」、青年館公演を観て、非常にもやもや。
まだ、ドラマシティ公演が始まっていないので、ネタバレしたくないけど、もうとっても黙っていられないので、書かせてください。


知りたくない方は、以下の「続きを読む」は決してクリックしないでくださいね。


 

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇