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今年のクリスマスツリー [┣ヅカネタ]

東京宝塚劇場のクリスマスツリー、毎年紹介しているが、今年は、こんな感じ。


ツリー2018.jpg


後もののお芝居に羽が登場するから…かな[exclamation&question]
ツリー自体は、ちょっと抑え気味にして、羽が目立つようにしていますね。


ちなみに昨年のは、こちらです。
星組公演だったので、ブルー&星というイメージのようです。


ツリー2017.jpg


そして、一昨年のはコレです。雪組公演、そしてトップスターの早霧せいなにちなんでSをモチーフにしていました。


宝塚3.jpg


毎年、色々なタイプのツリーで楽しませてもらっています。
ブログでは、3年分を1セットにして掲載しているので、ここからさらに遡って、2015年のブログ(2013年~15年分)も紹介しておきます。こちらです。公演的には、2015年が「新源氏物語」、2014年が「PUCK」、2013年は公演というより100周年メインみたいですね。


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宝塚花組KAAT公演「蘭陵王」観劇 [┣宝塚観劇]

ロマンス
「蘭陵王ー美しすぎる武将ー」


作・演出:木村信司
作曲・編曲:長谷川雅大
雅楽師・作曲・編曲・録音演奏:東儀秀樹
編曲:萩森英明
振付:花柳寿楽、麻咲梨乃
ファイティング・コーディネーター:渥美博
装置:稲生英介
衣装:有村淳
照明:勝柴次朗
音響:秀島正一
小道具:市川ふみ
歌唱指導:飯田純子
所作指導:袁英明
演出助手:熊倉飛鳥
舞台進行:岡崎舞
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:井塲睦之
制作補:恵見和弘
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社(KAAT神奈川芸術劇場公演)


美しすぎるため、仮面を付けて戦ったという古代の武将、蘭陵王をモデルに、ほぼ全編オリジナルで構成された作品である。まあ、ほとんど「美しすぎる」しか情報がない人のようなので、思い切り創作されまくっていた。


だいたいの物語は、拾いっ子⇒苛められて育つ⇒拾いっ子の事実を知り、家出⇒ひとりの男に養育されるが、同時に性的に愛玩される。ただ本人は、それが何なのか気づいていない⇒村が盗賊に襲われ皆殺しに⇒美しすぎて助かるが、盗賊の愛玩物となる⇒ようやく世の性的な欲の存在に気づく⇒盗賊が捕まり処刑される⇒そこで、王子であることが判明。やっと王族としての教育を受ける⇒武将としてのたぐいまれな才能が開花する⇒戦場でも大活躍⇒皇帝から褒美として20人の側室を賜るが、一人を除いてすべて断る⇒ひとり残った洛妃(らくひ)は、間者と見破って、残したのだった⇒洛妃は、いつか寝首をかくとか言いながら、彼を守り続ける⇒強すぎる王子に、皇太子(セクマイ)の側近らが危機感を抱き、暗殺計画を立てるが挫折⇒皇太子の恋人が彼に飲ませるはずの毒酒を呑んで死亡⇒逮捕⇒処刑として毒酒を賜ることとなったが、洛妃の進言により、直前に戦って逃げる道を選ぶ⇒強すぎるので無事に二人で逃亡できた。


少年時代からすべてを主演の凪七瑠海が演じていて、初登場場面で、その素直なソプラノの歌声の美しさに、まず感動した。そして、この作品は、語り部として、京三紗が、情景や、主人公の美少年(⇒高長恭⇒蘭陵王)の心情を語っていく。の深みのある温かい美声も聴いていて心地よかった。


さて、この物語、全体の8割くらいがセクシュアル・マイノリティーの物語になっている。(蘭陵王自身もある意味セクマイだという前提で。)それが非常にザツでざっくりなところが、気になって気になって、気になり過ぎているうちに、ドラマが終わった感じ。最後は、ヘテロセクシャルの平凡な物語になって…なんだったんだ、コレは…[exclamation×2]
性の多様性は、今に始まったことではなく、差別もまた、今に始まったことではない。
その時代には、その時代の描かれ方というものがあって、たとえば、「はいからさんが通る」の藤枝蘭丸の描き方を、現代に合わせて変更することは、却って差別があった時代を隠すことになるから、表現はそのまま残して、注釈をつけたりしている。
でも、本作品は、木村先生のオリジナルで、舞台となった時代は6世紀だが、書かれたのは2018年なのだから、2018年の価値観を反映しているべきだし、どうやら、そういう方向性で書いているっぽくもある。でも、ザツなんだよね、色々と。
まず、主人公である蘭陵王自身の性的志向がまるっとスルーされている。おそらく、木村先生の中では、彼はヘテロセクシャルという前提なのだろう。最近では、生まれついてのヘテロセクシャルという概念からしてアヤシイとされているのに、なんという固定観念[exclamation×2]
最初の相手である村の長者(航琉ひびき)に出会った時は、まだ子供で、それがなんであるかを知らない。自分に固有の特別なことなんだろうと思ったりするのだが、たとえば、「いやなこと」とか「恥ずかしいこと」という感覚がない。そんなわけないと思う。だって、入れ墨を調べるために服を脱げと言われた時、嫌がってたもん。
盗賊(澄月菜音)に出会って、彼の愛撫を受けた時、ああ、みんな自分にこういうことをするんだ、と思ったそうだ。世界で自分だけ、じゃなく、これは誰もがすることなのだと。そしたら、少なくとも、ここで、(盗賊相手に抵抗するかどうかは別にして)何らかの感情があるんじゃないだろうか。
やがて大人になった高長恭は、皇帝から褒美として20人の側室を賜るが、すべて断る。美しい女性を見て、心を動かしていない。女性たちは、彼は女性に興味のない性志向なのだろうと噂する。それは短絡的な発想だが、間違ってもいない気がする。この時点で、ヘテロセクシャルという選択肢はほぼない。…ということが、木村先生にわかっているのだろうか。
人は、社会生活の中で、それが自然だ、それが普通だと言われて、色々な知識や経験を身につけていくものだ。性自認や性志向も、大概の人が、そういうものか、と思って育っていく。ここで疑問を感じるものだけが、セクマイ(セクシャル・マイノリティ)としてカウントされていくのだ。そう考えると、彼の人生においては、性とは強き男に愛玩されるもの、だ。そこに基礎があって、自分はそうじゃない、自分は女性の方が好きだ、性欲を感じる、と思うのであれば、自由になった後、20人の側室を娶る。そうでなければ、彼が過ごしてきた幼少期とバランスが取れない。
しかし、長恭は、たった一人選び取った洛妃に身の回りの世話をさせながらも、彼女と同衾はしていない。(もし、関係を持っていたら、ラストシーンでの洛妃の告白は不要だからだ。性的なテクニックを教え込まれた女性だということを、あえて告白するのは、それを彼が知らない=二人の関係がプラトニックだからだろう。でなければ、所作が完璧=間者と見破るほどの長恭なのに、おかしい。)
この時点で、私は、長恭は、Aセクなのね、これは新しいわ、と思った。(が、違った。)
一方、彼のライバル的に登場する皇太子⇒皇帝の高緯(瀬戸かずや)は、乙女キャラである。彼の場合、性自認も女性であるトランスジェンダーではないかとも思われる。高緯は、男性が好きで、男性に性的欲望を抱いている人のようで、もし彼が女性だったら、差別を受けずに、苦しまずに過ごせただろうな…というキャラクター。(木村先生が、その辺の細かいところを、あまり考えていない可能性も十分にあるけど。)


幼い頃、名もない美少年だった高長恭は、村の長者や盗賊から性暴力を受けていた。幼く、性的な興味も持たない者に対して、一方的に性的接触をはかることは、そこに殴る蹴るの一般的な暴力がなかったとしても、「性暴力」と言われる。
大人になり、誰よりも強い武将になった彼は、皇帝となった高緯から、愛人になるなら命を助けてやると言われ、そこで自分がかつて性暴力の被害者であったことを初めて自覚する。そして、全力で高緯を拒絶するのだが、「キタナイ手をどけろ」とか言っちゃうわけですね、この時。
いや、それも、セクハラだから…
最後の最後にセクハラする主人公、これ、あかんやつ。
ヤラセロと権力をかさに着る高緯は、ダメなヤツだけど、彼は、ここで性暴力を振るわなかった。正当な裁判(かどうか、わからないが、とにかく皇帝の裁定を受けること)なく、逍遥君(帆純まひろ)を殺害(自分が飲むはずだった毒酒を無理やり飲ませた)したのだから、まあ、殺人罪で死刑と言われれば、死刑もありかもしれない。それを甘んじて受け入れるか、生き恥をさらす気であれば、皇帝の愛人にしてやってもいい、選択肢を委ねると、かなり寛大な皇帝のお言葉なのだから、はねつけるにしたって、流儀は必要だ。
それを、「キタナイ手」と主人公に言わせるのは、木村先生自身が、それを正当だと思っていることにほかならない。
だって、ここ、主人公の見せ場だから。
ここで主人公の格が決まるところだから。
めっちゃ、最高のセリフでキメないと、凪七瑠海が生きない。それが「キタナイ手」なんだから、木村先生の多様性への認識は、その程度なのだ…めっちゃ、凹むわ、これ。
その上、高緯の描き方に、多様性を見た、素晴らしい[exclamation]というネット上の書き込みが多く、さらに私を落ち込ませた。


「#MeeToo」運動と「LGBT」という言葉の普及に伴い、様々な価値観を持つ人々が、差別なく、生きやすい世の中になっていくことが、21世紀の日本の急務であると、いつも思っているのだが、現状は、「共感してますよ。差別してませんよ」と言うことで、同情という差別をしている人が大半なのではないか…そんな気がする。
かく言う私も、その端くれだったのかもしれない…と、自戒を込めて、書いています。


本当に、多様性をしっかりと描くのであれば、洛妃(音くり寿)が実は男性だった、くらいの展開が必要で、には、それくらいできたのではないか、と思っている。それでこそ、21世紀の宝塚として挑戦的な舞台になった、と。
洛妃は、間者で、しかも少年だった。
だから、皇帝に恥をかかせないために、彼だけを引き取った。
でも、手は出さない。なぜなら、相手は少年だったからだ。それが、どんなに少年の心に傷をつけることか、自身の経験で知っていたから。
そこからの物語は、そのまま使っていい。徐々に思いを通わせ合う二人が、それを口にしないのは、同性を好きになってしまったから…と考えれば、より自然だし、最後の生きるか死ぬかのところで、自分の想いを口にするというのも、なるほど、と思える。
高緯を拒絶するのは、彼が「キタナイ」からではなく、自分には、もう愛する人がいるからだ。
こんな物語だったら、私は全面的に支持したい。
今のままだと、流行のテーマを軽く入れてみました、的ファッションかな…と思ってしまうんだな…


古代の中国の物語なせいか、ところどころ、「王家に捧ぐ」や「鳳凰伝」のモチーフが出てきて、懐かしく、装置なども面白くて、退屈はしなかったし、褒めたいところも多々あったのですが、逆鱗に触れちゃったので、あんまり覚えてなくてもったいなかったです(笑)
ちなみにフィナーレナンバーは、「エマーソン・レイク・アンド・パーマーみたいな感じで…」というリクエストがあったらしいです。
亡きキース・エマーソンは、「イブの息子たち」ヒース・イアソンのモデルで、あの作品は、私も大好きだった。…でも、今は、あの価値観ではやっていけない時代なんだよね…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]そして、それでいいと思っています[グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)]


では、ミニ出演者感想。


凪七瑠海(蘭陵王)…少年時代のソプラノが最高に美しい。美しすぎる武将というキャッチフレーズは、宝塚という世界においては、意外と切り札にはなりにくいものだな…という気はした。だってみんな美しいし、彼だけが美しすぎるとも思えない。外部でやったら、間違いなく美しすぎるのだろうが。
男たちに蹂躙されながら、表情ひとつ変えずに、凛と立っている風情は、凪七に似合う演目だな…というふうには思った。


音くり寿(洛妃)…美声と小さな身体をいっぱいに使った軽やかな動き…彼女の個性に似合う、よい役を得られたと思う。あのキビキビ感は、むしろ少年のそれだな…と思い、そこから、上記のストーリーをつい妄想してしまった。でも、絶対その方が好み[るんるん]
ラストのぢいさんばあさんみたいな部分には、ほっこり[ハートたち(複数ハート)]


瀬戸かずや(高緯)…最初に登場した場面のソロは、「ファラオの娘だから」のパロディみたいで、インパクト大。この役は、本作におけるアムネリスなのだから、彼が最後に訪れたのも、アムネリスが最後にラダメスのもとを訪れたのとまったく同じ展開。そこに愛と未練はあっても、それはパワハラではない。死刑が相当であり、逃がす方にパワーを使うのだし、選択肢を相手に委ねているのだから。蘭陵王も、ラダメスのようにきっぱり断ればよかっただけなのだ。
持って生まれた肉体上の性が男と女の違い…それが、木村先生の偏見を受けて、可哀想な末路を辿ったが、単なるコメディリリーフにならず、高緯の苦しみも、ダメなところも、等身大で描いて見せた瀬戸かずやがいたからこそ、多くの観客が彼の姿に多様性を見ることができたのだと思う。
フィナーレは、もっと目立つ衣装を着てほしかったな。


京三紗(語り部)…最後の最後に、ああ、そうなのか、そうだよね…という、「この母も」というセリフが登場し、だから、単なる語り部ではなく、あれだけの慈愛をもって、この物語を語りつくしたのだな…と、納得したが、そうでなかったとしても、彼女の語る力には、ただ感動しかなかった。


悠真倫(斛律光)…まりんさんが出てくるだけで、なんだか、いろいろ納得してしまう…特に、ケガを負った洛妃を介抱する…なんて将軍なのに頼まれてしまうのだって、そりゃ、ここはまりんさんに頼むしかないよね…と納得させてしまうのは、本当にすごい。


花野じゅりあ(広寧王の妻)…戦場などで、語り部に迫力を追加したい時に登場する語り部2のような役柄。広寧王の妻と言われても、広寧王が誰だか知らないので、どう返事をしていいかわからない。相変わらず、オトコマエでした。だから、この役なのね…と。


帆純まひろ(逍遥君)…美貌を生かした役だな…と思った。高緯の恋人で、彼を守るために蘭陵王の暗殺作戦に加わるのだが、露見して、暗殺の道具であった毒酒を飲まされる。最後の最後、開き直った時に、オネエ言葉で毒づいて死ぬところが、なかなかかっこよかった。
まあ、死ぬ時だけオネエ言葉になるのも、変だけどね。


美花梨乃(芍妃/鄭氏)…長恭に与えられた20人の側室の一人、芍妃と、暗殺作戦のために、それと知らず用意された、蘭陵王の結婚相手。どちらも相手にされない可哀想な女子の役なのだが、気の強い芍妃と、光栄にただドギマギしている田舎の美女、どちらも美しく、キャラクターを掴んでいて、良かったと思う。娘役さんたちは、みなさん、美しくまばゆく登場したかと思えば、兵士たちもやっていて、そんなところも、「王家に捧ぐ歌」を彷彿とさせていました。


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宝塚花組舞浜アンフィシアター公演「Delight Holiday」観劇 [┣宝塚観劇]

スペシャルステージ
「Delight Holiday」


作・演出:稲葉太地
作曲・編曲:太田健、高橋恵
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、平澤智、AYAKO
装置:國包洋子
衣装:河底美由紀
照明:氷谷信雄
音響:山本浩一
サウンドプログラマー:上田秀夫
映像:西川智彦
小道具:今岡美也子
歌唱指導:KIKO
演出助手:町田菜花、指田珠子
舞台進行:香取克英
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:ダット・ミュージック
制作:井塲睦之
制作補:恵見和弘
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社


幸せな、こんなに幸せな宝塚の公演が、あるのだろうか…[黒ハート]


そんな感想を持った。
宝塚の公演は、たとえば、市川文化会館の公演であっても、私的には、今回の舞浜と同じような距離感なのだが、こんな風に舞い上がったことはないし、自分が、宝塚ファンという立場でなく、たまたま近所で宝塚の公演があったから来てみたら、どう思うだろう…という視点で舞台を観ていた。なんで、そんな気持ちになったのか、不思議なのだけど…。
やっぱり、舞浜アンフィシアターという劇場が、宝塚にとって、初めての場所というよりは、アウェイな場所だということもあるのかな[exclamation&question]一方、私には、けっこう馴染みのある劇場なので、いつもの宝塚ホームグラウンドの各劇場とは、印象が違ったのかもしれない。
そして、そんな視点で観た私は、初めて宝塚を観た時のように、もう一度、タカラヅカに恋をしてしまった…[exclamation×2]
それは、ほんとうに幸せな時間だった[るんるん]


舞浜アンフィシアターは、シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場だったものを、公演終了後に改修して、オープンした劇場。舞台の作りや客席の配置などは、シルク・ドゥ・ソレイユ上演時から、ほぼ変わっていない。舞台が客席に円形に張り出し、客席は、その張り出し舞台を囲むように200度を優に超える角度で配置されている。ほぼ三方を客席がぐるりと取り囲み、東京宝塚劇場を超える客席数でありながら、すべて1階席という、実に特徴的な劇場。
それでいて、舞台の背景部分には、意外と尺があって、背後のスクリーンに投影される映像も、かなりクリアに見える。


そこに浮かび上がっているソフト帽の映像が、動き始めるところから、ショーは始まる。
そして、スクリーン上で、かっこよく踊り始める生徒たち。下級生から順に、まずスクリーンで踊る生徒に名前がローマ字でクレジットされ、舞台上に本人が登場・同じダンスを踊る…という形で、3人~1人くらいの少人数で紹介されていく。
出演者の誰が誰だかわからない初心者でも、なんか、紹介しようとしてくれる、誠意は伝わる設計だ。
鳳月杏、仙名彩世が、スターっぽく登場した後、満を持して、明日海りおがセリ上がる。


アンフィシアターは、中央にセリが一基あるだけで、それが、装置ごとセリ上がるような、バカでかいものなので、スターが一人でセリ上がるのは、ちょっと不思議な感じなのだが、セリ上に乗っている装置が、斜めにカットされたもので(そのため、セリ上は急なヤオヤ状態…[あせあせ(飛び散る汗)])、この装置によって、サイズ感の不思議は解消される。


そして、この公演、多くの宝塚のコンサートの常として、ペンライトを販売している。このペンライトを使って、花組のスターさんたちと一緒に簡単な振付で踊れるところも盛り上がれる。ペンライトを使ったダンスはすごく簡単なので、すぐにその場で覚えることができる。こういう一体感が、実に楽しいし、まあ、こういう試みは、本公演のショーでも行われているのだが、自分の参加欲が全然違った。なんだろう、これは…ディズニーマジック[exclamation&question]
(舞浜アンフィシアターは、東京ディズニーリゾートの中にあります。)


主題歌「Delight Delight」で盛り上がった後、まずは、ジャズのコーナーへ。
ピアノを模した装置がセリ上がって来て、それを演奏する体で、明日海がピアノの前に座るのだが、その時に、「音楽学校以来[exclamation&question]あ、最後の新人公演以来…」と語るのを聞いて、めちゃくちゃ懐かしさがこみあげて来た。これは、宝塚ファンとして。私が、月組新人公演を観始めた最初の公演…[るんるん]


続くこたつを使った娘役(仙名・芽吹幸奈・白姫あかり・城妃美伶)のショートコントは、微妙に寒かったが、映像を使った花組の他のチーム紹介は面白かった。でも、DSメンバーが抜けてたけど…[爆弾]


続いて、明日海のソロで「楽園」(THE YELLOW MONKEY)。
ここでは、鳳月・優波慧・聖乃あすかが背中のパックリ開いたロングドレスで明日海と踊る…というのが、見どころ。いやー、皆さん、お美しい&なんか怖い…[わーい(嬉しい顔)]肩甲骨まで美しいのですね、タカラジェンヌは…[黒ハート]
大階段がない公演なので、小階段を使って、舞台上に起伏を付けているのだが、その小階段&盆回しで、明日海の歌を見せ、その後、固定した状態で、鳳月が階段上に登場する…みたいに、装置の使い方も自在で、すごいな…と思うことしきり。


J-POPが登場したことで、ここから、平成30年分のヒット曲メドレーへ。
その年の一番のヒット曲を選んだというよりは、前後の曲とのつながりを考えつつ、でも、あーなるほど、この選曲は納得[exclamation]の30曲でした[わーい(嬉しい顔)]


元年 Diamonds プリンセス プリンセス 娘役のみなさん
2年 おどるポンポコリン B.B.クイーンズ 下級生娘役
3年 愛は勝つ KAN 聖乃あすか
4年 君がいるだけで 米米CLUB 優波慧
5年 EZ DO DANCE TRF 城妃美伶
6年 恋しさと せつなさと 心強さと 篠原涼子 with t.komuro 更紗那知
7年 ズルい女 シャ乱Q 鳳月杏
8年 LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸 with NOMI CAMBELL 鳳月・城妃
9年 WHITE BREATH T.M.Revolution 明日海りお@トロッコ
10年 HOT LIMIT T.M.Revolution 全員
11年 LOVEマシーン モーニング娘。 娘役のみなさん
12年 サウダージ ポルノグラフィティ 明日海りお
13年 天体観測 BUMP OF CHICKEN 数名
14年 きよしのズンドコ節 氷川きよし 聖乃あすか
15年 雪の華 中島美嘉 仙名彩世
16年 瞳をとじて 平井堅 鳳月杏
17年 POP STAR 平井堅 優波慧
18年 気分上々↑↑ mihimaru GT 娘役のみなさん
19年 愛唄 GReeeeN 男役数名
20年 羞恥心 羞恥心 男役数名
21年 涙サプライズ! AKB48 娘役のみなさん
22年 Gee 少女時代 娘役のみなさん
23年 フライングゲット AKB48 娘役のみなさん
24年 女々しくて ゴールデンボンバー 男役数名
25年 RPG SEKAI NO OWARI 数名
26年 千本桜[exclamation&question]  [exclamation&question] 芽吹幸奈
27年 Doragon Night SEKAI NO OWARI 数名
28年 Hero 安室奈美恵 仙名彩世@トロッコ
29年 EXCITE 三浦大知 鳳月杏
30年 U.S.A. DA PUMP 全員

ソロ以外は数名という書き方になってしまいましたが、お許しください。
あと、千本桜って、初音ミクのは、2011年(平成23年)のものだし、タイトルももう少し色々書かれていたように思うのですが…どなたか、ご存じでしょうか[exclamation&question]


この場面の感想から、別記事に書きます。


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舞浜アンフィシアターへの道(2) [┣ヅカネタ]

舞浜アンフィシアターで上演されている、花組「Delight Holiday」、会場に向かおうと、自分で紹介したルートを通ると…なんじゃあ、こりゃああああ~[exclamation×2]


IKS5.jpg こういう静かな通路だったはずが…


アンフィ1.jpg


壁にも正面にも、「Delight Holiday!!」の特大ポスターが[exclamation×2]
しかも、床面に、音符[るんるん]マークのついた誘導テープが貼られてます。すごい、こんなに歓迎されいているなんて[揺れるハート]


アンフィ2.jpg


インフォメーションセンターの前にも、ポスターがあります。(なんか、ここで抽選ができるとか書いてありました。何の抽選[exclamation&question]あまりにも近すぎて、ギリギリの到着だったため、写真撮るので精一杯でした。すみません…)
ここにも、ピンクの音符入り誘導床テープが貼られています。


IKS7.jpg この出口付近にも…


アンフィ.jpg ポスターが、さりげなく。


IKS9.jpg この入口付近にも…


アンフィ4.jpg わかりやすく、幟が…


エスカレーターを昇ると…


アンフィ5.jpg


で、でかいポスターが…[exclamation×2]


IKS13.jpg エスカレーターを降りるところも…


アンフィ6.jpg


こんなところにまで。


アンフィ7.jpg


エスカレーターを降りたら、これですよ[exclamation×2]


そして、劇場前のスロープももちろん…


アンフィ8.jpg


なんか、私のブログなくても、みりお様のポスター辿れば、到着できましたね[あせあせ(飛び散る汗)]


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今年も恒例の… [┣ヅカネタ]

「ネットで宝塚」クリスマスアンケート、今年も始まりました!

ヅカ観劇年間62公演[るんるん](予定)
昨年より7公演DOWNです。チケット、取れなかったのよ~もっと観たかったのに[exclamation×2]


そんな私の、宝塚ファン指数は、63でした。(昨年は63だったので、維持…ですね。一昨年は65、その前も65、その前は68、その前は77、その前は77、その前は80、その前は80、その前は67、その前は72、その前が76。まっつフル在団の年まで青くしてみました。)

そして、はまり度合いは…
年度 18 17 16 15 14 13 12 11 10 09 08 07
花組 32(44、38、35、11、17、25、  8、  7、33、62、10)
月組 31(31、21、20、25、18、13、13、14、  7、15、67)
雪組 18(10、16、20、45、50、26、11、  7、  7、  5、  4)
星組 13(12、15、13、10、  6、  7、  9、  5、  9、10、14)
宙組   6(  3、10、12、 9、 9、29、59、67、44、  8、  5)


花組と月組が拮抗している…うん、自覚はあります。雪組も今後増えそうな予感。そして宙組が増えて来たのは…うん、なんか、わかるな…今後、さらに各組均等になりそうな予感はあります。


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「ボヘミアン・ラプソディー」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

だいぶ昔に…と、調べてみたら、なんと、13年前の2005年のことだったが、クイーンのヒット曲だけで構成されたミュージカル、「We Will Rock You」を観劇した。しかも、リピーターチケットで、リピートもしていたらしい。
その公演を2回とも一緒に観た友人と、今回の映画も一緒に観た。その友人の方が、クイーン愛は深いと思うが、私も小学校6年生の頃からクイーンの楽曲には親しんでいるので、まあ、それなりに細く長いクイーンファンだと自覚している。
ちなみに、その公演は、新宿コマ劇場で上演されていて、なにしろタイトルが「We Will Rock You」だけに、観客が足を踏み鳴らすような場面があった。そのため、地下のシアターアプルに芝居をかけていた、キャラメルボックスさんがえらく迷惑した…という出来事があったらしい。当時の私のブログには、そんなことが書いてあった。
新宿コマ劇場は、その3年後に取り壊されてしまったので、おそらく、老朽化ということもあったのだろう。


で、ここからが、歴史の面白いところなのだが、「We Will Rock You」というミュージカルは、近未来の地球が舞台になっている。グローバル・ソフト社に支配された世界では、インターネットを通じて配信される毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない。楽器を持つことは法律で禁じられ、ロックは歴史ごと封印されていた。そんな世界にも自由な音楽を愛するボヘミアンたちが、出現する…というような話なのだが、この、「毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない」世界観って、後年、キャラメルボックスの人気演目となる「無伴奏ソナタ」のそれに似ている。
「無伴奏…」の初演は、2012年。上の劇場、うるさいぜ[exclamation]と思いながら、シアターアプルで公演していた、その、7年後に、同じテーマで、でも決して足を踏み鳴らしたりしない芝居を作るとは…わざとじゃないと思いつつ、なんとなく因縁を感じる。


このミュージカルは、監修に、クイーンメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーを迎えていた。そして、登場人物の名前は、ガリレオ・フィガロとスカラムーシュ。あれから、13年して、今度は、楽曲を使ったミュージカルではなくクイーン自身の物語が、やはり、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの監修で製作されたことになる。
(ベースのジョン・ディーコンは、だいぶ前に音楽活動から引退しているそうだ。)
もっとも、ウィキペディア先生によると、「We Will…」のミュージカルも、最初はフレディの伝記的ミュージカルにする予定だったそうだから、15年の時を経ての、初志貫徹…ということだったのかもしれない。


前置きが長くなってしまった。
伝説のロックバンド「クイーン」の1970年頃から、ライブエイドの1985年くらいまでのフレディとクイーンメンバーの物語。
音楽シーンもふんだんに登場するが、長い尺を取っているのは、「ボヘミアン・ラプソディー」のレコーディング風景と、ラストのライブエイド。
それ以外は、短い音楽シーンを繋ぎつつ、ほぼ、フレディの人生を追っている。
トップスターだけが感じる孤独。家族的な雰囲気のクイーンだけに、メンバーがみな、結婚してからは、どんな時もメンバーは夫人同伴だったりして、そういう時に感じる孤独。ちやほやされて、クイアなパーティーに溺れる中、本当に大切なものは何なのかを見失っていくフレディと、そんな彼から離れていく人々…やがて、宣告されるエイズ…(彼がエイズと診断されるのは、この映画で描かれているより、数年先だそうだが。)
小学生からファンだったとか、ずうずうしく書いたものの、実際のところ、高校生になると洋楽からすっかり離れてしまい、再びフレディに接するのは、彼がソロアルバム「ミスター・バッド・ガイ」を出した頃だった。当時、エアロビクスの第一次ブームで、私も友人とつるんで、スタジオに通っていた。いつもヘトヘトになるエアロビの教室、ただ、「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」のロング・バージョン(旋風リミックス)がかかると、最後まで頑張れた。途中でランナーズ・ハイ的な状態になれるのだ。それは、フレディのあの声ゆえだと今も信じている。
なので、フレディのソロ活動が、メンバーへの裏切りのように描かれているのを見ると、なんだか、しょぼーん[もうやだ~(悲しい顔)]実は、これまでクイーン版の「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」は好きじゃなかった。打ち込みの音楽をバックに、フレディのボーカルが気持ちよく流れるオリジナルに比べ、それを分断するようなブライアンのギターソロが長い…とか思ってしまって…でも、この映画を見て、反省しました。
和解した新生クイーンが、もし、「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」を演奏することがあったら、フレディのボーカルは、クイーン用に新たな展開を見せていたと思うし、残された音源とクイーンの演奏を重ねているから、若干の違和感があったのかな…なんて、素直に思うようになり、YouTubeなどで、もう一度聴いてみて、うーん、いいかもしれない、ブライアンのギターソロ…なんて、宗旨替えしてます。


フレディの恋人から、生涯の友人となるメアリの物語も痛々しかったな~。
もう恋人じゃないのに、(てか、自分から離れて行ったくせに)真夜中に電話してくるフレディとかさ…ボーフレンドを紹介すると、なんか不満そうな顔するフレディとかさ、超ジコチューで笑った。人を見る目ないし、ジコチューなのに、周囲にはメンバーやメアリを始め、ジムなど、いい人が残る…という、フレディ無双な物語でした。


ブライアン・メイと、ジョン・ディーコンが、あまりに似ていて、絶句しつつ…ロジャー・テイラーを演じた、ベン・ハーディーが、マイ・ツボを直撃[exclamation]おデコの広い金髪は、どストライクなのよね…[黒ハート][黒ハート][黒ハート]
そして、ライブエイドが、後に本物の映像を確認してみると、ジョンのシャツのデザインとか、ピアノの上のペプシのカップとか、ディテールの再現率が凄すぎて、ウケまくっております。監督、オタクだよね、たぶん。


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雪組振り分け発表 [┣宝塚情報]

「ファントム」終了後の、雪組別箱公演の振り分けが発表されました。


まず、トップコンビが主演する、東急シアターオーブ公演「20世紀号に乗って」の出演メンバーは…


(雪組) 望海 風斗、沙月 愛奈、千風 カレン、透真 かずき、彩凪 翔、真那 春人、彩風 咲奈、久城 あす、杏野 このみ、朝美 絢、桜路 薫、天月 翼、橘 幸、朝月 希和、真地 佑果、華蓮 エミリ、沙羅 アンナ、真彩 希帆、諏訪 さき、野々花 ひまり、羽織 夕夏、眞ノ宮 るい、星加 梨杏、縣 千、優美 せりな、麻斗 海伶、美華 もなみ、望月 篤乃、朝澄 希、稀羽 りんと、花束 ゆめ、愛羽 あやね、天咲 礼愛、聖海 由侑
(専科) 京 三紗


専科の京さんのご出演で、ますます楽しい作品になりそうですね。
裏公演がひとこちゃんのバウなので、上級生男役がガッツリ揃っていて、海外ミュージカルなのに、ちゃんと役があるかしら[exclamation&question]と、変な心配もしてしまうくらい豪華。1回くらい、観られるかなぁ…


一方、ひとこちゃん初主演のバウ「PR×PRince」は…


(雪組) 舞咲 りん、奏乃 はると、早花 まこ、笙乃 茅桜、煌羽 レオ、愛 すみれ、白峰 ゆり、妃華 ゆきの、永久輝 せあ、叶 ゆうり、綾 凰華、星南 のぞみ、鳳華 はるな、彩 みちる、希良々 うみ、ゆめ 真音、汐聖 風美、琴羽 りり、日和 春磨、彩海 せら、有栖 妃華、真友月 れあ、一禾 あお、潤 花、涼花 美雨、琥白 れいら、壮海 はるま、莉奈 くるみ、千早 真央、蒼波 黎也


彩みちるちゃんは、こっちなのですね…
娘役さんたちにも、たくさんよい役がありますように[黒ハート]さて、行けるかしら…[あせあせ(飛び散る汗)]


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「善悪の彼岸」観劇 [┣演劇]

ワンツーワークス #26
「善悪の彼岸」


作・演出:古城十忍


美術:礒田ヒロシ
照明:榊美香、磯野眞也
音響:黒澤靖博
舞台監督:尾崎裕
衣装:友好まり子、遠藤しづか
小道具:原田佳世子、高津装飾美術(株)鈴木拓郎
演出助手:鈴木杏奈
舞監助手:小山広寿、成生隆倫
大道具:イトウ舞台工房 伊藤幸夫
運搬:加藤運輸


助成:文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
制作協力:田窪桜子
ドラマトゥルグ:富貴純子
制作:藤川けい子
製作:(株)オフィス ワン・ツー


主人公は、刑務官の霧島永人(堅山隼太)。彼は、半年ほど前に、未決囚の担当から、死刑囚の担当に替わった。
死刑囚が収監されている拘置所で、死刑は執行される。当然、死刑囚を担当する刑務官は、執行を担当しなければならない。霧島も、看守長・伽藍(松田洋治)の推薦を受け、その日を迎えることとなった。
もちろん、任命の前に、処遇部長の志行(奥村洋治)から、禅問答のような質問を受け、無事執行を担当できるかテストをされたのだが、死刑囚・久慈久志(気田睦)が、最後に無実を切々と訴えはじめたので、ボタンを押せなかった。が、死刑は執行された。ということで、霧島のところにあったのがカラボタンだったことがわかってしまった。彼はコテンパンに罵倒される。
死刑執行(死刑囚の足元の床が開くボタンを三人の刑務官が同時に押すことで、死刑囚を空中に吊り下げる。3つのボタンのうち、実際に繋がっているのはひとつで、そのことが刑務官の心理的負担を軽減するらしい)の現実に、霧島は、大きな疑問を抱いてしまう。


あんなに訴えるのだから、彼は無実だったのではないか。


しかし、処遇部長も看守長も、霧島の甘さを指摘し、猛省を促すのみだった。
やがて、霧島のもとへ、未決囚時代に彼を困らせていた、殺人犯・白根幸司(多田直人)が、死刑囚として移送されてくる。彼は、自分のことしか考えずに、風俗店の店長とオーナーを殺害した。血も涙もない獣のような男だったが、未決囚時代に、たくさんの本を読み、哲学者と往復書簡を交わすことで、真人間に生まれ変わっていた。


死刑は、その命で、罪をあがなう。
世間に戻る懲役囚と違い、反省も更生も必要ないはずだ。それなら、法律通り刑の確定後6ヶ月以内に処刑すればよいのだが、実際には、確定後数年というのが相場になっている。
その数年で、日本人は、死刑囚たちに何を望むのか。遺族への謝罪[exclamation&question]心からの反省[exclamation&question]
演劇という形態を取りながら、客席に向かって、大きな問題提起をしてくるような、そんな重い舞台だった。


とはいえ、全部が重々しい場面ではなく、ちゃんと、くすぐりの要素もあって、ちょっと息をつかせてくれる。そんなところが、構成の上手さだな…と思った。呑気で陽気な庶務課の女子・小田真矢(増田和)の存在感や、新米看守・鈴木(中川光男)のとてつもないゆるさとか。真面目な霧島が思わず笑顔になってしまうような場面が、少しは含まれていて、救われた気がする。
あと、舞台装置が素晴らしくて、唸った。
ひとつの舞台を区切るのではなく、どの場面も全面を使いながら、転換をせず、装置を動かすことで対応していく。特に、白根幸司の独房のセットは素晴らしかった。木の枠を組み立て、畳を三枚敷いて、それ風に作ってしまうのが、あまりにも見事で。面会の場面は、その独房の向こうとこちらに椅子を置くと、そんな風に隔てられた感じが出るし…アイデアがいちいちすごいと思った。


くすぐりといえば、冒頭、処遇部長の志行が、霧島に、結婚式にお前はいくら包むのか、と聞く。霧島は、相場は、3万円で…などと言う。すると今度は、では、香典はいくら包むのか、と聞く。霧島は、相場は、5千円です…などと言う。
これを聞いて、結婚する人間には3万円で、死んだ人間には5千円ということは、お前は、死んだ人間(被害者)より、生きている人間(犯人)の方が大事なのか、と突っ込んでくる処遇部長。
笑ってしまうような話だが、話を続けていくと、それは禅問答に展開していく。
死刑制度に対して、自分なりの落としどころをしっかりと持っていないと、刑務官の心は揺れる。揺れる心では、執行はできない、そういうことを処遇部長は言いたかったんだろうな、と思う。
看守長は、犯罪被害者の身内という過去を持つせいか、死刑囚の供述調書を読んだりして、(←これがけっこうえげつないらしい)憎しみを募らせ、「死ね!」という気持ちでボタンを押していると、ゆるぎなく答える。思考停止している看守もいる。いったいぜんたい、この世のどこに、こんな理不尽な職業があるだろうか。


以前観劇した「アジアン・エイリアン」も、考えさせられる演劇だったが、今回も、ワンツーさんは、こちらがズドーンとボディブローをくらったようになる舞台を提示してきた。

霧島の心の揺れを、丁寧に熱く演じてくれた堅山さんに、1000%感情移入して観ていた。素晴らしかったです。
殺人犯⇒死刑囚を演じ、処刑の瞬間まで、様々な顔を見せてくれた、多田さんには、心からの拍手を。本当にすごかった。瞳が心の闇の深さを映し出しているようで、一挙手一投足にずしんずしんと、胸が痛んだ。
その他、すっかり面変わりした元・天才子役の松田さんはじめ、全員が大熱演。作品はつらかったけど、お芝居は大満足となった。


シーンの変わり目などで、登場するキャストが、スローモーションのような特徴的な歩き方で、所定の位置まで同時に到着する。これ、前に観たワンツー・ワークスの舞台でも、こんな歩き方をしてたなぁ~と思った。この劇団の特徴なのかな。多田さんが客演する時だけじゃなく、他の作品も観てみたい、と思った。


ちなみに、これは私見ですが、私は、だいぶ前から死刑廃止を支持しています。
もし家族を誰かに殺されたら、本当に憎いし、一生許さないと思うけど、私自身が仇討ちのために、その相手を殺せるとは思えない。相手の肉体に危害を加え、息の根が止まるまで、相手の苦しむさまを見ながら、残忍に、冷酷に、それを続けられるとはとても思えない。まともな人間だったら、たぶん、どなたもそうなのではないでしょうか。
死刑になってほしいと思うことは、私にできないことを、その人に恨みもなにもない、刑務官に行ってもらうことになります。
最初の方に書いたように、罪の意識に苛まれないように、3つのボタンのうち、実際に執行を行うボタンは、ひとつだけです。でも、そうだったとしても、人によっては、罪の意識が潜在化するかもしれない。
そして、えん罪ということがある以上、死刑は、取り返しのつかない、謝罪のしようがない罰則であり、自分がもし、そんな立場になったら…と思うと、恐ろしすぎるから。
なので、処遇部長の「死刑に釣り合う犯罪はない」という言葉が、とても心に残った。奥村さん、超GJでした[exclamation×2]

「イノセント・デイズ」や、「ハングマン」など死刑執行シーンが登場する作品を、今年はたくさん観てしまったな…お清めしなきゃ[爆弾]


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「右まわりのおとこ」 [┣演劇]

「右まわりのおとこ」


構成・上演台本・演出:芳賀薫
振付・演出:近藤良平


出演:千葉雅子、矢崎広、近藤良平


美術:u-rec-a
照明:杉本公亮
音響:遠藤宏志
衣裳:中西瑞美
舞台監督:筒井昭善


稽古アシスタント:大西彩瑛
舞台監督助手:竹内万奈、シロサキユウジ


照明操作:長安理恵
音響操作:塚原康裕、大川廉造
ワードローブ:柿野あや


協力:ザズウ、トライストーンエンタテイメント


広報:室谷真紀
票券:小林良子
制作進行:太田郁子
プロデューサー:根本晴美、西原栄


宣伝美術/パンフレットデザイン:小見大輔
イラストレーション:いぬんこ
稽古場写真:二石友希


主催:あうるすぽっと(公益財団法人としま未来文化財団)/豊島区
企画制作:あうるすぽっと ロックスター有限会社
助成:平成30年度文化庁文化芸術発進拠点形成事業(豊島区国際アート・カルチャーとし推進事業)


ようやく千秋楽に行くことができまして…行けて本当によかったです。


あうるすぽっとの客席に入ると、そこには誰もいなくて、いつもは舞台になっている場所が、囲われている。そこまで上がって、舞台上にぐるりとパイプ椅子の客席があるので、自分の席に着く。既にめちゃくちゃ面白い。これ、あうるすぽっとでやる必要あった[exclamation&question]単にもっと狭いスタジオ的なところでやればいいんじゃ[exclamation&question]
(たぶん、助成金ありきだな…[爆弾]


開演アナウンスは、近藤さんの軽快・リズミカルな調子で。バックにピアノ演奏が入っていて、「サラリーマンNEO」をご存じの方なのか、くすくす笑っていた方も[わーい(嬉しい顔)]


「右まわりのおとこ」は、近藤良平演じる、なぜか、右まわりしかしない男のことだが、そんなふうに、クセというか、変なこだわりとか、ついやってしまうことが、誰しもあると思う。特に、周囲に誰もいない自分の部屋とかだと、そのクセが誰はばかることなく発揮されることになる。
最初に登場する男(矢崎広)は、何かやっている途中で、別のことが気になると、そっちを優先してしまう。ズボンを穿いている間に(片方だけ穿いたところで)お風呂のお湯を張りに行ったり…とか、多少誇張されているが、これ、自分もあるある[exclamation]だと思った。
次に登場した女(千葉雅子)は、メトロノームを鳴らして、リズミカルに動きたいし、水音さえ、リズミカルにしてほしいタイプ。
そして、どこに行くにも右まわりしかしない男(近藤良平)が登場し、最後に、目測を誤ってばかりの女(千葉雅子)が登場する。
彼らは、同じ部屋を使って、同じような朝を過ごし、その生活は交わらない。
そして、目覚ましや電話が鳴ったりするのだが、その音(だけでなく登場するあらゆる効果音)が、“人間の声”というのが面白い。客席でスマホが鳴る、というくすぐりがあって、その音楽も“人間の声”だった。あと、細かいことだが、そういう音が、人間の声ということは、決して生音ではないはずなのに、その場所から聞こえてくる、というのも、すごいな~と思った。


人間の声がする電話は何度か鳴ったのだが、最初の矢崎ターンでは、最後まで鳴り続けていた。近藤ターンで、電話に出ると、ヒダリマワリ氏からの注文で、シナモンロールを届けることになったのだが、右にしか回れないため、どうしてもたどり着けない。そしてほとほと疲弊してしまい、あの時、電話にさえ出なければ…と深く後悔する。
(別の人のターンのところで、ヒダリマワリ氏からのシナモンロールが届かないという抗議の電話が何度もかかるのだが、その辺のやり取りも笑える。)
すると、再び、朝に戻り、矢崎の朝が、始まる。そこに、千葉の(目測を誤っている方の)朝が重なり、最後に近藤の朝が重なる。三人の朝が見事に重なって、三人の(てか、出演者は三人だけど、登場人物四人の…ということだと思う)世界が繋がっていることが伝わってくる。そして、三人の朝が重なったことで、電話に出る場面が三人の戦いとなり、結局、近藤は電話に出られない=歴史が変わった[exclamation]みたいなエンディングとなる。


矢崎の朝は、「なんで〇〇がここにあるんだろう[exclamation&question]」というセリフが何度も出てくる。僕しかいないんだから、僕が置いたんだよな…と自分を納得させようとするのだが、最後の方になって、わかってくる。同じ部屋を異次元の4人が共有していて、だから、物が勝手に動くようなことが起きたりするのだ…と。異次元だから、互いに影響を与え合わないはずなのに、何か不思議な力によって、どんどん影響を与え合い、最後には、電話に出ようとするお互いを阻止し合おうとする、不思議な戦いの場面になる。それはスローモーションで、だから、ダンスのような場面なのだが、ダンスで演劇とは、こういうことか[exclamation×2]と納得した。
たしかに、ダンスで演劇だった、これは。


実に面白い公演だった…と、得心して帰った翌日、自分が、全面的に、何かをしようとしている最中に、別のことを思い出して、そっちをし始めてしまう人だというだけでなく、なんか、勝手にリズム取ってるし、歩く時に何か自分の中での決め事があったり、そして、目測を誤ること甚だしい…と気づき、なんだよ、これは、私の話だったのか…と、さらに得心してしまったのでした。


短い公演だったけど、これは、2018年観た公演の中でも、特筆すべき1本だったと思う。


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大隈庭園 [┣行ってきました!(旅・花・名所・展覧会)]

すぐ近くまでは、しょっちゅう行っているのに、庭園の中には、今回、初めて入りました。


大隈庭園1.jpg


あまりにも美しい紅葉に誘われて…


この大隈庭園、江戸時代末期は、井伊掃部頭と書かれていたので、井伊直弼の下屋敷があった場所なんだとか。井伊大老が桜田門で暗殺されて以降は、松平讃岐守(松平頼聡)の下屋敷になったそうだ。本当にどうでもいいことだが、この松平讃岐守、本当に讃岐の国の藩主(高松藩主)だったと、本日知りました。ご存じのように、〇〇守などの官名は、江戸時代になると、ほぼ領地とは関係なく名乗っているのが普通なので、ちょっと驚きでした。


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こちらの鐘は、新羅の聖徳大王神鐘(エミレの鐘)を縮小したもので、早稲田大学100周年を記念して、1983年に韓国校友会から寄贈されたもので、さらに125周年を記念して鐘楼も寄付されたものだそうです。


大隈庭園12.jpg


青空と紅葉のコントラストが美しいですね。


大隈庭園21.jpg


こちらは中国の山東省から贈られた孔子像。なんか、すごいインターナショナルというか、アジアの純真というか…[ひらめき]


大隈庭園22.jpg 


大隈庭園23.jpg


大隈庭園23.jpg 時間が足りなくて、途中で退出してしまいましたが、胸いっぱいの紅葉をおすそ分けです[黒ハート]


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